はちのマニアックワンダーランド -10ページ目

はちのマニアックワンダーランド

読んだ本や音楽の話、マイナーすぎて場合によっちゃついていけないような記事も書きます。

モリミー(と言うらしい)の「夜は短し歩けよ乙女」を再読。

友達に貸すから、後でゆっくり話が出来るように…って思って読んだんやけど、やっぱり面白いね。

モテない、あるいはモテなかった大学生は必見。

一人暮らししてたらなお良し。

京都に住んでたなら文句なしのこの小説。


主人公は「先輩」と「黒髪の乙女」の二人。

先輩が黒髪の乙女に(極めて遠回しに)アプローチしていくって話。

まあありがちな青春物語…にならないのが不思議なこの作品。

ファンタジーというには現実的すぎるし、本来の意味でのノベルかと言うにはファンタジックすぎる。

ファンタジーと言うか、漫画チックなとこがあるかな。

現実と幻想の宙ぶらりん加減が(特に第四章でその傾向が強い)この作品の魅力ではなかろうか。

あまりに奇怪すぎる登場人物もまたインパクトがある。

大体樋口式浮遊術って何よ?


第三章が大好きです。

あまりにご都合主義的で(笑)


そして「太陽の塔」にも出てきたけど、アレのこと、俺もジョニーと呼んでます(爆)
どうでしょうDVDと一緒に取り寄せた写真集2。

以前ラディッシュ(藤村Dの実家)で読んだことはあるけど、再販開始ということで手に入れてみた。

定価は四千円オーバー、正直少し高いけど、ボリュームもすごいし、中身のこだわりっぷりもすごい。

紙も特注のミルトGA、写真もネガから取り込んだ、とのこと。

そのせいかな、すごく細かいところまで綺麗に写ってます。

ファンの方はご存知の通り、今回は改訂版。

「原付西日本」の砂問題の写真が削除されてます(涙)

あの写真好きやったんやけど…。

それ以外は概ね同じです。

それにしても企画もほぼすべて見てるし、写真集も読んだことあるのに、やっぱり感動しますね。

正直、ファンじゃなかったらただのおっさんの写真です(笑)

しかも裸のも多い(爆)

ただ、何だろうね、元気が出る。

心が疲れたときに読み返したい。

特にベトナムなんかのページはね。


ちなみに。
うちの職場の近所の写真もあります(爆)
今日の一冊、森絵都「風に舞いあがるビニールシート」(文春文庫)。

話題作、登場です。

森絵都さんの名前は昔から聞いてたんですが(学生時代の文通相手が教えてくれた)、読むのは初めて。

何か子どもっぽい作風かな、なんて思ってたら、騙された。

かなり硬派な作品集です。





さて、この「風に舞いあがるビニールシート」、六本の短編から成り立ってます。

いずれも主人公の葛藤がテーマ。

仕事と恋愛、あるいは学生時代の約束であったり、自分の学問悩みであったり…

描かれる葛藤や苦悩はそれぞれだけれども、いずれも救いや希望が見える終わり方になってます。

お見事!

四作目の「鐘の音」なんてもう男の世界で、こういうの大好きです。

宮本輝の短編でありそうだ。


いいものを読ませていただきました。

感謝、感謝。