(10)三貴士による統治 | 知っとうや(真実を求めて?!)

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⚡2900年続いた人類中心文明は、近い将来、五六七(弥勒)時代となり、本来あるべき姿に戻ります。それまでは産みの苦しみが続きますが、見事に成就して欲しいものです。⚡

前回はイザナギ、イザナミが別れた後、三貴士が誕生したところをご紹介しました。

<(9)地神の誕生>

 

三貴士とは天照大神、月読尊、素戔嗚尊の三柱です。それぞれ、太陽、月、地(天国)を担当することになります。三貴士は、イザナギとイザナミによる天地(太陽系)の統治を継ぐことになったのです。

 

ただし、イザナギ、イザナミ二神によって誕生した三貴士と、イザナギ、イザナミが別れた後、イザナギの禊祓いの際に生まれた三貴士とは、少し様相が変わっていきます。

 

イザナギの禊祓いとは、黄泉国(現在の地球)に行った際、身体中に取り憑かれた邪気を落とすためものです。この禊祓いの際に、イザナギ単独による二度目の神産みが行われますが、この時に禊の際に誕生する神々の魂にほんの僅かとは言え垢が付いたようです。

<WIKI:神産み¥禊祓いと三貴士の誕生>

 

この魂の垢は、神々と言えども心にを作る要因になったようです。それは、新たに誕生した三貴士といえ同じだったようです。

 

その隙を、黄泉の国からやって来た悪霊によってくすぐられると、神々の世界にも少しずつきしみを生みだしたようです。そのきしみが時間が経過するとともに大きくなり、神々の住む地(天国)は荒れだします。

 

この時、太陽や月がある天と、地は今よりもずっと近く、それなりの神々ではあれば簡単に移動出来ていたようです。ドラゴンボールに描かれているような世界だったのでしょう。

 

当時の地(天国の地球)の統括者は素戔嗚尊です。記紀に登場する素戔嗚尊は、粗暴が目立ち、母親のイザナミに会いたいとダダをこねたことで、父親イザナギの怒りをかい、黄泉国(現在の地球)へ追放されることになります。

 

このように素戔嗚尊が地の統括者たる神と思えないような人間的な感情を出してしまったのも、魂に垢が残っていて、それを悪霊によってそそられ、心に隙が作られてしまったからのはずです。

 

神々と言えども心に隙が出来てしまうと、邪神に堕ちる場合もあるのです。素戔嗚尊の場合は、神々の中でもトップクラスの高波動な魂を持つため、負の感情をそそられても邪神に堕ちることはありませんでしたが、地のトップという役職は降りざるを得なくなったのです。

 

悪霊の狙いは、このように神々の欲を突いて世を乱すことです。現在の地球でもそれは同じこと。人間界が荒れるのは、世界中の政治家等が悪霊によって魂に隙を作られているからです。

 

役職を降ろされ、(本物の)イザナミに会いに行くため黄泉国に行くことになった素戔嗚尊は、その前に姉の天照大神に会いに天の高天原へ登ります。

 

この時に、天照大神が必要以上に素戔嗚尊を警戒しているのは、素戔嗚尊が性格が荒くなったことに加え、もしかしたら素戔嗚尊に成済ました邪神がやってくるかも知れないと思ったからです。

 

結果的には、本物の素戔嗚尊だったようですが、性格は荒くなっていたこと、周りに悪霊に取りつかれた素戔嗚尊の取巻きが悪さをしたことは確かなのでしょう。その結果、天照大神の妹である稚姫尊が怪我をさせらたのだと推測されます。

 

現在の人間界でも、政治や企業、宗教団体等、いろんな立場のトップを悪い方向に導くのは、その取り巻きであることが多いのは同じです。

 

素戔嗚尊ことばかり書きましたが、記紀ではあまり触れられていない月読尊についても良くないシーンが書かれています。日本書紀の神代記です。

 

天照大神から保食神(うけもち)と対面するよう命令を受けた月夜見尊が降って保食神のもとに赴くと、そこで保食神は饗応として口から飯を出したので、月夜見尊は「けがらわしい」と怒り、保食神を剣で刺し殺してしまう。その保食神の死体からは牛馬や蚕、稲などが生れ、これが穀物の起源となった。天照大神は月夜見尊の凶行を知って「汝悪しき神なり」と怒り、それ以来、日と月とは一日一夜隔て離れて住むようになった。

<WIKI:月読尊\神代記>

 

いからと言って殺してしまうのは人間にも劣る行為であり、とても三貴士の神は思えません。これは明らかに悪霊によって堕ちた邪神が成り済ました偽物の月読尊の行為でしょう。

 

月読尊のことが記紀にあまり書かれていないのは、悪霊がとても重要な月を重視しないように月読尊の行跡を大きく削除したからだと推測されます。

 

「それ以来、日と月とは一日一夜隔て離れて住むようになった」と言うことは、裏を返せばそれまでは太陽(日)と月は一緒に天に上り、一緒に沈んでいたということを示しています。それまでは現在のような真夜中の満月は見られなかったでしょう。

 

「明るい」という漢字は、「日」と「月」で構成されています。日と月がそろわないと明るくならないのです。

 

一方で「暗い」は「日」二つあって、その元に「人」が立つことを意味しているのでしょうか?

 

「暗」には月はありません。やはり、月が無く太陽だけだと暗闇で真の明るさはないことを物語っていると思います。現在の地球は、月と太陽がありますが、実際には一緒に巡っていないので霊的には暗闇なのだといえるのです。

 

このようにして、神代、太陽と月は一緒に巡ることがなくなり、天国の地球は霊的に暗くなったのです。

 

この後、素戔嗚尊はイザナミのいる黄泉国へ行き、現在の地球の基礎を作ることになります。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。