春節の準備、銀行で貰える「春聯・横批・倒福」 | 駱駝の蘇州便利手帳

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ボンボリ飾りが取り付けられ

春節ムード漂う狮山路(´∀`)

 

今日は、ランチ前に

お友達の用事に付き合って。

 

訪れた建設銀行で

縁起の良いもの、貰っちゃった(´艸`)

 

これこれー!

玄関に飾る赤い紙の謎文字!!(´艸`)

 

これ、恒例の風物詩なんですが

春節前に、色んな銀行で行われていてね。

 

ボランティアらしき書道家が数名

午前中だけ、現れてぇ

 

無料で書いてくださっています(/≧∇≦)/

 

机に置かれた見本の文字には

ちゃんと意味があるようなのですが

 

あのねぇ、娘が今年受験生なんだけど

よさそうな字はどぉれ?(´・ω・`)?

 

年末に病院ばっかり行ってたから

健康祈願の文字を教えてください!

 

なんて、具体的に願いを言えば

銀行の係員やおじさんが

良さげな文字を選んでくれますよ~

 

来る客、来る客、みんな立ち寄るので

ひっきりなしの大盛況!!

 

あ、銀行に用がなくても

やってたら、貰えるよー(╹◡╹)

 

駱駝はこの文字を選んでもらって

 

ダンディなオジ様に

気合を入れて書いてもらいましたw

 

それにしても、達筆すぎますぅ(・ω・)

 

日本人だと判ったら、片言で

日本語をかましつつ笑顔で対応(╹◡╹)

 

ちゃんと伝統的に

右から左に書いてくれました。

 

1番目は、門の右側に縦に

2枚目は、門の左側に縦に

3枚目は、門の上に貼るんだよ(╹◡╹)

 

と教わったので、間違えないように

Wechatにφ(・ω・ )メモメモ

 

 

 

さて、とりあえず~

乾かさないとぉ、持って帰れない~(・ω・;)

 

乾くのを待ってる間に

試しにおねだりしてみたw

 

「福の字もくださいなっ(´・ω・`)」

「いいよぉー(´∀`)」

 

とサラサラっと書いてくれて❤

もう大感謝です!!

 

 

 

 

そんなことしてたら。

あら、もう12時?

 

おじ様たち、急に席を立ちΣ(・ω・)

 

電光石火の撤収作業!

軍隊かっΣ(・ω・;)

 

そして、電バイ&自転車で

笑顔で去ってゆかれましたw

 

 

 

残された駱駝は

なかなか乾ききらない墨を

パタパタしたり、

フーフー、吹いてみたり(´艸`)

 

悪あがいてる間に、お友達の用事も終わって。

 

なんだか、とても良い気分で

銀行を後にできました。

 

 

 

そんなわけで。

思いがけず、いただいた縁起物を

さっそく飾ってみようーw

 

墨の匂いがなんとも雰囲気いいぢゃん!

 

 

「春聯」・「横批」・「倒福」

玄関だけ、お正月準備完了です!!

 

 

 

もうしばらく、やってるみたいなので。

早起きして、行ってみてぇ~(´∀`)

 

 

でわでわw

 

 

 

 

 

-------うんちく---------

中国全土でみられるお正月の門飾り。

 

宋の時代に民間にもこの習慣が広がり

明の時代に、朝廷群臣から庶民にまで

春聯を貼るように勅命が出たことで

春節行事として定着していき

清末期には、全土で大流行したらしいデス。

 

伝統的なものは、家の大門飾りですが

縦は7文字、横は4文字が基本形のようです。

 

縦長のは「春聯(chūnlián)」

上に貼るのが「横批(héngpī)

そして、日本でも有名なのが

逆さに貼った福の字で「倒福」といいます。

福倒了(ふーだおら)=福到了(ふーだおら)

福がひっくり返った    福が来た

という発音が同じ漢字を連想して

ダジャレのような来福祈願なんですが

 

民間伝承として

始まりに関しては諸説あるんですよねー。

はたして、どれが正解なんだろう?(;´▽`)

