前回のつづき
雪のない朝 その2
無断転用禁止
昨日、娘から電話があってのう。
今朝は冷え込むらしいよと言うのじゃよ。
それなら冬らしい光景が見られるかもしれないと、未明のダム湖へやって来たのじゃ。(前回まで)
夜明けが近づいて来るにしたがって、谷間周辺の湖面が色づいて来たわい。
と、思う間もなく…
突如、谷間から一条の光が湖上を走った。
まだ薄暗い湖に射し込んだ朝一番の朝光。
光が当たっているところには毛嵐が湧き上がっているわい。
盛大な毛嵐が立っているぞえ。
もうちょいと近くで見たら迫力があるじゃろうがのう。
しかし対岸側じゃから傍へは近づけぬのじゃ。
残念無念。
壮大な光のドラマを遠くのほうから指をくわえて眺めているばかりじゃ。
わしゃあ目の前のこの岸辺に光が射し込んでくるのを期待していたのじゃよ。
ワシが望むこの場所へ陽が射し込むためには、お天道様が前方の山と山の谷間の辺りからお出ましになる必要があるのじゃ。
しかし今日のお天道様はもっと右の山の上からお出ましになる予定じゃからのう。
それが分かっていながらノコノコ出かけて来るとは…。
御し難い奴じゃのう、お前は!😫
いつまで経っても薄暗いままじゃ。
暗い湖面に流氷だけが光る。
毛嵐の中を漂う流氷。
近くの岸辺にはまだびっしりと氷がへばり付いたままじゃ。
この茶色は何じゃ?
対岸の山に陽が当たり出したため、明るくなった部分が湖面に映り込んで来たのじゃ。
朝光に照らされた木々の影。
ようやく近くの岸辺にも陽が当たって来たのじゃが…
しかしワシが望んでいるのはここではないのじゃ。
光が欲しいのはここなのじゃよ!
(くどいのう。同じことを何度も言いおって…)😫
お天道様はあんなに山の上からお出ましじゃ。
これではワシの望むところには陽が当たらぬはずじゃわい。
しかしこれからお天道様は日に日に左側へ移動して行かれるからのう。
2月ごろになれば谷間辺りからお出ましになるじゃろうて。
そのころにはまたお邪魔して、今度こそ目の前の岸辺に射し込む光を撮ってみたいものじゃ。
それでは今日のところはこれまでじゃ。
またのお目もじまでご機嫌よろしゅう。
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おしまい
無断転用禁止





















