琵琶湖から越前へ
この数年来、この時期になると琵琶湖畔に群生する枯蓮が気になり出すのじゃよ。
琵琶湖のハスと言えばかつては草津市・烏丸半島のハスがつとに有名でのう。
烏丸半島の湖面に夥しい数のハスが群れをなしていて、行楽客やらカメラマニアたちを虜にしていたものじゃ。
ところが突然、数年前からピタリとハスが消滅してしまい、湖面はスッカラカンになり今に至っているというのじゃ。
しかしワシは折に触れて琵琶湖に通ううちに、偶然にも烏丸半島とは別方向の湖北地方でハスの群生地を見つけたのじゃ。
ハスはもちろん花の咲くころも絵(写真?)になるのじゃが、わしゃぁ秋から冬へかけての枯蓮模様にも心惹かれるところがあるのじゃよ。
そこで紅葉の撮影も一段落ついたある日、枯蓮の撮影に琵琶湖まで出掛けたというわけじゃ。
ところが着いてみると・・・
う~む・・・
曇ってしまって、夕焼けになる気配などさらさらないわい。
こんな曇り空では今日は期待できそうもないのう。
う~む・・・。
それでは・・・
今日のところはここはあきらめて、久々に日本海の荒波でも撮りに行ってみるとするか。
その帰りにでもまたここへ寄れば、また違った状況になっているかもしれないからのう。
というわけで、その夜はそのまま湖畔の駐車場で一泊して・・・
さてその翌日じゃ。
早速、越前海岸を目指して出発したわい。
着いてみると・・・
やっぱり冬の日本海らしい光景が広がっていたわい。
強風が吹き、海は荒れて白波が立っている。
しかし・・・・
いかにも冬の日本海らしい空模様ではあるのじゃが、ちょいとばかりありきたりじゃ。陳腐じゃわい。
もうちょいと面白い雲が出るとか、夕日でも射し込んでくれるといいのじゃが・・・。
・・・などと勝手放題呟きながらパチリパチリ。
こんな波に夕日が差し込むと、真っ赤に燃えて砕け散る波頭が撮れるのじゃが・・・。
天使の梯子じゃ。
真上からの光で海面が光り輝く。
ひょっとすると真っ赤な夕焼けが見られるかもしれないわい。
・・・と、じりじりしながら待ってはみたのじゃが・・・
待てど暮らせど、いつまで経ってもどんより曇り空なのじゃ。
ダメじゃあ。
ここもあきらめたわい。
こうなったらもう内陸へ移動するぞえ。
この地方には花はすの里と名付けられたハスで有名な観光地があるのじゃよ。
そこでまた枯蓮模様でも撮って見ることにするわい。
つづく
無断転用禁止



















