これによって太陽系の惑星は水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8つになりました。
冥王星が準惑星に降格となった理由は、2003年にエリスという当時太陽系10番目の惑星発見か? と騒がれた星が見つかったためです。
エリスは、冥王星のさらに外側を公転し、直径は3000㎞と冥王星の直径2300㎞より大きく、冥王星が惑星ならばエリスも惑星にすべき、と発見当初から議論があったようです。
ところが、月の直径が3500㎞とエリスよりも大きく、月よりも小さい冥王星自体が惑星の資格がないのではないかと議論になり、結局、国際天文学連合の総会では、冥王星を準惑星に降格し、エリスも準惑星としたようです。
この冥王星と占星術の関係を書いた、神谷充彦氏の著書『消された惑星「冥王星」の黙示録2012』を読んでみました。
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消された惑星「冥王星」の黙示録2012 (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)
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冥王星が準惑星に降格した事実は、我々大半の人々にとっては、かつて学校で習った知識を修正するだけものですが、占星術を信奉している人々、特に欧米の高貴な人々にとっては一大事だったそうです。
そもそも占星術と何なのでしょうか?
古代の人々(今から約5000年前)は、星座の位置と季節の関係を見出し、星の観察をすることで暦を作るようになった、これが天文学の始まりだそうです。
その後、これらの星座間を勝手気ままに見えるような動きをする惑星の存在を知り、惑星の位置と星座の位置関係が天意を表しているのでないかと考えだしたのが、占星術だそうです。
従って、天文学と占星術は双子の関係であった、と神谷氏は言っています。
占星術は、紀元前4世紀のアレクサンダー大王時代に急速に発達し、2世紀のプトレマイオスによって現代の占星術につながるホロスコープを用いた占星術の基礎が出来上がったそうです。
<ホロスコープ>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%97
しかし、占星術はキリスト教布教の邪魔になったため弾圧され、天文学もキリスト神学にそった形に修正され、占星術と天文学は独自に存在せざるを得なくなり、占星術のなれの果てが「星占い」だそうです。
そのような時代の流れの中でも、時には卓越した占星術師が現れて驚異的な的中率を誇り、イギリス王室やモルガン財閥などに重用されたそうです。
例えば、アメリカの占星術師エヴァンジェリン・アダムズは1912年のタイタニック号の沈没や1929年の世界恐慌を預言したそうです。
このように王室や欧米の財閥などの高貴な人々の間では、今でも占星術が利用されているそうです。
米国のレーガン元大統領も政治の重要な節目には占星術に頼っていたそうです。
この占星術ですが、近代では前述の冥王星が重要な役割をしているそうです。
1781年に天王星が発見されるまでは、占星術には地球から目視可能な土星までの6天体に月を加えた7天体で構成されていたようです。
その後、1846年に海王星、1930年に冥王星が発見されました。
これによって、占星術の目的も変わったそうです。
それまでは土星までの7天体によって、犯罪や事件などの「人間の視点」での予測中心だったのに対し、
土星外の3惑星の発見後は「神の視点」での時代背景の変化予測に変わっていったそうです。
確かに冥王星の発見時(1930年)には世界恐慌が始まっていたし、その後2度の世界大戦が勃発するなど世界情勢が大きく変わっています。
その一方、科学が急速に発達し、飛行機、潜水艦、ロッケット等が発明され、社会システムも大きく変わっています。
このように現代の占星術にとって、冥王星はなくてはならない惑星になっていたようです。
そのような最中の2006年、冥王星が準惑星への降格となり占星術の世界では大騒ぎになった、というのは十分うなずけます。
しかしながら、私は、この準惑星への降格決定には、闇の勢力の陰謀があるのではないかと感じてきました。
最近になって私は陰謀論に興味を持ちだしましたが、陰謀論を調べだすと、いろんな出来事も一旦は疑ってしまう悪い癖が身に付いたようです。
神谷氏は、冥王星準惑星の降格を「陰謀」とは言っていません。
冥王星の降格が、「2008年のリーマンショックを引き起こした」というように占星術の研究家らしいコメントになっています。
私は、世界を混乱に陥れるための手段として、冥王星を降格させ占星術を意図的に変えようとしたのではないか、と疑っています。
謎の惑星ニビルの噂も含め、恐怖を与えていく手段ではないか?
まあ、これは私の推測でしかありません。
ところで、この本には今後の世界情勢について興味深いことが書かれています。
まさしく玉蔵師匠が危惧されているシナリオと同じような内容で、驚きました。
概略は次のとおりです。
●中国が上海万博後、米国債を売り払う。
●アメリカは2010年10月までにブルーノートを導入し、ドルとの交換比率を下げて借金を踏み倒す。
●それによって、米中露の三つ巴の戦争が勃発し、世界が戦争に巻き込まれる。
●世界戦争は2013年には、一旦、米国の没落でケリがつく
およそ、玉蔵師匠の予測と合致しています。
ただし、意外なのはこの後です。
●2013年以降、日本は世界の主流国となってイニシアティブを握る
というものです。
神谷氏によると、占星術の世界では、米国は日本に頼らざるを得ない、となっているそうです。
実は、東京kittyアンテナさんも、近い将来、日本は米国が5、6分裂した際、ハワイやカリフォルニアなど日本が統治する可能性をほのめかしています。
http://blog.livedoor.jp/tokyokitty_seed_destiny/archives/51270651.html
2007年時点でこのような予測をしているとは、物凄い先見の明です。
こういう意見を見ると、確かに世界が混乱することは好ましいことではないですが、日本人は悲観ばかりする必要もなさそうな気がしてきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。