海流と異常気象 | 知っとうや(真実を求めて?!)

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年末から欧州、米国東海岸では寒波が襲っています。
国内でも山陰地方では豪雪で車1000台が足止めされ、夜を車の中で過ごしたというニュースが流れていましたね。
私が住む福岡でも例年になく年末に雪が積もりました。
鹿児島では40年ぶりに20センチの積雪という報道もありました。異常気象ですね。

マスコミは、ここ十数年間地球温暖化と大騒ぎしていたためか、この世界的な大寒波に関しては現象を伝えるだけで原因追求はしていないようです。


私は、この異常気象の原因は、浅川氏が講演で話していたメキシコ湾原油流出事故に伴うメコシコ湾流の低速化にあると考えるのが妥当だと考えています。
<参照:4つの窓>
   http://calseed.blog31.fc2.com/blog-entry-153.html

メキシコ湾で原油流出事故が発生したのは昨年4月20日
そこからオバマ大統領が流出が止まったと8月上旬に宣言するまでの約100日間、1日当たり1万キロリットルという想像できないような過去最大級の原油流出が続いたそうです

米国政府は全力で原油の回収を試みましたが到底追いつかず、仕方なく毒性の強いコレキシト9500という中和剤を大量に使用したといのは既報のとおりです。

その結果、BBCによれば流出した原油のうち、回収できたのが25%、自然蒸発が41%、中和剤による拡散が8%、海中や沿岸に残ったのが26%ということのようです。
<参照:浅川氏HP>
 http://www.y-asakawa.com/Message2010-2/10-message50.htm

自然蒸発した原油や中和剤の散布は空気を汚染し、フロリダ湾沿岸に住む人々の健康に甚大な影響を与えているようです。
もちろん、メキシコ湾内・沿岸の生態系にも大きな影響を与えているのは間違いないはずです。

そして今後問題になってくるのが、海中や沿岸に残された原油。
米国内でもいまだ報道されていないようですが、浅川氏によれば中和剤の影響により流出した原油が巨大な膜になりメキシコ湾内の海中に浮遊体として隠れているそうです。

この膜の浮遊体が、メキシコ湾流の流れを遮り低速化させているようです。

その結果、
「暖流であるメキシコ湾海流の影響によって高緯度にありながらも比較的温暖な気候である米国東海岸北部や欧州北部が、今回の大寒波に襲われている原因ではないか」
というのが浅川氏の主張です。

浅川氏がペトル・ホボット氏にメールで尋ねたところ、イギリスやフランスなどではこの冬氷点下30℃という気温になる可能性があるそうです。
北極や南極レベルですよね。


それでは、メキシコ湾流がどのように気候変動に影響を及ぼしているのかは考察してみたいと思います。

まず、次の世界の海流図をご覧ください。

350px-Corrientes-oceanicas.gif

赤が暖流
青が寒流
米国東海岸の暖流がメキシコ湾流です。


さらにメキシコ湾流を拡大した図で見てみましょう。

kairyu2.jpg

赤道付近で発生した暖流がメキシコ湾を経て米国東海岸から欧州へ到達し、冷やされていく様子が分かります。
赤道付近で海流が発生した際の水温は28~29℃
それが北上するに伴って周辺の海水や大気に冷やされます。
これによって、逆に高緯度であるイギリスでも比較的温暖になる
イメージが、この図から認識できると思います。

このメキシコ湾流の動きによって北海道よりも緯度の高い米国東海岸北部、欧州は比較的温暖な気候が保たれているわけです。

メキシコ湾流は黒潮と並んで世界最大級の海流だそうです。
<WIKI:メキシコ湾流>
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%82%B3%E6%B9%BE%E6%B5%81


一方、海流が異常気象の要因となる例としてエルニーニョという有名な現象があります。

これは赤道海流が弱まる事により南アメリカ大陸の太平洋側赤道地域の海水温が上昇し世界中の気候に影響を及ぼすものです。
<WIKI:エルニーニョ>
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A7%E3%83%BB%E5%8D%97%E6%96%B9%E6%8C%AF%E5%8B%95

世界最大級のメキシコ湾流が前述の原油の膜により低速化しているとなると、エルニーニョ以上の気候変動を世界中に及ぼすはずです。

従って現在の米国、欧州での大寒波は、今後はもっとひどくなることが予想されます。


私は、さらにこの問題はメキシコ湾流だけにとどまらないのではないかと感じています。

次の図をご覧下さい。
これは熱塩循環を表しています。

img_23.jpg

(ネット上から転載しました)

熱塩循環とは、主として中深層(数百メートル以深)で起こる地球規模の海洋循環を指しているそうです。

<WIKI:熱塩循環>
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%B1%E5%A1%A9%E5%BE%AA%E7%92%B0

一般的に海流と言われるものは、風の影響により海面から浅い部分を流れる表層海流を指しています。

これ対して熱塩循環は、熱と塩分濃度の違いより、表層海流に比較して桁違いにゆっくりとしたスピードで中深層を流れている海水の循環を指します。

さらに、私は、熱と塩分濃度だけではなく地球の自転エネルギーによっても流れが作られているのではないかと考えています。

先ほどの図の赤い線が表層海流と重なる部分で、青い線が中深層を流れる熱塩循環になります。
要は熱塩循環は表層海流とリンクしている訳です。

温かいメキシコ湾流は、欧州沖に到達すると冷たい海水によって冷やされ、海底の深層へ下降していき熱塩循環に合流します。
この循環は南極海をベースに三大海洋を繋がって循環しているようです。

従ってメキシコ湾流の流れが減速してしまうと、この世界中の海の循環システムの流れも遅くなり異常気象に繋がると考えられないでしょうか?

異常気象だけでなく、海洋の生態系にも大打撃を与えるのではないでしょうか。

海洋深層水はミネラルを豊富含んでいることで有名ですが、深層水はゆっくりと循環しながら赤道付近に行くと温められ表層に上昇します。そしてメキシコ湾流のような暖流によって高緯度の海洋に豊富なミネラルが運ばれて、魚類やクジラなどを育んでいるわけです。
黒潮も同様ですね。千島海流とぶつかる潮目は魚類が豊富なことで知られています。


結論は、
メキシコ湾原油流出事故は北大西洋沿岸地域に異常気象をもたらすだけでなく、熱塩循環に影響を与え地球全体に気候変動をもたらす可能性がある
のではないでしょうか。

これによって、今後、世界的に農作物は不作となり食糧危機をもたらす可能性があります。

また、長い目でみて海洋の生態系にも危機的な影響を与えかねません。


もし、メキシコ湾原油流出事故が事故ではなく、ここまでの影響を計画されて故意に実行されたものだとしたら。
大変恐ろしい事です。
ザ・デイ・アフター・トゥモローの再現にならなければいいのですが。


寒波がくれば温暖化が緩和するからいいのではないかと思う方もいるかも知れません。

私は、そうではなく地球の循環システムが崩れ気候変動を制御ができなくなっているのだと思います。

そのため夏は強烈な猛暑となり、冬は大寒波となってしまうのだと思います。

地球環境を完全に取り戻すことは不可能かもしれませんが、少しずつでも早急に改善に取り組む必要があるのではないでしょうか。

今回の記事が杞憂に終わることを望みたいものです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。