クリンソウ咲く森 1日目 | 88歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

88歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

クリンソウ咲く森

1日目

 

 

無断転用禁止

 

撮影日 2024年5月29日

 

 桜も椿もミツバツツジも終わり、もはや5月も終盤になったころ。

 

 さてこの時季にはどこへ行ったらよいかのう。

 

 などと去年のデータを眺めながら思案していたらふと目に留まった画像があったのじゃ。

 

 クリンソウじゃよ。

 

 去年の今ごろ、例の熊が出るという森の中で初めて見掛けたクリンソウじゃ。

 

 クリンソウは大抵、水辺に咲くのじゃが、去年見つけた場所は何でもない草っ原じゃった。

 

 あんなところに咲いているとは思わなかったからのう。

 

  果たして今年も咲いているのか確かめてみたくなったのじゃ。

 

 あそこなら車両進入禁止の通路とは異なる別の道沿いじゃから、通常は何の制約もなく行ける場所なのじゃよ。

 

 ところがあの森に到達する手前の幹線道路が現在工事中で通行禁止になっていてのう。

 

 唯一残された方法は車両進入禁止の通路から行くしか術がないのじゃよ。

 

 そこでまたまたあの通路の管理人に頼み込んでみた。

 

「この森の向こう側の道路へ行きたいのですがのう」

 

「いいですよ。どうぞ通って下さい」

 

 と、またあっさりお許しくだされたわい。

 

 早速、進入禁止の通路へ乗り入れた。

 

 

 

  森の中はこの間までの桜やミツバツツジの桃色模様から、あっという間に新緑色に衣替えしていたわい。

 

  

 

  車両進入禁止の通路を通り過ぎて、もう一つ別の通路へ入って行く。

 

 

 

 

  早速、去年クリンソウを発見した場所へやって来たわい。

 

 やっぱり今年も咲いているぞえ。

 

 あまり多くはないがこれでも去年より増えているようじゃ。

 

 これから年々増えて行くとよいのじゃがのう。

 

 

 

 

 

クリンソウの名前は、寺院などの頂上に建つ九輪から名付けられたのだという。

ダウン

netより

 

 

 

 

 

 全国のあちらこちらには、もっと密集して咲く群生地があるのじゃがのう。

 

 

 

 

 

しかし観光目的に栽培しているところが多いようじゃ。

 

 

 

 

 

ここは花の数は少のうても、自然のままの姿を見せてくれるからワシのお気に入りなのじゃわい。

 

 

 

 

 

画面奥の方には盛りを過ぎた山ツツジ(?)も見える。

 

 

 

 

 

お天道様は徐々に西へ。

 

 

 

 

その西日が散りツツジを照らす。

 

 

 

一先ずここの撮影は切り上げて、もうちょいと先へ進んでいくことにするわい。

 

 

 

 

 

途中には

イヤでも目に入る

立て看板。

 

 

 

 

 

 

 深い森に囲まれた広い草っ原へ出てきた。

 

 ここで道は終わりになっている。

 

 ここから目的地までの100メートルぐらいは徒歩じゃ。

 

 ヨタヨタ、トボトボ。

 

 

 

 こじんまりとした湿地へ到着したわい。

 ここがこの森のクリンソウの本家本元の群生地なのじゃ。

 

  先ほどの場所に咲いていたクリンソウは鳥か獣によってここから種が運ばれたのかもしれぬ。

 

  湿地の手前にはこんな看板も立っている。

熊に続いて今度はマムシかいな。

 

長靴は履いているが役に立つかのう。

 

 

 

 

 

 人の好みは様々じゃが、人工的な匂いのする場所はワシの好みではない。

 

 

 

 

 

 自然のあるがままの姿には写欲が湧いてくるのじゃわい。

 

 

 

 

 

手前の木陰からパチリ。

 

 

 

 

 

クリンソウは大抵は湿地に咲くようじゃ。

 

しかし最初に撮影した場所は湿地ではないから不思議じゃわい。

 

 

 

 

 

 真上から見たクリンソウ。

 

 ちょいとばかり盛りが過ぎて汚れているがのう。

 

 

 

 

 

木漏れ日に煌めく湿地帯の小さな流れ。

 

 

 

 

 

 

 

 アゲハが舞う。

 

 

 

 

 

なぜか黒ばかりじゃ。

 

 

 

 

 

彼岸花を撮影した時も黒色のアゲハが多かったような気がするわい。

 

 

赤色を好むのかのう。

 

 

 

 

 

クロアゲハと遊んでいるうちにお天道様はますます西に移動されたわい。

 

 

 

 

 

薄暗くなった湿地の中に残照がピンポイントに射し込む。

 

 

 

 

 

宵闇迫る湿地帯のわずかな流れが空を映す。

 

そろそろ引き揚げ時刻になったのう。

 

 

 

 

 

湿地帯を離れて今夜のねぐらに戻ってきたわい。

 

明るいように見えるのじゃが、お天道様は周りの高い森に阻まれて、草っ原はもう薄暗い。

 

 

 

 

 

気温は午後7時過ぎで13℃。

 

今夜はまだ暖房が要りそうじゃ。

 

熱燗であったまって眠るとするかのう。

 

ダウン

お休みなされ

 

つづく

 

無断転用禁止