琵琶湖のハス~②天気予報大はずれ | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

前回のつづき

 

琵琶湖のハス~②天気予報大はずれ

 

無断転用禁止

 

 夕照に輝くハスの撮影をお目当てに、先ほどから琵琶湖に来ているのじゃよ。

 

 夕方のクライマックスに備えて、午後からロケハンがてらヨタヨタ徘徊していたのじゃが疲れてしまってのう。

 

 夕方までにはまだ間があるから一旦は車に戻って疲れを癒していたのじゃ。(前回)

 

 

 

 ところが…

 ひと休みしながら車窓から外を眺めていると、西の方から黒い雲が流れ込んで来てどんどんこちらへ近づいて来たではないかえ。

 

 そのうえ強風も吹いて辺りの樹々も大揺れに揺れ出したのじゃ。

 

 こりゃいかん。

 

 しかしおかしいではないかえ。天気予報は晴れじゃと出ていたのにのう。

 

 慌てて雨雲レーダーを見てみたわい。

 

 すると何と「午後7時ごろから雨が降り出します」の表示!

 

 午後7時と言えばちょうど日没前後の時刻じゃないかえ。

 

 わざわざ2時間半も掛けて、この時間帯を目当てにやって来たというのに何たることじゃ。

 

 最近は予報の精度が上がっていると聞いているのじゃが、こんなことでは精度が上がっているとは言い難いわい。

 

 かと言ってほかにアテにする術はないしのう。 

 

 いくらここでワシが勝手にボヤいていても何ともならぬわい。

 

 仕方がないから雨具の用意をして、先ほどのポイントへ急いだのじゃ。

 

 自分では急いだつもりでも実はヨタヨタとのう。

 

ふたたび現場へ来てみてびっくり仰天。

 

晴れるどころか肝心の西空は一面、真っ黒な雲に覆い尽くされているのじゃ。

 

 

 

 

 

 こんな天候ではお天道様に照らされたハスなぞ望むべくもないわのう。

 

 

 

 

 

 おまけに強風のためにハスは大揺れに揺れ、葉っぱも風が吹くたびに裏返しにひっくり返っているわい。

 

 

 

 

 

 

しかし雨雲レーダーが指摘した時間になってもなぜか雨なぞ降って来ないのじゃよ。

 

 

 

 

 

 そこで念のためにふたたび雨雲レーダーを覗いてみたのじゃわい

 

 

 

 

 

 すると今度は「当分雨は降りません」の表示!

 

 その場になってコロコロ変わる予報なぞ予報とは言えぬではないかえ。

 

 

 

 

 

雨が降らぬに越したことはないのじゃが、わしゃ覚悟してレインウエアや傘まで持参したというのにのう。

 

 

 

 

 

 葉っぱに溜まる水滴。

 

 

 

 

 

 ひょっとすると夕べ雨が降って、残りが溜まっているのかもしれぬ。

 

 

 

 

 

 大量の葉っぱの間にポツンと鮮やかな彩りひとつ。

 

 奥に見える水平線辺りはかつて“幻の道”が現れて話題となったところじゃ。

 

 琵琶湖の水位が下がったために左側の陸地から右側の中州までが陸続きになって、ワシもそこを歩いたものじゃったわい(2024年1月9日投稿済み)。

ダウンダウンダウン

 

 

 

 

 

 

 ゆらり。

 

 

 

 

 

 

 

トンボはなぜか尖った場所を好むようじゃのう。

 

 

 

 

 

そうこうしているうちに遠くの対岸には灯りが灯ってきた。

 

 

 

 

 

 今ごろになって雲間がちょいとばかり染まって来たわい。

 

 

 

 

 

こちらの方も何となく茜色に…。

 

 

 

 

 

 わずかじゃがやっと宵闇らしい光景になったわい。

 

 

 

 

 

残念じゃがこんなショボイ光景が今日のクライマックスというところかのう。

 

 

 

 

 

 わずかに染まった茜色もあっという間に消えてしまい、また元のどんより曇り空。

 

 

 

 

 

 辺りは宵闇に包まれて、対岸の灯も増えて来たわい。

 

 

 

 

 

 それにしても今日の天気予報のいい加減さは腹立たしい限りじゃ。

 

 今日は晴れるという予報じゃからわざわざやって来ているというのに、その時間帯になって突然変更されたのでは予報の意味がないわい。

 

 これでは「予報」ではなくて「現況」に過ぎぬではないかえ。

 

 などと、何ともならぬ愚痴をブツブツつぶやきながらまた駐車場に戻って来たというわけじゃ。

 

 

 

 

 

 駐車場へ戻った後も未練がましく西空を眺めてみたら黒雲の間からきれいな茜色が。

 

 もっともこれは湖から外れた場所じゃから、撮影には関係ないのじゃがのう。

 

 こうなったらもう残る楽しみはただ一つ。

 

これじゃ!

ダウンダウンダウン

やけ酒

 

 

つづく

 

無断転用禁止