 

 

 

★倒福エピソード1★ 使用人の言い訳~

清朝の時代、恭親王という役職だった

愛新覚羅奕訢が(アイシンカグラ・イヒン)が

居住してた【恭王府】でのこと。

使用人が恭親王の奥さんの命令で

門に春節飾りを貼ったのですが

字が読めなかったので、福の字を

逆に貼ってしまったそうです。

「福が倒れる(フー・ダオ・ラ)とはなんと失礼な!」

と激怒されますが、むち打ちの刑と聞いて

「いえ奥様、福が来る(フー・ダオ・ラ)と

祈願しました」と言い訳したところ

たいそう感心されて、ご褒美まで貰えたとさ。

 

 

★倒福エピソード2★ 宦官の言い訳~

清朝の末期、気難しい西太后様が

旧暦に皇帝直属の翰林院の秘書官に命じ

春節を祝う文字を書かせました。

ところが、西太后様が期待した「福」の字を

誰も書かなかったので、さぁ大変!

自ら「福」を書いて見せます。

ヤバさを感じ取った役人が慌ててコレを写し

それわ、まぁ褒めちぎりました。

西太后様は、たくさんの「福」の字に満足し

宦官の大総管(リーダー)を呼びつけ

宮廷の各所へ、この「福」を貼れと命じます。

ところが宦官の一人が間違って逆さに

貼ってしまい、コレに気付いた西太后様は

大総管を呼びつけ、怒りおさまらぬご様子で。

機転をきかし「逆さ福すなわち

倒福(フー・ダオ・ラ)は

福来たる(フー・ダオ・ラ)と同じ音。

かえって縁起が良いではありませんか」と

諫めたところ、感心して機嫌が直り

皆に褒美が与えられましたとさ。

 

 

★倒福エピソード3★ 災い転じて~

元朝の末期、決戦を前に朱元璋が

南京住民に「味方なら門に『福』の字を貼れ」と

通告し、反対勢力一掃を計画していました。

住民は恐ろしくなり、みな「福」を貼ったのですが

1軒だけ逆さまになっていたのです。

朱元璋は怪訝に思い、この家の者を

皆殺しにしようとしましたが、これを聞きつけた

奥方の馬夫人が「倒福(フー・ダオ・ラ)は

福来たる(フー・ダオ・ラ)という意味です

一家で応援してますよ」となだめて、

命拾いしましたとさ。

 

 

 

これらの幸運にあやかり、

倒福は、始まったと伝えられています(* ̄▽ ̄)

 

どの民間伝承も、それらしき人物名が

織り込まれていて、実に見事ですw

 

でも、どれも失敗からの言い訳なんで

やはりダジャレ説が一般的なんですね!

 

 

 

そういや、似たような話

福建省ではあまり聞きませんでしたねぇ。

たまたまカモですが。

 

家の扉には『倒福』は貼ってなくて

両端の対聯だけの家が多く

たまに何か貼ってあっても

『財神』だった気がするんだよぉ(;´▽`)

だけど福建省は世界の華僑の故郷なので。

幸せが来る、という曖昧なニュアンスより

モロに「財産を呼び込む財神」のが

シックリくる気がします~(´艸`)

 

あとね、春節に新しく貼った札は、

自然にはがれるまで、1年中

あえて剥がさないとも聞きました。

 

剥がすと通力が逃げちゃうんだって!

だから、ノリべったりで頑丈に貼るし

きれいに剥がせない状態なんで

毎年、上から重ねて貼るんだって(* ̄▽ ̄)

 

友達の家、紙が2cmくらいになってて

あれ、何年分だろうって思ったっスww

 

 

 

ちなみに江蘇省蘇州市では、

春節が終わると

さっさと剥がしてしまうわねぇ(´・ω・`)

 

だから、駱駝もセロハンテープで

テキトーに貼ってますww

 

 

 

 

歴史的な詳しいことはWikiでどうぞw

https://ja.wikipedia.org/wiki/春聯

 

 

ちゃおっ(╹◡╹)