前回のつづき
久しぶりの高ボッチ
2日目partⅠ
無断転用禁止
長野県は鉢伏山の中腹で車中泊した翌未明じゃ。
漆黒の闇の中を、昨夜も眺めたお月様が沈んで行く。
天候は今朝も相変わらずよくないのう。
午前4時半ごろの気温は16℃。ちょいと肌寒いぐらいじゃ。
夕べは久しぶりに※FFヒーターのお世話になったわい。
※FFヒーター:走行充電可能なサブバッテリーの電源で起動する暖房機器。
エンジンは起動させる必要がない。
夕べからの霧がまだ漂っている。
東側が何となく明るくなっては来たのう。
湧いたり消えたりを繰り返す朝霧。
谷の狭間から霧が湧き上がって来た。
見る間に近づいてくる。
まるで生き物のように迫って来たわい。
べろっと舌を出したぞえ。
こんな季節のこんな天候だというのに登って来たワシをあざ笑っているようじゃ。
そりゃそうじゃよのう。ここはやはり春、秋、冬が見ごろじゃからのう。
悪天候のこんな時季に来るヤツはアホじゃ。
しかし足腰の鍛錬のためには季節なんか構っていられぬのじゃわい😕
身体が動けなくなったらもうおしまいじゃからのう。
こんな直線的に幾重にも並ぶ雲が紅く染まればさぞかし見事じゃろうが、天候が悪い上に残念ながらこちらは西空じゃ。
高ボッチの電波塔が見え隠れしている。
妙な朝焼け雲じゃのう。
今朝の東空は雲の形がよろしくないわい。
黒雲も邪魔じゃのう。
この辺りが今朝の朝焼けMaxか😩
今朝のモルゲンロート?…。
恥ずかしいぐらいのロート(赤色)じゃ。
西側の雲に光が当たって来たのう。
例の壊れたカーブミラーにも西空が映る。
目前の山の斜面も何となく明るくなってきたようじゃ。
やっとお天道様がお出ましのようじゃが、雲にさえぎられて、お姿に拝謁できぬわえ。
それでも稜線のススキに光が当たり出した。
右側の斜面にも。
しかしお天道様は相変わらず雲の中。
やきもきしながら日の出を待っているうちに、辺りはいつもの日常的な風景に戻ってきてしまったのじゃ。
もうあきらめて高ボッチまで引き返すとするわい。
期待する光景には遭遇できなかったが、今回は足腰の鍛錬が目的じゃ。
高ボッチへ戻ればまた面白いエモノが見つかるかもしれぬ。
…と自分で自分を納得させながらすごすごと引き返して行ったとさ😭
つづく
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