大雪になりました | 湯たんぽのブログ

湯たんぽのブログ

 さまざまな難病治療にいわゆる代替医療を用いて対処している『湯たんぽ』が日頃考えていること、経験していることを書きます。難病のなかでも、線維筋痛症や慢性疲労症候群の病態や治療を中心に書き込みます。

 昨日は立春でしたが、本日は大雪になっております。

気温も低く、気圧の変化のために体調が悪くなっている方が多いようです。

これまで比較的良好な経過をとっている患者さんから連絡がきております。

一人や二人ではありません。

 

 天候の変化が原因の場合には天候が回復するのに前後して、体調も回復することが多いのです。

しかし、なかなか待っていられません。

 

 手足を含めて身体全体が冷えて困ることが一番多いようです。

身体が冷えると内臓に流れる循環血液量が減ります。

その結果、内臓の機能が低下し活動するに必要なエネルギーを作り出せなくなります。

完全にエネルギー産生量がゼロになるのではありませんが、これまでよりはエネルギー産生量はかなり減ります。

これまでとのギャップが大きいので辛く感じます。

 

 湯たんぽを使ってもなかなか身体が温まらなく、筋肉が強張って動きにくくなっているという症状も共通点があります。

頭痛がでていると訴える方もいらっしゃいます。

 

対策はどうするか?

 

 湯たんぽのお湯かえの頻度を増やすにも限度があります。

居室の暖房の温度を上げる必要があります。

今の設定温度から2度上げてみましょう。

それでも温まらないならば、もう少し設定温度を上げる必要があります。

着るものを見なおします。

 薄着になっている場合には冷えは改善しません。

いつも以上に寒いので、いつもと同じではいけません。

昔の服の着方では長袖のシャツの上にラクダのシャツを重ねて、その上にワイシャツ型のシャツを重ねて、さらにセーターを着込むようにしました。薄い衣類でも重ねると、身体の周囲に暖かい空気の層が出来やすくなります。この状態が作れれば変わりやすくなります。

ちなみに上半身だけではいけません。

下半身も十分に重ね着する必要があります。

 

 室内でもマフラーやスカーフを身につけること、耳まで覆うようにして帽子を被る必要もあります。

意外と頭から抜ける熱は多いのです。

耳を支配する神経は迷走神経です。

迷走神経は12ある脳神経の一つですが、副交感神経の75%の働きをすることが知られています。

つまり耳が冷えると迷走神経の機能が低下し、副交感神経の機能が低下することが想像されます。

耳を保温する必要性がわかるでしょう?

 

 あまりにも身体が冷えすぎると湯たんぽ加熱単独では回復しないこともあります。

十分には身体が温まらないかもしれませんが、一応湯たんぽ加熱してから入浴してください。

1回の入浴では十分に温まらない可能性が高いので、繰り返し入浴することを試みてください。

 

 体調が悪い時に長時間の入浴は耐えられないことが多いので、短時間の入浴を繰り返してみましょう。

 

 寝室の状況の見直しも必要となりますが、長くなりますのでその話は次の機会に書き込みます。

 

 青山・まだらめクリニック