思わぬ出来事 | 87歳の車中泊奮闘記~風景写真に魅せられて~

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風景写真に魅せられた後期高齢者が、車中泊を繰り返しながら撮影を楽しむ様子です。
                       
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思わぬ出来事

 

無断転用禁止

 

撮影日 2024年4月19日

 

 まだまだ春景色の画像が未放出でのう。

 

 これからも季節外れのブログが続いてしまうがどうかご勘弁くだされや。

 

 

 この日の撮影行きはこれも毎年の恒例行事になっているミツバツツジの森じゃ。

 

 ただ、森の中を横断する道路はこの数年間というもの車両進入禁止区間になっているのじゃよ。

 

 しかし徒歩でなら入って行けるし、道路沿い以外の森なら撮影可能じゃから出かけてみたのじゃ。 

 

 ところが目的地に近づいたところで、思ってもみなかったことに遭遇してしまってのう。

 

 広い幹線道路を進んで、目的地まであと数百メートルというところで、道路の真ん中にどっかりと通せんぼの看板が居座っていたのじゃ。

 

 

 森の中の通路に入って行けぬことは先刻承知していたのじゃが、こんな幹線道路上で通せんぼを喰らうとは

 

 これでは森の通路どころかその周辺の撮影ポイントへも行けぬではないかえ。

 

 わしゃ途方に暮れて、しばしこの場に立ち尽くしてしまったわい。

 

 森への別の入り口もあるにはあるが、そちらからも車両進入禁止になっているからのう。

 

 ただしその入り口近くに駐車して徒歩で入って行けば行けぬこともないわい。

 

 とにかく行くだけでも行って見るか。

 

 早速、ぐるっと反転して反対側の入り口付近へやって来た。

 

こちらも相変わらずの邪魔者が通せんぼしている。

 

もう2、3年も前からじゃ。

 

その傍には管理人小屋があって軽トラが停まっていた。

 

そこで思い切って小屋のドアをノックしてみたのじゃ。

 

コンコン。

 

中から返事があって管理人が顔を出してくれた。

 

「この道の向こう側へ行きたいのじゃが、あちらの道路が通行止めになっていましてのう。何とかここを通してくれませぬかのう」

 

「皆さん、歩いて行かれますよ」と管理人。

 

「ご覧のようにこんなに老い果てたワシでは歩くこともままならなくてのう」とワシ。

 

すると!

 

「分かりました。通って下さい。その代わり入ったらあの看板は元へ戻して置いてくださいよ」

 

 

な、何と 夢ではないかえ
 

 

こうもあっさりお許しが出るとは思ってもみなかったわい。

 

思い切って話してみるものじゃのう。

 

 早速、道路をふさいでいた重い看板をフラフラになりながら横へ除け、車を乗り入れるやまた元へ戻し、欣喜雀躍、出発したのじゃ。

 

車窓から森の中を眺めながら、久しぶりに懐かしい故郷へ帰ってきたような感慨に浸ったわい。

 

去年の秋も来るには来たのじゃが、その時はこの通路へは入ってこなかったからのう。

 

ここを車で通ったのはもう記憶にないぐらい前のことじゃ。

 

 

 

 さて、森の中へ突入したのはよいが、肝心のミツバツツジの咲き具合があまりよろしくないのじゃよ。

 最盛期にはこの樹など桃色の花びらで埋め尽くされるのじゃがのう。

 

 

 

 

 

 所々で咲いてはいるのじゃが…

 

 

 

 

 

 まだ大半はつぼみじゃ。

 

 

 

 

 

まあ今日はロケハンのつもりで来たのじゃ。

 

森の中へ入れただけでも満足じゃわい。

 

 

 

 

 

午後の日差しを浴びるミツバツツジ。

 

 

 

 

 

前方のツツジも枝先は咲いているが、全体としては寂しいのう。

 

 

 

 

 

先ほど入った入り口とは反対側の出口付近へやって来た。

 

出口の手前で車から降りたわい。

 

ここから車で出ようと思うとまた重い看板を除けなければならぬからのう。

 

それが億劫で車は出口の手前の通路内に停め、あとは徒歩で出口から出て行ったわい。

 

 

 

 

 

こちらの方がよく咲いているぞえ。

 

 

 

 

 

 通路沿いよりマシなようじゃのう。

 

 

 

 

 

 もう葉っぱが芽吹いている所もある。

 

 

 

 

 

この数年は満開の時期を見極めるのがだんだん難しくなってきたわい。

 

 

 

 

 

昔のように開花時期が定まらなくなってしまったからのう。

 

 

 

 

以前の咲き具合がまるで参考にならぬわい。

 

 

 

 

 

 この辺りはこれからじゃのう。

 

 

 

 

 木々の間から日差しが漏れる。

 

 

 

 

 

名残の山桜。

 

 

 

 

 

 これはモミジの新芽じゃのう。 

 

 秋が楽しみじゃ。

 

 

 

 

 

暗い背景にツツジが際立つ。

 

 

 

 

 

 バックの黄色は葉の新芽じゃ。

 

 

 

 

 

 早くもお月さまがお昇りになって来たのう。

 

 

 

 

 

日没も早い。

 

前の山が高いために平地の日没より数十分は早いわい。

 

 

 

 

 

ワシもそろそろ”動くホテル‟へチェックインするか。

 

今夜もまた月見酒としゃれ込もうわい。

 

つづく

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