桃源郷へ
無断転用禁止
撮影日 2024年4月16日
季節はもう夏じゃというのに、わしのPCには未放出の春の画像が山ほど溜まってしまっていてのう。
わしゃいまだに「春」から抜け出せないでいるのじゃよ。
リアルタイムからもう一ヶ月も経ってしまったが、これからもまだまだ春景色の更新が続いてしまうのじゃ。
季節外れの画像ばかりじゃが、どうかこの年寄りに免じてお許しくだされや。
さて、頃はまだ4月も半ばの話じゃぞえ。
毎年、この時季になると撮影に行く桜とハナモモの群生地へ、今年もまたノコノコと出掛けて行ったのじゃわい。
その群生地は幹線道路を外れて急峻な坂道を降りて行った先の谷底にあるのじゃ。
わしはそこを勝手に”谷底の桃源郷‟と名付けているのじゃがのう。
ただしそこが満開を迎える時季は他の地域よりだいぶ遅いのじゃ。
数年前までは4月下旬ごろだったのじゃが、年を追うごとに早うなってきて、昨年は10日ごろじゃったわい。
しかし今年はどこも遅めの開花じゃというからのう。
そこで今年は16日の今日、当てずっぽうで出かけて行ったのじゃが…。
目的地へ行く途中の桜並木は満開のように見える。
しかしもう葉っぱが出ているわい。
これではあの谷間の桜ももう遅いかもしれぬのう。
通りがかりの民家のハナモモが満開じゃ。
ハナモモは桜よりわずかに遅れて咲くことが多いからのう。
ハナモモが満開ということは桜はもう遅いかもしれぬ。
嫌な予感がするわい。
しかしもうちょいと車を走らせて行くと…
こちらの桜はほぼ満開状態じゃ。
遠くの方まで満開じゃわい。
しかし途中の道路沿いのハクモクレンの大木はもう盛りを過ぎて汚れが目立つ。
例年ではこのモクレンが最盛期のころには桃源郷の桜も満開になることが多かったのじゃよ。
ということはお目当ての桜はもう遅いのかいのう。
これはますます気がかりになって来たぞえ。
目的地へ近づいて来た。
幹線道路から180度近くも右折して急峻な坂道を降りて行く。
大げさに言えば、体感では傾斜角度45度ぐらいにも感じる坂道じゃ。
画面右上にわずかに見えるのが、いま通って来た幹線道路のガードレールじゃわい。
そこから車がやっと一台通れるぐらいの細道をゆっくりゆっくり降りて行く。
左側はガードレールもない千尋の谷底じゃ。
それでも何とか谷底へ降り立っ事が出来たわい\(^o^)/
おお。咲いているではないかえ。
もしやすると散ってしまっているのでは、と恐る恐る来てみたがこれでやっと安心じゃ。
しかし今日は曇り空じゃからのう。
桜が曇り空の白と同化してしまってあまり目立たぬわい。
しかし咲き加減はなかなかいい具合じゃ。
ただつぼみもところどころに見受けられるからのう。
満開までにはちょいと早いのかもしれぬ。
しかし当てずっぽうで来た割には、まあ9割ぐらいの満足度じゃ。
ただ、この曇り空が気に食わぬわい。
この谷底の一画には江戸時代から伝わる立場茶屋という休憩所がある。
昨年、暴れん坊将軍の松平健さんに出会ったところじゃ。
白馬には乗って来なかったがのう🤪
この脇には江戸時代からの旧街道が通っていて、今ではウォーキングロードになっているわい。
なぜか団体で通る外国人が多いようじゃ。
多分、旅行会社のプランに組み込まれているのじゃろうのう。
立場茶屋前の水飲み場。
江戸時代の旅人もここでホッと一息入れたのじゃろうか。
今では同じ場所で外人さんが休んでござる。
茶屋の内部。
囲炉裏を切った別室もあるのじゃが、今日は囲炉裏に火が入っていないから撮影はやめじゃ。
相変らずのどんより曇りで空。
桜は見事じゃがこの空模様では写真映えがしないのう。
ここではハナモモがやっと咲き始めたところじゃ。
つぼみが可愛らしいわい。
やっぱり何でも若い方がいいのう。
こんなヨタヘロ老人になってしまっては何ともならぬわえ。
夕暮れが迫っているというのに空模様に何の変化もない。
今日はもう夕焼け空の撮影はあきらめて早めに休むとするかのう。
ここでは2年続けて夜空と夜桜のコラボを撮影をしたものじゃが、今夜は曇りで星も月も見えぬ。眠るしか仕方がないわい。
誰一人いなくなった谷底で、桜に囲まれながらゆっくり休ませていただくことにしますわい。
この空模様では明日の朝景もあまり期待できそうにもないようじゃがのう。
何とかお天道様がお顔を出してくだされるよう祈念しながら。
🍺&🍱
つづく
無断転用禁止