北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも -17ページ目

10万人の留学生

このあいだ、テレビをみていたら、現在アメリカには中国からの留学生が10万人来ているという報道がありました。これとは、逆に中国には3万人のアメリカ人の学生が留学しているそうです。近年には中産階級が3億人に達するとかいわれている中国では、いわばアメリカに追いつけ、追い越せと言う具合なのか、アメリカから学べることは全部まなぼういう意気込みが感じられますね。中国では政策として、この10年以内にTimesの世界大学ランキングの10位以内に中国の大学がはいることを公然の目標にも掲げていると言います。

しかも、彼らの留学先は、アメリカの大学入学準備が高校までに十分にできるところも多いために、コミカレではなく、大学そうして大学院が主流でしょうから、彼らの持ち帰る成果というのは、計り知れない質と量があるように思います。彼らのうちのある人たちは、卒業後もこの国にとどまって、就職していくのだと思いますが、おそらく多くの学生は、成長する自国に貢献すべく帰国するのだと思っています。

たぶん、まだお話していなかったと思いますが、じつは、6ヶ月ほど前に、向かいの家にあたらしい入居者がありました。夫婦ともにまだ20代の若い中国人ですが、ふたりそろってMITの修士卒業者で、ご主人は土木工学、奥さんは電気工学の専門家だそうです。親しくしていた以前の向かいの住人の話では、MIT卒業のこの二人は、この家を購入する際に、ポンと25万ドルの頭金を払ったとか、なかなかの高所得者のようですね。しかし、芝刈りは初めてのことだったようで、私が手取り足取りお教えしました。また、並外れて頭の良い人にありがちな、些細なことを忘れると言うきらいがある人たちのようで、ときどきガレージを空けたままで出かけてしまうので、そのたびに私が閉めてあげています。

日本からの「留学」は語学留学、コミカレ留学が主流だそうですが、中国と比べてみると、その数と入学校のレベルにおいて圧倒されているというのが現状です。ヒト資源しかない、日本にとっては、アメリカにも中国にもインドにも万人単位で学生を派遣してどんどん大学または大学院教育をしていくことこそが日本の将来の展望につながる教育だと、私は思いますが、残念ながら、そのような政策はなされていないようですね。



ワイフとハーフマラソン

この6ヶ月ほど、ワイフがハーフマラソンに備えて訓練をしています。毎週のトレーニングの計画があり、最初は2マイルくらいから始めて、2週間前にやっと13マイルを通しでできるようになりました。55歳以上のクラスで出場しますが、彼女の場合には、4分走り、1分歩く、という5分単位を繰り返しての13マイルですから、完走というには、すこし語弊があるかもしれません。別の走るのがすきでも趣味でもなかった彼女を考えれば、やる気、持続力と言う点では、小さな快挙だとおもっています。

彼女の目標としてきたマラソン大会は、Nike Weman’s Marathonとか呼ばれるそうで、この日曜日にサンフランシスコで行われ、2万人の女性が参加するそうです。そうして、女性の大会らしく?か、ゴールでは、消防隊員がタキシードを着て勢揃いし、走りこんでくる参加者たちに、ティファニーのネックレスを贈呈という儀式があるとか。

そもそも、この発端は、彼女の妹たちが2年ほど前から走り始めて、今回は4人みんなで一緒にこの大会に参加しようという提案からでした。妹たち3人は、26マイルのマラソンに参加をしますが、一番年上で訓練期間の一番短いワイフはハーフに参加というわけです。

マラソンの出発集合場所では大変混雑して、ここでの待ち合わせ不可能ということで、しかも朝がはやいので、土曜日に私はワイフをサンフランシスコの妹の家まで連れて行き、ここで全員が集合して一泊し、4人そろって日曜日の朝出陣、マラソンのあとは、また、私が迎えに行くという段取りをしています。この日曜日には野球のGiantsの試合もあったと思いますから、それによる道の混雑も予想されています。

LACの弱点

これまでにLAC(Leberal Arts College)が優れていると思われる点をいろいろお伝えしてきましたが、今回は公平をきすために、その弱点に目を向けてみたいと思います。

サイズがおおきな制限となりますね。大学の規模がちいさく、学生総数が1500-2500名程度ですから専攻できる科目の数には限りがあります。したがって、LACでは例外はありますが、一般的に実学教育、職業訓練となる教育はありません。この分野には、経営学、工学、教職、看護学と言った分野があたります。したがって、4年間で手に職をと言う目的で大学教育を目指す学生たちにとっては、LACはあまり役に立ちません。あえて、職につながる専攻といえば、Economics,Chemistry、Computer Scienceあたりくらいではないかと思います。おそらく、高卒の生徒が大学で志望する専攻の20%程度が工学、経営、看護。教職などでしょうから、これらの学生にとっては、普通のLACは何の役にもたちません。

