師走だというのに、いつもと変わらぬ1日。特別なことは何もない。傍からみれば退屈きわまりないのかもしれないが、それが常態で、この状態を退屈とも何とも思っていない。
今日も冷えこんでいる。3、4日前掌にのるくらいの氷の塊を庭に捨てたが、同じ大きさで同じ場所に転がっている。溶ける気配はない。春までこのままか。
モンテーニュ『エセー』第1巻から2篇読む。その日最初に『エセー』を開くのは精神を調えるためである。今朝はまさにそれに適う「節度について」を読む。
坐っていると肩が凝る。HDに保存してある「みんなの体操」とラジオ体操第2をする。10分足らずの体操だがよい運動になる。
寒くなると歩くことが極端に少なくなる。体操をして体も温まったことだし、少しでも歩くことにした。しかし平坦なところを歩きたい。車で小淵沢の先、長野県側の八ヶ岳の眺めのよい農地を歩くことにした。
八ヶ岳には薄っすら陽があたっているが、寒々と霞んでいる。寒い。人影のない農地を前にして、引き返そうかとひよりかけたが、歩けば温かくなるだろう。写真撮影をしながら歩く。しかし、そこは農地だったようで、途中で鉄条網で塞がれていた。お土産は松。正月の松飾にすべく、誰もいないのを幸いに枝を折ってきた。
モーツァルトのディベルティメントkv563をほんとうに久しぶりに聴く。こんな名曲を忘れていたなんて、すっかり忘れている楽しい思い出がいっぱいあるんだろうな。