前回のつづき
またもや寄り道
無断転用禁止
撮影日 2024年5月23日
霧立ち込める森の中でミツバツツジを撮影した帰り道ー。
途中で道沿いのブナ林の前を通りかかると、この林の中も霧が漂っていてなかなかいい雰囲気になっているのじゃよ。
こんな光景を目の当たりにして素通りする手はないわのう。
一旦は帰宅モードになっていたというのに、ふたたびむらむらとカメラ根性が首をもたげてきたわい。
車を停めるや否や林の中へ一目散に駆け込んだ…。
というか…、ヨタヨタとあえぎながら坂道を登って行ったのじゃ。
昨日からの車中泊やら撮影やらで散々疲れているというのにのう。
相変らず困ったじいさんじゃわい。
林の中へ入って行くとコバイケイソウが芽吹いていたわい。
この時季にはコバイケイソウが芽生えることをすっかり忘れていたのじゃ。
春になるとかわいい新芽が顔を出すコバイケイソウ。
背景の霧と相まってかなかいい雰囲気になっている。
このころはどんなものでも可愛らしいのう。
しかしいくらかわいからと言って触るのはご法度じゃぞえ。
実はこの草には猛毒があるのじゃよ。
一旦、口にしようものならたちまちイチコロらしいからのう。
たとえ見掛けたとしても眺めるだけにしてくだされよ。
おさわりはくれぐれも厳禁じゃぞえ🤪
新芽の横に長く伸びているのは去年のコバイケイソウのなれの果てじゃ(多分)。
新芽のうちはかわいいが、成長するにつれて風情がなくなる。
人間様とて同じじゃのう。
変わり映えのない画像ばかりじゃがご勘弁くだされや。
ブナ林じゃから熊が餌を求めてウロウロすると思うのじゃが、ハイカーやカメラマンは気にもとめずに歩いているわい。
一応「熊出没注意」の看板は立っているのじゃがのう。
その注意書きは昔々から立っている。
しかし出没のうわさなど一度も聞いたことはないのじゃ。
ブナ林の傍の草っ原に立つ一本木。
名前は分からぬわい。
今までにここを訪れたカメラマニアの誰もが一度は撮ったことがあると思われる樹じゃ。
草っ原にポツンと鎮座する一本木じゃからどうしても目立つわのう。
滴る雨雫。
霧はますます濃くなって遠くは何も見えぬ。
何のこともない写真ばかり続いてしまったがご勘弁くだされや。
しかし寝たきりになった時に後悔しないように、目の前にあるものは今のうちに何でも撮っておかねばと思ってのう。
これで心置きなく帰ることが出来るというものじゃ。
それでは今度こそホントにオサラバいたしまするわい。
ご機嫌よろしゅうのう。
今度こそ
おしまい
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