また、大学の規模が小さいと言うことは、学生社会の人口も高校よりも少し大きい程度というのが標準ですから、いろんな人物に会ってみたい、いろんな人をいろんな経験をしてみたいといった欲求を持つ学生にとっては、「世界」が狭すぎると言う面もあります。たとえば、クラブの数なども、学生数に規定されますから、UCLAでは1500あまり、Pomonaでは学生数比では多いものの200程度といった違いが出てきます。したがって、学生生活の幅の制約を感じる学生もいるようです。

あとは、結果論ですが、LACでは、学生にたいする面倒見がよいので、学生がある意味で「世間知らず」としてそだってしまうというきらいがあります。学生が何をするにも自力で道を切り開いていかなければならない、大型の大学と、教授や職員が手取り足取りで面倒をみてくれるLACでは、育ちあがったときの「たくましさ」「自己主張」にちがいがあるように、息子の例をみても、感じます。ただ、これは実社会にでれば、多少、紆余曲折があったとしても、自得し解決できると思います。

誤解があるかもしれないので、繰り返しですが、LACは日本風にいえば、文系の大学ではなく文理系の大学です。科学の分野、数学の分野の教育も充実しています。しかし、卒業後すぐ就職という人生設計には、向かない教育ということもいえるかもしれません。






高校のGPA+SATの点数と大学での成功率との相関関係

アメリカの大学は入るのはやさしいけれど、卒業することが難しいと言う神話が日本ではささやかれているようです。実際には、大学もピンキリで、入るのも大変難しい大学もあるわけで、入るのがやさしい大学ばかりではないことは、このブログでも伝えています。そうして、選りすぐった生徒たちだけを入学させる難関大学では、たかい実力を持った学生をそろえているために卒業率が非常に高いといった現象もあります。

また、この神話には、誰にとってという条件がぬけているので、あたかもほとんどの学生がが同じような大学体験をしているようにみられますが、最近、College Boardが発表したデータによると、高校の成績の平均値(GPA)と大学での成功予測率(非退学率)の相関関係は55%、SATの点数と成功予測率でも55%、両方を勘案すると相関関係が65%となるとしています。たとえば、高校での成績の平均がAでSATの得点が2100-2400の生徒の場合には、大学に入学してから3年度になるまでの非退学率=在籍率が96%だそうです。

下にデータを書いてみます。 入学2年後の3年次の在籍率(%)です。

SATの点数            成績平均Aでは         成績B           成績C

500-890             72.8              59.3           64.3

800-1190            76.8              72.6           66.7

1200-1490           83.9              77.3           68.3

1500-1790           88.4              81.5           69.4

1800-2090           93.1              85.9           73,1

2100-2400           96.0              89.2 


SATの最大ののU通知先であるUC 大学群からSATの点数は、入学生の大学での成功を予測するものとして不十分だと言う批判があり、その結果として従来のものに、Writingが追加された経緯がありました。ですから、このデータは、その追加科目がその予測をより正確にしているというCollege Boardのアピールかもしれませんね。しかし、在籍率の原因には、それぞれの学生の家庭の経済的な背景などもあり、さらに、裕福な家庭のこどもほど高校の成績もSATの点数もよいという傾向があるという現実もあるために、経済的な背景を切り離して、学力、成績だけから大学での成功=良い成績で4年間で卒業ということを予測すると言う見方自身に、私は疑問をを持っています。

ただ、このデータを見て、成績平均がAでSATが900点以下というのは、どのような高校の教育なのか気になりますね。ある都会部の高校では、授業態度さえよければ、科目の習得にかかわりなく、その科目のAが取れると言った話を、釣り友達の退職した高校の教師から聞いたことがありますが、そのような教育の結果なのでしょうか?

話をもどして、日本からの神話をこのデータの上から考えると、AppleとOrangeの比較で恐縮ですが、残念ながら、成績平均BでSAT 高得点ならず、あるいは成績平均Cあたりの方々のささやきではないかという懐疑心が浮かんでくるのですが、いかがなものでしょう。


    

There is always a space for the best。

息子が、サマーセッションを取り終わって、9月下旬からの新学期が始まる前の数日間、家に帰ってきました。そのときに、彼の小学生からのの仲良しの一人が家に訪ねてきたので、近況なのをきいていたのですが、彼は、UC BerkeleyのEconを卒業して、就職、現在は、失職したお父さんの代わりに家の経済を助ける一方、Business Schoolに行くための学費を毎月貯金しています。

