久しぶりの高ボッチ 1日目 | 88歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

88歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

久しぶりの高ボッチ

1日目

 

無断転用禁止

 

 アラン・ドロンが亡くなったのう。

 

 わしゃちょいとショックなのじゃ。

 

 ワシとは同年じゃからのう。

 

 かつてはよく遊んだものじゃった。

 

 ただし映画館の中だけじゃけどのう😅

 

 遊び相手がいなくなったのは寂しいが、わしゃぁもうちょいと長生きして「太陽いっぱい」浴びたいと思っているのじゃよ。 

 

 

 

 ジョーダンはさておいて…

 

 これはお盆休みの喧騒が終わった直後の、世間が猛暑に苛まれているころの話じゃがのう。

 

 前回に続いて運動不足を解消するためにわしぁまた高原へやって来たのじゃ。

 

 標高の高い高原へ来て、そこで歩き回れば、猛暑は避けられるし撮影は出来るし運動は出来るし、一石三鳥じゃからのう。

 

 場所は長野県・高ボッチ高原じゃ。

 

 この高原はお隣りの霧ヶ峰高原や美ヶ原高原ほどの知名度はないが、カメラマニアの間では知る人ぞ知る絶好の撮影エリアなのじゃ。

 

 標高1665mの台地に広がるこの高原のメインスポットは、何と言っても眼下に広がる諏訪湖と、その向こうにぽっかり浮かぶ富士山とのコラボじゃろうのう。

 

 ただし今の時季は霞んでしまって富士山は見えぬことが多い。

 

 しかし秋から冬へかけての明け方にはその神秘的な絶景を求めてカメラマニアが続々と集まってくるわい。

 

 今日のワシはそんなことはどうでもよいのじゃ。

 

 あくまでも筋トレが主な目的じゃからのう。

 

 

 

 それにしてもこの涼しさはどうじゃ。

 

 ワシの住処より10度以上は低いわい。

 

 

 

 

 

 ここが高ボッチ随一の絶景ポイントじゃが、今日は曇りで霞んでしまっているから富士山は見えぬ。

 

 画面中央の湖が諏訪湖、その向こうには条件さへよければ富士山が見えるのじゃがのう。

 

 日中は何でもない風景じゃが、夜明け前後には朝焼けの中に富士山がぽっかり浮かび上がり、諏訪湖周辺の市街地の灯りと相まって幻想的な光景が展開されるのじゃ。

 

 特に秋口には雲海が出ることもあるしのう。

 

(2005年撮影)

 

 諏訪湖の左側に目を向けると八ヶ岳連峰。

 

 この麓辺りには愛犬愛猫たちと楽しい日々を過ごしておられるブロ友さん夫婦がおられるはずじゃ。どの辺りになるのかのう。

 

 

 

 

 

 この高原には牧場もある。

 

 ここには6月ごろから10月ぐらいまでの期間限定で乳牛が放牧されているわい。

 

 真ん中の水たまりは牛の水飲み場かのう。

 

 

 

 

 

 のんびり草を食む乳牛。

 

 

 

 

 

 牧場の傍には電波塔も建っている。

 

 FMの送信所や無線の中継所のようじゃ。

 

 

 

 

 この高原で一番広い駐車場へやって来た。

 

 お盆休みが終わったばかりの平日なのじゃが車が何台か停まっているわい。

 

 おそらく夏休み中の大学生かワシのようなヒマ老人じゃろうのう。

 

 この向こうには北アルプス連峰が望めるのじゃが、今日はあいにく薄雲が広がっていて見ることは出来ぬわい。

 

 

 

 

 

 駐車場の一角にはテントサイトもある。

 

 切り株を置いて仕切りの代わりにしてあるわい。

 

 

 

 

 

 遠くに見える山は鉢伏山じゃ。

 

  標高は1929m。

 

 今日はこれからあの頂上近くまで行くつもりじゃ

 

 何もアテはないのじゃが足腰のトレーニングを兼ねてのう。

 

 山荘までは車道が通っているから楽なものじゃ。

 

 (何じゃ。車で行くのかいな。)

