翌朝、暁闇の車窓から外を覗くと、紅色に染まった雲が見えたぞえ。
慌てて外へ飛び出し~
と言っても、わしゃあ82歳の老人じゃ。焦る気持ちに体がついて行かんのじゃ。
それでも何とか表へ出て、三脚にカメラをセットするのもそこそこに、めくらめっぽうにシャッターを押し続けたわい。
今朝の富士山は雲の中。
しかし朝焼けを撮っているうちに、実は面白い雲に出会ってのう。
途中から朝焼けよりもその雲をターゲットにして、夢中になって撮りまくったわい。
この雲は今までにカメラ雑誌などで見かけたことはあったのじゃが、わしゃあ実際にお目に掛かったのは初めてじゃったからなあ、ちょっと感激しちゃったんじゃよ。
残念じゃが、その写真をここで公開してしまうと、コンテストには応募できなくなっちゃうからのう。いまは内緒にしとくしか仕方がないんじゃ。
思わせぶりで悪いのう。
つづく