その彼からの話なのですが、NYマムさんのお子さんたちと同窓のBrown出身のこの子の友人が、最近Apple Computerに就職がきまったそうで、その様子を聞かせたくれました。彼は、BrownでComuter Scienceを専攻して、卒業後、Appleでインターンとなり、3ヶ月ここですごしました。通常このようなインターンは、インターンにとっては、その実習を通じての会社についての情報の収集と評価、会社にとっても、インターンについての情報の収集と評価、と言った効果が期待されているわけですね。そうして、インターンが満期となった時点で、ここの部長から、仕事のオファーがあり、初任給がなんと、85、000ドルのオファーだったそうです。彼は少し考えさせてくださいと、時間をもらって、Appleでは、給料の額の交渉は当たり前だから、この給料のオファーにカウンターするかどうか、相談したり、考えてみたりしたのですがとりあえず、この額から出発してもよいと言う結論に達して、このオファーを受けることにしたそうです。

大不況、就職難、失業者10%とかと言われている時代ですが、こんな例もあると言うお話です。

冷夏、暖秋

人造の温暖化現象か、天然の間氷期周期のせいか、いずれのせよ、今年、この地も異常気象で、夏には90度Fを越す暑い日が希少であったのに、秋にはいってから温度があがって100度Fをこえる日がたびたびあります。今週も暑い日々が予想されているそうです。

この異常気象のために、裏庭のトマトなどは熟れるために必要な高温の期間がすくなく、熟さないままに腐ってきていたりしています。また、梨も、なんとなく味がちがような気もします。いいことといえば、芝がのびないので、刈るのを少しさぼっていても問題がないことはありますね。

この気候のためか、今年は、アジ、サバ、イワシの類は、近海にやってこず、せっかく十分に用意していた、差引きし掛けも役に立つチャンスがありませんでした。しかし、この反面、涼しいために、あの湖でのニジマス釣りは夏の不漁期でも、たまにはリミットをあげることもあり、8月に、こんなに、ニジマスが釣れたのは、開闢以来の出来事だと言われています。例年なら、今頃釣れるニジマスのなかには、Hold Overとよばれる、残りマスがふくまれていて水温の高いところですごしていたために、虫が皮膚下につきその跡がたくさんついていることが多いのですが、最近、掛かった残りマスをみると、その虫による被害はいつもより軽微のような気がします。おそらく、夏場をすごす水底の温度がいつもより低かったのでしょう。

地域的にみて、陸地では冷夏なものの、近海では水温が上がっているらしく、サケ釣りはぱっとせず、その代わりに、White Sea Bassがつれたり、マグロがつれたりしていましたが、最近はオキアミが移動して来たらしく、鯨もいままでになく多く、見ることができるといわれています。

自然の周期というのが、ある程度予想できたときには、多少の修正でさまざまなことが成り立ってきたように思いますが、今年をみると、あたらない天気予報もおおく、予測そのものが大変難しくなってきていて、どうも過去のデータから作成したシミュレーションだけでは、正確な予測がむずかしいというような事態になってきてしまったのではないかと、感じます。 皆様、ご油断なく





J君の進路

Pomonaでの仲良しだったJ君は、以前にもお話しましたが、台湾系のアメリカ人で、この国で生まれて台湾でそだちました。英語、中国語、日本語もできる彼は、大学卒業後はFulbright Scholarとなって日本に一年間滞在して、日本の少年野球、高校野球の研究をしていました。彼の夢は、New York Yankeesで仕事をすることですが、これができなければ、アメリカのプロ野球(MLB)関係の仕事につきたいというものです。

彼が授業をとった、Claremont Mckenna Collegeの教授の紹介で、CMC出身でDodgersではたらいている人とコネがつき、このチームが台湾に遠征したときに彼をたずねてプロ野球チームで働く件について相談していたりしていました。このような人脈の網目の細かさは、Claremont Collegesならではのことかもしれません。

さて、日本でのScholarshipを終えて彼は一度、帰米し息子のアパートにも数泊まっていきました。両親は台湾、Harvard Collegeを卒業して同じ院に進学したお姉さんがフィラデルフィアにいるので、そこがこの国fでの基地となっているようです。Major League Base Ball(MBL)の仕事というのは、きまった経路があって職につけるというわけではないので、人脈をきずき、チャンスをうかがいながらの昨今のようですが、幸いなことに、彼はMLBのインターンに選ばれて、現在は北京でMLB Chinaで仕事をしています。一応は有給なのですが、とても低給なので赤字ということのようですが、将来への投資として、日本でためたお金をつぎ込んでいるそうです。このインターンに合格するについては、やはり彼の優秀さの証明であるアメリカ政府お墨付きFulbright Scholarの威光が影響していたかもしれません。

MLBも将来への布石として着々と中国進出にむけて準備をしている現状のようですが、いかんせん、野球はまだ中国で国民的な人気のあるスポーツとはいえない段階にあり、このスポーツを熟知している中国人は英語が不得手、英語ができる中国人は野球知らず、といった状況にうまく乗って、インターン後、職のオファーがあったらすばらしいと期待していますが、どうなりますでしょうか?

