長時間の治療をしている線維筋痛症の患者さんの話-3 | 湯たんぽのブログ

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 さまざまな難病治療にいわゆる代替医療を用いて対処している『湯たんぽ』が日頃考えていること、経験していることを書きます。難病のなかでも、線維筋痛症や慢性疲労症候群の病態や治療を中心に書き込みます。

 線維筋痛症の程度が悪い方の続報です。

膝の痛みは油断すると出てきます。

時々転倒したときに膝を打撲することがあります。

膝の痛みのために転倒するのですが、転倒して膝を打撲するためにさらに膝の痛みが増悪することがあります。

 

 最近でも起床時に自宅で転倒して膝を床についてしまいました。

膝が痛いとほぼ泣き顔です。

いつも痛くなる左の膝を床についてしまい、左膝が内出血のため黒くなっています。

 

 医学部の教育では、外科総論という科目があります。

身体にできた創傷がどのように治るのかを学びます。

そこで学ぶのは打撲の際には受傷後1週間は冷やすこと、ただしそれ以降は温めることと習いました。

打撲の程度にもよりますが、これは間違いであることが臨床経験からわかってきております。

 

 そのため、内出血で黒くなった左膝に綿花を利用した、まだらめ式間接灸での刺激を繰り返しました。

初めは綿花が触れるだけでもヒリヒリ感がありましたが、ある程度手早く移動しながら刺激するとだんだんに痛みが軽減するしてきました。

綿花を介して熱刺激を加えるので、内出血の色調が黒から赤っぽく変化してきました。また内出血の範囲も縮小してきました。

 

 膝の痛みによく効く足先の刺激をすると泣き顔がすっかり変わり、普段の快活な表情に戻りました。

 

 内出血するような打撲の場合には、始めから温めた方が経過はいいようです。

教わったことを墨守しているだけではいけません。

自分の目で見たことがどのような意味を持つのか判断することが必要です。

 

 青山・まだらめクリニック