白雪姫物語は日本神話 | 知っとうや(真実を求めて?!)

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今回は、誰しも知っている白雪姫に関するお話です。

 

白雪姫は、ドイツに伝わる民話のようですが、グリム兄弟によってグリム童話として世に出たようです。そして、ディズニーで映画化されたことから、世界的に有名になりました。

 

魔法の鏡や七人の小人が登場することから、フィクションだと思われていますが、私は、事実に近い話だと考えています。

 

ドイツの民話ですから昔のドイツでの出来事とも考えられますが、私は、日本神話と関係していると考えています。

 

そう思った一つの根拠が、魔法の鏡からです。

 

白雪姫の物語では、魔法の鏡に、白雪姫の継母である王妃が「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番美しいのは誰?」と尋ねると、魔法の鏡は「王妃様です」と毎日のように答えていました。

 

ところが、ある日(白雪姫が7歳になった日)、いつものように王妃が魔法の鏡に尋ねると、「それは白雪姫です」と答えが返ってきます。これに怒った王妃が白雪姫を殺そうとするのが白雪姫物語の主要点ですよね。

 

私は、日本神話をベースに全国の寺社仏閣を巡っているのですが、二年程前に、宮崎県西都市の山奥にある銀鏡(しろみ)神社を訪れたことがあります。たまたま知人に紹介された神社で、事前の知識は全く持たずに訪れました。

 

銀鏡神社①

 

銀鏡神社は、岩長姫命・大山祇命・懐良親王が祭神で、ご神体は岩長姫命の銀の鏡とされています。

 

岩長姫と言えば、セットで登場する神は、妹の木花咲耶姫命と瓊々杵尊です。古事記には、天津神の瓊々杵尊が地上に降臨する際、地上を統括している大山祇命は、瓊々杵尊に二人の姉妹を后として欲しいと願いますが、瓊々杵尊は容姿が醜い岩長姫を拒絶し、木花咲耶姫命だけを后としたという話が伝わっています。

 

さらに日向神話では次のような伝承があります。

 

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瓊々杵尊は「筑紫の日向の高千穂のくじふる峰」に降臨する。これがいわゆる天孫降臨である。この高千穂は宮崎県北部に位置する高千穂なのか、高千穂峰のある霧島地域なのかどちらかはわからない。


瓊々杵尊はその後、大山祇命の娘、木花咲耶姫命という美しい妻をめとることになる。この求婚の際、大山祇命は木花咲耶姫命と共に、姉の岩長姫命も一緒に結婚させるつもりだった。


子孫たちが、木の花の咲くように栄え(木花咲耶姫命)、岩のように永く続く(岩長姫)ことを願っての大山津見神の親心だったようだが、あいに岩長姫はご面相がよくなく、瓊々杵尊は一日で岩長姫を親元に帰してしまったという。


この時に、境遇を嘆いた岩長姫が、わが姿を映す鏡を遠くへ放り投げたところ、これが西都市銀鏡(しろみ)付近(米良山中、龍房山)の大木の枝にかかり陽光、月光を浴びて白く輝いていたという。


この由縁でこの場所は白見と呼ばれ、後に現在の銀鏡(しろみ)という地名になったという。これが鏡を御神躰とするのが銀鏡神社の由来である。

 

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つまり、天孫である瓊々杵尊と結婚できなかった岩長姫が、自らの容姿を写した鏡を放り投げ、それが遠くに飛んで行って落ちた場所が銀鏡神社が鎮座する場所で、銀鏡神社はその鏡をご神体にしているのです。

 

銀鏡神社を訪問した際は、「ふーん、そうなのか」ぐらいにしか感じなかったのですが、それからしばらくして、ふと頭の中に白雪姫が浮かんできました。

 

白雪姫の話を思い出しながら、「白雪姫はもしかして実話なのかな?」と考えていたら、以前訪れた「岩長姫が投げた銀の鏡」が頭の中に浮かんできたのです。

 

そこで、白雪姫の物語と、岩長姫と木花咲耶姫を比較すると、一見は全く別の物語に思えますが、一ひねりすると似たような話に思えてきます。

 

もっと関連性が高いのは、白雪姫の継母王妃と岩長姫です。二人とも鏡に写る自分の姿を気にしています。魔法の鏡と銀の鏡

 

白雪姫の継母は、自分より美しい娘の白雪姫が現れて怒り心頭となります。一方の岩長姫は、自分より美しい木花咲耶姫だけが瓊々杵尊と結婚することなり、自分の姿を写した鏡を投げ捨てたのです。

 

継母=岩長姫という関連性が成り立ちそうです。

 

そうすると、白雪姫=木花咲耶姫となるのですが、白雪日は娘、木花咲耶姫は妹と、立場の違いが生じます。

 

これは次のように考えれば解決します。日本神話の岩長姫命や木花咲耶姫命というのは、一柱の特定の神ではなく、神の役職のようなものですので、現代でいうと歌舞伎役者のような代襲制です。従って、長い神代の期間中には、姉妹の時もあれば、親子であったこともあったはずなので、継母と白雪姫に当たる岩長姫命と木花咲耶姫命は、姉妹だったと考えれば良いのです。

 

白雪姫を助けた王子様は、瓊々杵尊(実際は別の神です)、白雪姫を助けた七人の小人は、日本神話では七福神に代わるのではないでしょうか。

 

そして、魔法の鏡=銀の鏡、ということになります。

 

そもそも、岩長姫が投げた鏡が遠く飛ぶこと自体が普通ではありませんし、その鏡をご神体にしている神社があること自体、銀の鏡は単なる鏡ではないのです。魔法の鏡の可能性が高いのではないのでしょうか。

 

神話は世界中にありますが、神代の際は一柱の天王で治めていたので、世界中の神話・物語には何らかの共通性があるのです。

 

白雪姫と岩長姫・木花咲耶姫の話は元は同じと考えて良いと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。