前回のつづき
2年目の挑戦②
フクロナデシコ満開
無断転用禁止
(前回のあらすじ)
数年前のことじゃ。
撮影に行った先のフクロナデシコの花園で仕入れて来た花の種を、その年の9月ごろにワシの庭先に蒔いておいたのじゃ。
草花の栽培なぞ一度もやったことのないワシじゃというのにのう。
翌年の春になって咲くには咲いたのじゃが、撮影先で見た見事な花園とは似ても似つかぬ寂しい”花園‟に終わってしまったのじゃ。
そこでそのリベンジを果たしてやろうと、採取した種をふたたび蒔いてやったのじゃわい。
しかし庭のあちこちで草花が咲き出した春になっても、ワシのお目当てのフクロナデシコだけはなかなか咲いてくれなくてのう。
ところがあきらめかけた4月下旬のある朝のこと。忽然として一輪が花開いたというわけじゃ。
さてここからが本編。
一輪だけでも咲いてくれたわい。
ありがたやありがたや。
…と喜んでいたらその翌日から見る見る増えて行ってのう。
その調子じゃ。もっと増えてくれぇ~。
お邪魔虫の雑草もフクロナデシコが開花したせいか、あまり目立たなくなってきたわい。
傍にはいつの間にかヤマブキも咲いて覗き込んでいる。
まだどんどん増えて行くぞえ。
増えて行く花を見るのが楽しみで、毎朝起きるとすぐ窓際へ直行じゃ。
今が一番のピークかもしれぬのう。
部分的に見るだけならば、あの中央アルプスの麓の広大な花園とそれほど遜色はないぞえ🤪![]()
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たった畳一畳分余りの広さしかないわが花園じゃが、去年に比べれば段違いの数になったわい。
バックの緑は隣に自生しているアマドコロ。
アマドコロはスズランをスリムにしたような可愛らしい花じゃ。
タンポポの横にはヒメオドリコソウ。
ツツジも咲き出した。
朝陽を浴びて際立つ赤ツツジ。
日が暮れてから撮ってみた。
色合いが日中と一変したわい。
たまには夜間の撮影も面白いのう。
5月に入ると何となく花の勢いがなくなってきた。
それに代わって一時はフクロナデシコの陰で目立たなかった雑草がまた目に付くようになってきたわい。
花が散ってしまったものを見かけるようになってのう。
その代わり花の後ろの袋がますます膨らんで来たぞえ。
あの袋の中に種が入っているのじゃ。
いよいよフクロナデシコも下り坂に差し掛かって来たようじゃわい。
ワシも下り坂まっしぐら…
つづく
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