前回のつづき
目指す蓮池は、この高原の隣村にある。
着くには着いたが、何の変哲もないいつもの枯蓮風景じゃ。
この池にはちょっぴりスイレンも咲くんじゃよ。
この時期は静かに眠りに就いてござる。
おっと!
池に潜んでいたサギが飛び上がって行ったわい。
生き物の撮影は難しいのう。
普段、風景ばかり撮っているからのう。動くものは苦手じゃわい。
また枯蓮に戻るとするか。
枯れハス模様をあれこれ撮っていると・・・
ん?
なんじゃこりゃ!
水面にきれいな色が映っているぞえ⁉
慌てて空を見上げると・・・
おやおや!
幻日じゃ!(注)
飛行機雲のそばに鮮やかな色合いが輝いているわい。
水面の写真を撮っていたのは幸いじゃった。
普段はなかなか気がつかんからのう。
またハスの撮影に戻るわい。
いっそここで車中泊して朝日を浴びる蓮池を撮ってみようかとも思ったが、東側の山が結構高いからのう。
あの山から太陽が顔を出す頃には、太陽の深紅の色合いは失せてしまっているじゃろうな。
ヤメじゃ。
やっぱり元の高原へ戻るぞえ。
(注)幻日
写真や天文に興味のある方には余分な説明じゃが、中にはご存知ない方もおられるかもしれないので、一応説明しておくぞえ。ただしブリタニカ国際大百科事典からの引用じゃけどのう。
上層の雲があるとき,太陽の両側に見られる明るい光の塊。色は白色で,ときには色のついていることもある。地平線上での角度は太陽から 22°離れている。太陽高度の低いときに現れ,太陽高度が 61°以上では現れない。大気中の氷晶により,太陽光線が屈折してできる現象。(→幻月)
次回へつづく