大学院選びの落とし穴

大学選びには、レベルもさることながら、大学と自分との相性が一番だと言う私の主張は皆さんご存知だと思います。この例外は工学、経営学などの専門職の訓練としての大学教育で、この際には、可能な限り就職に有利な大学に進むことが良いのかもしれません。

さて、大学院になると、自分の専攻する狭い分野についての教育をうけるわけで、同じ教育内容をもつそれぞれの大学院を比較して、一番レベルがたかく、その分野の専門家のなかでの世評が一番高いところを狙うというのが、定石となると思います。したがって、ある分野では、University of Arizonaが一番だったり、Ohio Stateが一番ということも珍しくありません。幸いなことに、この州では、UCが高位の分野もおおく恵まれていると思っています。ですから、大学の例とはちがい、巷で評判のたかいHYPSMなどの決まった大学にいけば専攻にかかわらず後顧の憂いがないという通説は通用しません。大学院では大学の名前にかかわらず、専攻分野ごとのランキングが物を言います。

もちろん分野によりますが、えてしてアイビーの院が高位(10番以内)ではあるものの、州立の大学がこれらの大学を凌駕していることがおおくあります。息子の例でいえば、UCLAは3位でHarvardが7位と言った具合です。この番付には、専攻の授業内容のほかに実践部分での訓練も含まれていて、卒業生の錬度と言ったものでの違いが些少ではあるがはっきりあるといった評価があるといいます。

とくに、専門職の修士課程を選ぶ際には、その専攻課程の学生が、その大学院にとってCash Caw(ねぎをしょった鴨)とみなされているのかどうかの判断が必要だと言う話もあります。とくに、私立の場合には学費が非常に高いので、ランキング、対コスト分析、就職の可能性などを含む、くわしいリサーチが必要になるように、私は感じます。

今までの息子の経験からの演繹ですが、彼の専攻ではUCLAの大学院は良心的な教育をしていると印象で、現在までのところは、財政難の影響も見られず、順調のようです。ここでも中国からの留学生が複数いるそうで、中国の大学教育の将来にかける意気込みの投影がここにもあるように思います。


Internship, Nikkei Student Union, UCLA

息子の修士課程では、学内で学生を相手にした仕事のインターンが必須となっています。インターンの求人は入学の届けをした5月からはじまり、面接もはじまっていました。息子が帰国した7月中旬には一番人気の寮の舎監のしごとは、すでにいっぱいで、すでに合格者たちはインターンをおこなっていました。なぜ、このインターンが人気があるかというと、寮内の住居と、ミールカード(週。19食)が無料で支給され。そのほかに給与が支払われるからです。
時間はあるが、お金がないという学生にとっては、学費の半分以上が節約できるためにとても魅力的なインターンです。ただ、うまい話には裏があるのたとえのように、彼らは大学が開講期間は休日でもと、大学から50マイル以上はなれることは禁止されています。これは、緊急さのさいの要員だとされているからですね。

さて出足のおくれた息子のほうは、いわば余り物の中のインターンからよさそうなものを選んで申し込みをしています。現在、可能性があるのが Vice Chanceller’s Officeのものですが、現在は最終の審査の結果をまっているところです。インターンは全部有給ですが、おおきな規模の大学、UCLAなどは、小回りが利かないので、どんな手続きにも、時間がかかってしまうようです。このインターンの件は、また決まったら続報しますね。

最近、息子がキャンパスを歩いていたら、新学期のせいかいろいろな学内の団体が出店をだして、ビラ配りしているのに出くわしました。その中の団体のひとつがNikkei Student Unionで、たまたま時間があった息子はこの団体のミーティングを覗いてみたら、なんと300名くらいの参加者があったそうです。生まれて初めて息子は、これほど多くの日系が学生が一同に会している催し物にいきあったたと驚いていました。さすが、UCLAとでもいいますか。

Pomona Collegeでも人口の比率から言えば日系人の学生がおおいのですが、せいぜい30-40名程度ですから、一桁違う規模は、括目するに値するものがあったのでしょうね。

UCLA Graduate School of Education Cost 

UCLAのGraduate School of EducaionにおけるStudent Affairの専攻の今年の総経費は以下の通りです。

授業料    12,000ドル (夏のセッション+3 クオーター)

アパート代  14,000ドル

駐車場      1,000ドル

食費       7,200ドル

教科書      2,000ドル

その他      1,500ドル

   計    35,500ドル


専門職のための修士課程の価格としては、同じコースのHarbardの40%引きとなり、安いほうかもしれません。これは州民であるための割引価格の授業料が大きく影響しているように思います。

アパート代と食費は切り詰めようとおもえばより廉価にできるように感じますが、一年のことですからどんぶり勘定でも大丈夫ではないかというのが私のつもりですね。