長時間治療している線維筋痛症の患者さんの話 | 湯たんぽのブログ

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 さまざまな難病治療にいわゆる代替医療を用いて対処している『湯たんぽ』が日頃考えていること、経験していることを書きます。難病のなかでも、線維筋痛症や慢性疲労症候群の病態や治療を中心に書き込みます。

 線維筋痛症は一般的には治らない病気とされております。

薬物治療では多少の痛みの軽減は期待できる場合がありますが、痛みがほとんど問題にならないで日常生活に支障がない状態に持ち込むことはほとんど不可能な病気です。

 

 しかし、薬物治療ではなく身体を物理的に刺激する治療では線維筋痛症は治ります。

100%の治癒率ではありませんが、痛みが問題にならない程度に改善させることはできます。

 

 当クリニックでは綿花を利用した間接灸を患者さんに覚えていただき、自宅でも自己治療をしていただいております。

治療の頻度が高くなると改善しやすくなるからです。

 

 あまりにも痛みがひどい場合には自分で治療することは不可能になります。その場合でもご自身でできることをやっていただけると改善しやすくなります。

身体を温めることが大切な治療となります。

 

 さて、これまでの治療経験では線維筋痛症の問診票であるJFIQが90点以上の場合ではなかなか痛みのコントロールが難しかったのは事実です。

 昨年末から治療を始めた線維筋痛症の患者さんはJFIQが100点と、これ以上悪い状態はないといってもいいくらい痛みが激しい患者さんでした。

通常は30分間の治療ですが、この患者さんではとても間に合わないと考え、60分間の治療を試みました。

 

 当初はJFIQ 100点でしたが、徐々にその得点が低下してきました。

80点まで下がりました。

JFIQは100点満点で、点数が高いほど状態は悪いことになります。

100点とは最悪の状態と判断されます。

それでも重症の範疇に入ります。

治療後には50点まで低下します。

ある程度時間が経つと再び80点程度に戻ります。

 

 もう少し頑張ると治療前のJFIQも低下してくると期待できます。

JFIQ 90点が当クリニックでは、一つの壁でしたがおそらくこの壁を乗り越えた状況と考えております。

 

 線維筋痛症は治る病気と考えております。

この確信の裏付けが一つ増えた状態と考えております。

 

 青山・まだらめクリニック