ハデス 出典:Wikipedia
ハデスはギリシャ神話のオリュンポス12神のひとりです。
ギリシャ神話においてかかせない神ですね。
タイタン神族のクロノス(大地・農耕の神)とレア(大地の女神)の子として生まれました。
兄弟には、ポセイドン、ゼウスがいます。
ご存じですよね
ギリシア神話の冥府の神で、オリュンポス内でもゼウス、ポセイドンに次ぐ実力を持ちます。
後に冥府が地下にあるとされるようになったことから、地下の神ともされ、ゼウス・クトニオス(地下のゼウス)という別名を持っています。
普段冥界にいて、オリュンポスには来ないため、オリュンポス12神には入らないとされる場合が多いですが、例外的に一部の神話ではオリュンポス12神のひとりとして伝えられていることもあります。
ガイアとウラノスの「産まれた子に権力を奪われる」という予言を恐れた父クロノスは、ハデスが生まれた直後、飲み込んでしまいます。
その後、末弟ゼウスに助けられ、兄弟は力を合わせて、クロノスらタイタン神族を倒しました。
クロノスとの戦いに勝利した後、ゼウスやポセイドンとくじ引きで自らの領域を決め、それぞれ天界と海界と冥界の神となりました。
ハデスは、被ると姿が見えなくなる「隠れ兜」を持っていて、ティタノマキアではこれを活用してクロノスと対決するゼウスに協力し、結果的にタイタン神族を打ち破っています。
ギガントマキアにおいてもヘルメスが「隠れ兜」を借りて戦ったと言われています。
また、ペルセウスも「隠れ兜」を借りて、メデューサ退治をしました。
ペルセポネ誘拐事件
ペルセポネは野原で妖精たちと共に、花を摘んでいました。
ある日ハデスは大地の裂け目から地上を見上げ、目に映ったペルセポネに恋をしました。
ハデスはペルセポネを自分のものにしようと、地中へと連れ去ってしまいました。
ハデスがペルセポネに恋をしたのは、愛と美と性を司る「アプロディテ」の策略でした
アプロディテの息子エロスの矢によって射たれ、恋をしたそうです。
なぜ?と言うと。
ペルセポネが、アプロディテたち恋愛の神を疎んじるようになったことに対する報復として、冥府にさらわれるように仕向けたから。だそうですよ
ペルセポネとの恋物語はこちらから
ハデスの神話や物語は、他の神々に比べて、多くはありません。
少しだけ紹介しましょう。
へびつかい座
ケイロンのもとで育ったアポロンとコロニスの子、アスクレピオスは、師を凌ぐほどの才能を医学に示し、やがて独立した後は医学の技術を熟達させ、ついに死者まで生き返らせます。
ハデスの領域から死者を取り戻すことは“世界の秩序を乱すもの”であるという抗議を聞き入れたゼウスは、アスクレピオスを撃ち殺します。
そして、医学者としての偉業を讃えて、へびつかい座として迎え入れました。
オルペウス
エウリュディケが毒蛇にかまれて死んだとき、竪琴の名手オルペウスは、妻を取り戻すために冥府に入ります。
彼の弾く竪琴の哀切な音色の前に冥界の人々は魅了され、ステュクスの渡し守カロンも冥界の番犬ケルベロスもおとなしくなり、ついに冥界の王ハデスとその妃ペルセポネの王座の前に立つことが出来ました。
エウリュディケの返還を求めるオルペウスの竪琴の音色と、涙を流すペルセポネに説得され、ハデスは「冥界から抜け出すまでの間、決して後ろを振り返ってはならない」という条件を付け、エウリュディケをオルペウスの後ろに従わせて送りました。
目の前に光が見え、冥界からあと少しで抜け出すというところで、オルペウスは不安に駆られ、後ろを振り向いて妻の姿を見てしまったため、冥府に連れ戻されました。それが最後の別れとなってしまいました。
ミント
こちらをごらん下さい。
ポプラ
レウケは冥界の王ハデスに見初められて冥界に連れて行かれますが、彼女は完全な不死の神ではなかったために死んでしまいます。
これを悲しんだハデスは、レウケを白ポプラに変えました(レウケとは「白い」という意味があります)。
それ以来、エリュシオン(死後の楽園)には白ポプラが繁っていると言われています。
後にヘラクレスは12功業の一つとして冥界を訪れた時、エリュシオンのレウケの木から冠を作ったと言います。
ヘラクレスの12功業
こちらをご覧ください。