こんにちは。
今回は、ギリシャ神話の「ペルセポネ」についてのお話です。
ペルセポネは、ギリシャ神話に登場する冥界の女王です。
お父さんは、あの有名な「ゼウス」
お母さんは、豊穣神「デメテル」です
夫は、冥府の神「ハデス」。←ゼウスの兄ちゃんです
では、ペルセポネとハデスのお話をしましょう。
ペルセポネ誘拐事件
ペルセポネは野原で妖精たちと共に、花を摘んでいました。
ある日ハデスは大地の裂け目から地上を見上げ、目に映ったペルセポネに恋をしました。
これには裏があり
ハデスがペルセポネに恋をしたのは、愛と美と性を司る「アフロディテ」の策略でした
なぜ?と言うと。
ペルセポネが、アフロディテたち恋愛の神を疎んじるようになったことに対する報復として、冥府にさらわれるように仕向けたから。なんだって
神様だって~のに、人間くさい
デメテルの怒り
母デメテルは、娘の姿がどこにもないことに気づくと、悲しみにくれながら、行方の分からない娘を探して地上を巡り歩いきました。
太陽神「ヘリオス」から、ハデスがペルセポネを冥府へと連れ去ったことを知ります。
デメテルはゼウスの元へ抗議に行きます。
ゼウスは取り合わず、娘の略奪をゼウスらが認めていることに怒り、オリュムポスを去って大地に実りをもたらすのをやめ、地上に姿を隠してしまいます。
地上に大規模な不作や凶作をもたらしたため、ゼウスはこりゃ困ったぞと、デメテルに娘の帰還を約束しますが、ある条件をつけました。
それは、ペルセポネが冥府にいる間、食物を一切口にしてはいけないという条件をつけました。
四季のはじまり
ハデスもこれに応じる形でペルセポネーを解放しました。
その際、ペルセポネは、空腹に耐えかねて、ハデスから差し出されたそのザクロの実の中にあった12粒のうちの4粒(または6粒)を食べてしまったのです。
冥府のザクロを食べてしまったことを母に告げます。
冥界の食べ物を食べた者は、冥界に属するという神々の取り決めがあったため、ペルセポネは冥界に属さなければならなくなりました。
デメテルは、ザクロは無理やり食べさせられたと主張してペルセポネが再び冥府で暮らすことに反対するが、食べてしまったザクロの数だけ冥府で暮らす(1年のうちの1/3(または1/2)を冥府で過ごす)こととなりました
デメテルは、娘が冥界に居る時期だけは、地上に実りをもたらすのを止めるようになりました。
これが冬という季節の始まりだと言われています。
また、ペルセポネが地上に戻る時期は、母である豊穣の女神デメテルの喜びが地上に満ち溢れるとされ、これが春という季節の始まりだとも言われています。
ペルセポネに関連するお話はこちらにもありますよ。