前回のつづき
さて翌早暁・・・。
この高原でのワシの“定宿”は、冬季閉鎖でシャットアウト喰らってしまったから、夕べは初めての場所で泊らせてもらったんじゃがのう。
しかし昨日、下見をした限りでは、この場所からでは面白い写真が撮れるとは思えないのじゃよ。
ただ、ほかに適当な場所が見つからないわい。
いくら何でも朝の撮影に、西向きの場所じゃあ仕方がないしのう。
車外へ出てみた。
気温は零下1度を示しているが、風が強めに吹いていて体感温度はもっと低く感じるわい。
空の様子を眺めると・・・
こりゃ面白くないわえ。
こんなに黒い雲が出ていては、ロクな光景にはならないぞえ。
薄い雲がベールのように覆っていると、深紅の朝焼けが見られるんじゃがのう。
それでも雪面がほんのり染まり出したわい。
駐車スペースには数台の車が来たが、ほとんどの人が後ろの山へ登って行ったわい。
山の上には、きっと素敵な撮影ポイントがあるんじゃろのう。
悔しいのう。
ワシももう少し若ければ登って行けたのじゃがのう。
こんなに老いぼれてしまってからではここで我慢するしか仕方がないわい。
大分明るくなってきたが、どうということもない光景じゃ。
平凡な朝じゃわい。
後ろの山のてっぺんにはほんのちょっぴり霧が出ているのかのう。
日の出じゃ。
案の定、何ということもない朝じゃ。
手前の山に霧が出てきた。
この辺でこの場所には見切りをつけ、よそへ移動じゃ。
アテもなく車を走らせていると・・・
むむむむ?
こりゃあすごい霧じゃないかえ。
朝日に染まってなかなかのモンじゃ。
と思ったのじゃが・・・
よく見たら何のことはない。
雪不足で悩んでいるスキー場の降雪機がフル回転してござるわい。
こりゃ参ったのう。
こうなったら昨日撮影した池の氷でも、もう一度撮りに行くより仕方がないわい。
ふ~む。
同じ池でも、昨日と今朝では印象が大分違うのう。
撮影の時刻も昨日とは違うし、少しずつ氷の張り方も変化していて、結構面白いわい。
朝の絶景は撮れなかったが、氷の造形はなかなか面白かったのう。
今日のところはまあ満足して帰ることにするわい。
じゃあのう。さらばさらば![]()
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完


















