前回のつづき
車中泊で睡蓮撮影
2日目
無断転用禁止
撮影日 2024年5月5日
睡蓮の咲く沼の空き地で車中泊した翌未明じゃ。
空には三日月お月さん。
沼に滴る月のしずく。
今日の日の出の方角は月を見ればすぐわかる。
お月様がお顔を向けてござらっしゃる方角が日の出の場所じゃからのう。
今日は左の谷間からお出ましのようじゃ。
暁暗の中で睡蓮はまだ花弁を閉じたままじゃわい。
暁暗の中でやけに睡蓮が際立つ。
徐々に明るさを増す水面。
突然水面がオレンジ色に染まった。
驚いて見上げると、いつの間にか朝焼け雲が未明の空を彩っていたわい。
朝焼け雲は間もなく消え去り、また未明の薄暗い沼に戻って行った。
花弁もまだ閉じたままじゃ。
突然、水面が明るくなって、やっとお天道様がお出ましになったわい。
見る見る沼は華やかに。
山陰になっている所にも朝光のお恵みが。
睡蓮に光が射し込んだ瞬間じゃ。
花弁が開くのをしばらく待っていたのじゃがなかなか開かぬ。
睡蓮は深窓のお嬢さまかのう。かなりの朝寝坊じゃ。
開花する過程を撮ってやろうとカメラを構えていたのじゃが、待ち疲れてしまって立っていられなくなってのう。
もう撮影どころではなくなったわい。
しばらくの間、車、ではない、”動くホテル‟へ戻って一休みすることに。
ヨタヨタ。トボトボ。
年を取って初めて知るこの辛さ。
☆
しばらく横になっているうちにちょいとは楽になったわい。
起き上がって車窓から覗くと竹藪の向こうにお天道様が2つ見えた。
2つ??
上は本物
下は…
沼に映ったリフレクションじゃ😁
さて、睡蓮はもう開いてしまっているじゃろうのう。
気を取り直し、またとぼとぼと沼に向かって歩いて行ったのじゃわい。
お嬢さま、やっとお目ざめじゃ。
藤にも光が当たって沼も華やかになったのう。
岸辺に張った蜘蛛の住処まで光っているぞえ。
お天道様がまぶしい。
トンボじゃ。
身じろぎ一つしない。
羽根を乾かしているのかのう。
沼の睡蓮は全部開き切ったようじゃ。
こちらの岸辺には花の咲かぬ藤。
せっかく枝が水面まで垂れているのにのう。
まだブツブツ言っているのかえ。もう聞き飽きたわい😡
朝の順光側から見る睡蓮もなかなかのモノじゃわい。
すっかり晴れた青空がまぶしいぐらいじゃ。
この時間になればもう御用済みじゃわい。
そろそろ帰るとするか。
しかしここへはこれからも時々覗きに来るつもりでいるのじゃ。
沼や睡蓮の季節の変化を見て行きたいからのう。
それではまたの目もじを楽しみに。
おしまい
無断転用禁止



























