前回のつづき
ミツバツツジ咲く朝
無断転用禁止
撮影日 2024年4月20日
車両進入禁止の森の中へ無理やり頼んで入れてもらったその翌朝じゃ。
目覚めるとうっすらと朝焼けが始まっている。
しかし残念ながらこんな深い森の中では朝焼けの撮影は無理じゃ。
森の中はまだ薄暗いわい。
暁暗の中で、芽吹いたばかりの若葉が際立つ。
大分明るくなってきたわい。
もうすぐ森の中へも朝の光が射し込むはずじゃ。
そ~れ。お天道様のお出ましじゃぞえ。
立ち木に光が当たってきた。
途端にミツバツツジも華やかに。
スポットライトが当たって、一躍ヒロインの誕生じゃ。
こんな雑草でも普段の姿とはまるで違う。
お天道様のご威光は大したものじゃのう。
すっかり明るくなってきたわい。
毎年、この時季にはかなり大勢のカメラマニアを見かけるのじゃが、昨日今日はまるで人影がない。
何しろ森への通路は両側から通せんぼを喰らっているからのう。
来たくても来ることが出来ぬのかもしれぬ。
ワシだけ管理人に強引にお願いしてしまって申し訳ないわい。
しかし徒歩なら入って行けるのじゃから、人影がないのはまだ見頃には早いせいかもしれぬのう。
この辺りは結構賑やかに咲いているわい。
そうかと思えばほとんど蕾のままのツツジもあったりしてまちまちじゃ。
満開ではなくとも、これはこれで捨てたものではないわい。
花がないと枝ぶりがよくわかって面白いわい。
この辺りは目の前の山が高いため、今ごろになって光が入って来た。
今の時季に紅葉(?)のヒョッコリハン。
何の葉っぱかのう。
このころにはお天道様も遥か天空にお昇りじゃ。
となればワシもそろそろご帰還の時間じゃわい。
しかしここへは近日中にもう一度やってくるつもりじゃぞえ。
今回は花の咲き具合がチト寂しかったからのう。
ぽつりぽつりと咲いているのも捨て難いが、もうちょいと賑やかな光景も撮りたいのじゃよ。欲深いカメじいじゃ。
この歳になるとちょいとでも体が動けるうちに何でも撮っておかぬとのう。
寝たきりになってから後悔するのは寂しいわい。
それでは今日のところはこれでオサラバするとしようかのう。
おしまい
無断転用禁止