前回のつづき
久しぶりの高ボッチ
2日目partⅡ
無断転用禁止
これはお盆休み直後の、日本列島が猛暑に覆われていたころの話じゃからそのつもりでのう。
ここは標高1900m前後の長野県・鉢伏山の中腹。
今回は写真撮影は二の次で、運動不足解消と避暑を兼ねて、昨日からこんな高地までやって来ているのじゃ。
…と、建前では一応そうなのじゃが、本音はやっぱり写真撮影じゃからのう。
せっかくここまで来たからには、もうちょいとマシな写真を撮りたかったのじゃが…
しかしわしの下手くそな腕前に加えて天候にも恵まれず、ロクな写真も撮れぬまま、早々に退散の憂き目にあってしまったのじゃ。(前回まで)
傷心の身を車にゆだねながら、鉢伏山から高ボッチ高原へ向かって降り始めたのじゃが、気がつけば途中にはまだ霧が漂っていてのう。
こりゃひょっとすると、例の林にも霧が立ち込めているかもしれぬわい。
例の林?
昨日、鉢伏山へ登る途中で見た、あの曲がりくねった木々が乱立する林じゃよ。
霧が出るとこんな光景になることもあるからのう。
2017年撮影
そう思ったらと急に元気が出て来て、ハンドルを握る手にも力が湧いてきたのじゃ。
ところが着いてみると…
何じゃい、こりゃあ…
霧のキの字も出ていないではないかえ。
それなのに周辺一帯にはこれ見よがしに霧が漂っているのじゃよ。
どうしてあの林にだけ霧がないのじゃ!😫
ボヤきながら下って行くうちに高ボッチへ到着してしまったわい。
昨日も来たテントサイトへ寄ってみた。
昨日よりテントの数が増えているようじゃ。
涼しそうじゃのう。
涼しいどころか夕べは寒かったのではないじゃろうか。
暖房なしで一夜を過ごしたのか、それともポータブルバッテリーでもご持参なのか。
牧場の中も霧で何も見えぬ。
この時季は黄色の花が目立つわい。
似て非なる花が多くて、ワシには正確な名前が分からぬ。
まあ名前なぞにはこだわらぬわい。
絵(写真)になりさえすれば名前はどうでもよいのじゃ。
…と負け惜しみ。
この白い花は分かるぞえ。
シシウド。
この花を見ると高原の夏気分横溢じゃ。
林の中も真っ白け。
こりゃギボウシじゃろうのう。
午前8時過ぎで17度。
ここに永住したいぐらいの快適温度じゃが、そうも行かぬわのう。
食糧も尽きたことじゃし、そろそろオサラバするとしようか。
快適な気温の中で2日間を過ごすことが出来たし、何より運動不足の解消になったことは間違いない。
…とは言うものの、本音を言えばこんな写真ばかりで、頭の中はガッカリの文字が満載じゃ😭
今度は厳寒の冬にお邪魔して、霧氷でも撮ってリベンジを果たしたいものじゃわい。
ゆっくりと山道を下ってくるにしたがって霧も消え、青空が見えて来た。
これが高ボッチ高原のゲートじゃ。
ここが閉鎖されてしまうと、もう為す術はない。
冬には12月下旬から4月まで冬季閉鎖されてしまうからのう。
事前に確かめてから行かぬと無駄骨を喰らうことになりかねぬわい。
山里まで下ってくると、道端には季節の花々が咲いていて疲れた老体を癒してくれる。
多分、芙蓉じゃろうのう。
コスモスを見かけると秋の気配が漂って来るわい。
蕎麦の花もそろそろ咲き出したぞえ。
蕎麦の花と言えばワシの撮影テリトリーとなっている長野県・開田高原の蕎麦もそろそろ見ごろじゃろうのう。
早速出かけてみたいのじゃが、しかし今は台風のデカいのが日本列島を襲っている最中じゃ。
そ奴が通り過ぎるまでは、ワシも冬ごもりならぬ夏ごもりをするより仕方がないわい。
それでは皆の衆、台風一過までご無事でのう。
おしまい
無断転用禁止