琵琶湖のハス | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

 琵琶湖のハスでつとに有名なのは、何と言っても草津市烏丸半島のハスじゃよのう。

 

 水面が見えないくらいにハスで覆い尽された風景は大人気で、観光客からプロカメラマンに至るまで、無数の人々に撮りつくされてきたもんじゃ。

 

 

 ところがこのハスが数年前から急に生えなくなってしまったことは新聞テレビなどで報じられている通りじゃのう。

 

 何でも湖の土壌が変わってしまったからではないかというのじゃが、どうもはっきりした原因はつかめていないらしい。

 

 

 ところがもっと不思議なことが起こっているんじゃよ。

 烏丸半島から何十キロも離れた湖北の公園の池のハスまでが、烏丸半島の現象に呼応するかのように消滅してしまったんじゃよ。

 

 下の写真は2015年の湖北の公園の池じゃ。

 

 それが2018年には下の写真のようになってしまった。

 まるで空っぽじゃわい。

 

  じゃからそれ以来、湖北のハスの撮影はすっかりあきらめていたんじゃよ。

 

 ところがその年の冬のことじゃ。

 湖岸道路を何気なく車で走っていると・・・

 湖の中に枯蓮らしいものがちらっと見えたんじゃよ。

 

 早速、車を停めてカメラを持ちだしたわい。

 

 今まで何度となくこの辺りを通っているが、こんなところにハスがあるなんてちっとも気がつかなかったわい。

 

 それとも近年になってから急に生えてきたのかのう。

 

 

 

 今までハスの撮影というと、池や沼、田んぼの中のハスを撮った経験しかなかったからのう。

こんなに雄大な風景の中のハス撮影などは初めてじゃったわい。

 

 枯蓮もこれはこれで面白いのじゃが、花がちらほら咲くころに来て、夕日に染まるハスを撮影するのもなかなかのモンじゃなかろうか、などと思ってのう。

 

 それで今日の撮影行きとなったというわけじゃよ。

 

 

 あらかじめ去年の枯蓮撮影の時にカーナビに登録しておいたので、場所はすぐわかったわい。

 

 ふむふむ。なかなかいい光景じゃ。

 花はまだ一輪も咲いていないがのう。

 

 ただ花が咲くころになると、葉っぱも伸びてきて、水面が見えないくらい覆い尽してしまうからのう。

 

 水面が見えなくなると、どうも風情がなくなるから痛しかゆしじゃ。

 

 葉っぱや茎が伸びきらないこの時期の方が風情があるわい。

 ただ、惜しむらくは今日は天気が悪いんじゃよ。

 

 日が暮れてきても空は相変わらずどんより曇り空。何の変化もないわ

い。

 

 天候が良くて夕焼けになれば、深紅に映える水辺のハスはなかなか面白い作品になると思ったのじゃが、残念至極じゃ。

 

 昔は湖東で夕景を撮影した後、その足で夜道をかけて湖西へ移動し、そこで車中泊をして朝景を撮影したものじゃが、この歳になるともうそんな元気は持ち合わせていない。

 

 かと言って、暗くなってから帰宅するのは嫌なんじゃよ。

 

 年寄りの夜道の運転は避けたいからのう。

 

 折しも高齢者の運転の風当たりが強くなっているしのう。

 年寄りには肩身が狭い世の中になったもんじゃ。

 

 というわけで、今夜はこのまま例の空っぽの池のそばの駐車場で泊り、翌朝早々に帰ることにしたわい。

 

 ここで車中泊しても朝の撮影はダメなことは分かっているのじゃが、背に腹はかえられないわい。

 

 

 

 車中泊をするために公園へ来てみると、池はやっぱり空っぽじゃった。

 

 湖にハスの花が一輪、二輪と咲くころになったらまた来てみるとするか。

 それまでサラバじゃバイバイバイバイ