このブログでは冷えの問題を多く取り上げてきました。
冷えは医学用語ではありません。
しかし、現実にあるものです。
それが健康状態に害をなすものならば、改善しなければいけません。
困るほど手や足が冷たい場合には何が悪いのか?を考えてみましょう。
身体の隅々まで十分に血液が流れないから手や足が冷えます。
その時には手や足に限らず、全身の血液の流れが悪くなっていると考えられます。
内臓の機能は単位時間あたりに、その臓器に流れる血液量に比例した機能をするという原則があります。
この原則は微小循環学では常識的なことなのですが、この事実をご存知ない方が多いのも事実です。
内臓に十分に血液が流れなければ、内臓の機能が低下した状態になります。
簡単に言えば、冷えがあれば内臓の機能が低下します。
冷えの程度が軽ければ、なんとなく調子が悪い程度で済みます。
しかし、冷えの程度が重篤になると体温まで低下してきます。
平熱が36度台の方が35度台まで低下すると、つまり体温が1度低下すると代謝は20%低下します。
活力が20%下がったことに相当すると考えられます。
慢性疲労症候群や線維筋痛症あるいはコロナ後遺症で冷えの問題をうるさくいうのはこういった理由があるからです。