湯たんぽのブログ

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 さまざまな難病治療にいわゆる代替医療を用いて対処している『湯たんぽ』が日頃考えていること、経験していることを書きます。難病のなかでも、線維筋痛症や慢性疲労症候群の病態や治療を中心に書き込みます。

 強張った筋肉をほぐすならば針治療が有効のはずと考える方は多いと思います。

普通の人の筋肉のこりをほぐすならば針治療は有効です。

きちんとした針治療ならば、一回の治療でかなりの効果を出せます。

ただし本当の病気の方の場合にはそうはいきません。

針治療で病気そのものを治そうとする場合には時間がかかります。

どんな治療法でも病気が治るまでにはある程度の時間がかかるのは当然のことです。

 

線維筋痛症の場合には通常の薬物治療の効果が期待できません。

針治療を受けたとおっしゃる患者さんはたくさんいらっしゃいます。

どのような治療のやり方だったのか話を伺うと、筋肉の強張った部位を刺激する治療を受けていたことが多かったのです。

 

 一般的な話になりますが、強張った筋肉を刺激すると直後は効果が出ます。つまり、一度の治療で改善はしませんので、繰り返し同様の治療をすると筋肉の強張りが改善している時間はどんどん短縮してきます。最終的にはこのような刺激をすると改善する傍らすぐに強張ってしまいます。

 

 治療しているつもりで、実はどんどん悪くしていることが多いのです。また、線維筋痛症では針を深く刺すと筋肉が痙攣し、痛みが増悪する可能性が高いのです。

そのため当クリニックでは、線維筋痛症には長い針を使った治療は禁忌としております。

 

 強張った筋肉をほぐすために該当する筋肉に深く針を刺すとほぐれるイメージがありますが、線維筋痛症ではそのようなやり方をすると痛みが増悪する確率が高いようです。

身体表面から刺激する方法が安全確実です。

 

 青山・まだらめクリニック