 

 (それでは筋トレにならぬではないかえ😠

 

 

 

 

 高ボッチへのルートは2本あるがその一本が左の道じゃ。

 

 鉢伏山ヘは右の道を登って行く。

 

 初冬になるとここから先は早々と閉鎖されてしまうぞえ。

 

 昔は真冬でも登って行けたから面白い光景に出会えたのじゃがのう。残念じゃ。

 

 

 

 

 

 途中にはこんな面白い林もある。

 

 道を挟んで右側は異様に曲がりくねった奇妙な木々。

 

 それとは対照的に左の林は真っすぐ立ち上がった直線的な木々が並ぶ。

 

 

 

 

 

 ここはワシが時々車中泊に使う宿じゃ。

 

 昔は車中泊しながら、ここから北アルプスに沈む夕日や夜景を撮って楽しんだものじゃ。

 

 

 

 

 

 ところが年ごとに手前の木々が成長して行き、今では視界が狭くなって空も市街地もほとんど見えなくなってしまったのじゃよ。

 

 どなたか前の木を切ってくださらぬかのう😅

 

 

 

 

 

 やっと山荘近くの空き地へ着いた。

 

 ここから眺めると西側は視界が広がっているが、東側は高い山が立ちふさがっている。 

 

 正面はほとんど南向きじゃから朝夕の撮影はあまり期待できぬのじゃよ。

 

 しかし今回は何よりも体力づくりと避暑が目的じゃからのう。

 

 作品作りは二の次じゃわい。

 

 と、自分で自分を慰める。

 

 

 

 

 

むむ?

 

1年前に来た時にも外れていたカーブミラーがまだそのままになっているわい。

 

交通量が少ないとは言うものの、このまま放置しておいてよいものかのう。

 

 

 

 

 

ついでに記念写真じゃ。

 

拡大厳禁😅

 

 

 

 

 

    遠くに見える台地はさっきまで居た高ボッチ高原。

 

 

 

 

 

 

 

 牧場の傍の電波塔が見えるわい。

 

 その横には広い駐車場も。

 

 

 

 

 

 目の前には鉢伏山の頂上付近が立ちふさがる。

 

 

 

 

 

 

 頂上への途中にはかつての山荘だと思われる廃屋が見える。

 

 もうちょいと左側には新しい山荘があって、そこまでは車道が通じているのじゃ。

 

 

 

 

 

曇り空に覆われてお天道様が沈んで行く。

 

 

 

 

 

 おや。霧が出てきたようじゃ。

 

 

 

 

 

 遠くは何も見えなくなってしまったぞえ。

 

 

 

 

 

 西側は霧が薄いが、わずかに夕焼けが垣間見えただけ。

 

 曇りの日はやっぱりつまらぬのう。

 

 

 

 

 

 陽が暮れた。

 

 夜空を覆い尽くす暗雲の間からわずかな灯りが見える。

 

 よーく見ると高速道路のICかJCTのようじゃわい。

 

 

 

 

 

 こちらは高ボッチ高原の駐車場の灯り。

 

 キャンプか車中泊でもしているのじゃろうのう。

 

 

 

 

 

 山際の空がちょいとばかり明るくなってきたぞえ。

 

 ひょっとするとお月さまでもお出ましか。

 

 

 

 

 

 暗闇の中のお月さまか…。

 

 真っ暗闇の中にポツンとお月さま一つではのう。

 

 わしゃ天体写真を撮りたいわけではないのじゃ。

 

 周りに風景が写っていなければ風景写真とは言い難いわい。

 

 もうちょいと周りが明るいうちにお出まし下されると、景色を絡めた「月のある風景写真」になったのに残念じゃ。

 

 

 

 

 

 仕方がないから、ワシの「動くホテル」でも写し込んでガマンするとしようわい。

 

 これで「月のある風景写真」の完成じゃ😩

 

 

 

 それではこの辺りで今日の撮影は終わりにして、ゆっくりと月見酒としゃれ込もうかのう。

 

 

 

 

 

 

つづく

 

無断転用禁止