日和田高原は東向きに開けた場所があまりないところじゃ。
じゃから朝の絶景は期待できないし、特に今朝は太陽が顔を出す頃に曇ってきてしまったから、光を期待するわけにもいかないんじゃ。
しかたがないから今日は白樺の林立する森の中に足を踏みいれて、草花を絡めた写真でも撮って、早々に帰るとしようかの。
若いころのように、同じ日に場所をあちらこちらと変えて撮りまくる、なんて無理は効かなくなってきてるからのう。
まあ涼しい一夜を過ごすことができただけで儲けものじゃ。などと負け惜しみをつぶやきながら、しばらくはうろうろと辺りを撮影して歩いたわい。
さてこれからしばらくはお盆休みが始まって、道路も観光地もにぎやかになってしまうのう。
こんな時にはワシら年寄りは部屋に閉じこもって冷房漬けになっているしか仕方がないわえ。
夏の喧騒が収まるまで、ここしばらくは、じっと我慢の子でいるとしようかの。








