制作総指揮:徳間康快
作画監督:安藤雅司
美術監督:武重洋二
CG:片塰満則
色彩設計:保田道世
制 作:スタジオジブリ
声:柊瑠美、内藤剛志、沢口靖子、夏木マリ他
第52回ベルリン国際映画祭グランプリ(金熊賞)受賞。日本映画が同賞を受けたのは39年ぶり、アニメが三大映画祭で最高賞を受賞したのは初めてであり、日本アニメが示した創造力を指摘している。日本アニメが世界最高峰を制したことは、国際競争に立ち後れる分野が多い日本においては朗報であるとも評価。

評価★★★☆☆
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[STORY]
主人公の千尋は現代に住む10歳の女の子。ある日、両親と一緒に田舎町に引っ越す途中、不思議な場所に迷い込む。千尋は嫌がって「帰ろう!」と言うのだが、両親は面白がってどんどん先に進んでしまう。仕方なく、千尋もイヤイヤながら一緒についていった。
トンネルのある建物を抜けると、一面に原っぱが広がっていた。父は「ここはバブル時代に出来たテーマパークの跡地だな」と勝手に決めつけ、さらに先へ進んでいく。すると、おいしそうな食べ物の匂いがしてきて、両親はたまらず食べ始める。もはや両親についていけなくなった千尋は、一人で町を適当に歩き回る。
橋の上で、ひとりの少年に出会う。その少年は、千尋を見るなり厳しい表情で「ここへ来てはいけない。すぐ戻れ!」と叫んだ。千尋は訳の分からないまま引き返すが、辺りはどんどん暗くなっていき、お店には明かりが灯って人とも妖怪ともつかぬ気配が漂い始める。怖くなった千尋は両親の元に戻るが、両親はなんとブタの姿になっていた!
千尋は何がなんだか分からない。少年は、千尋に、ここは人間が来る世界ではないこと、この世界では仕事を持たない者は消されるか動物の姿にさせられてしまうこと、この世界で生き延び、ブタになった両親を救うためには、とにかく働かなければならないことなど・・・。
その少年の名前は、ハクといった。ハクに促され、千尋は一人で油屋の中へ入っていく。そこには、釜爺という謎の老人がいた。千尋は「ここで働かせて下さい!」と叫ぶが、そこに千尋が出来るような仕事はなかった。釜爺は「どのみち、ここで働くには湯婆婆と契約しなければいけない。湯婆婆は千尋を雇うことを渋ったが、千尋は「ここで働かせて下さい!」の一点張りに根負けして、ついには契約書を出してサインさせる。湯婆婆は契約書に書かれた名前を一瞥して「ふん、千尋というのかい。贅沢な名だね。今から、お前の名は千(せん)だ。返事をしな。千!」「は、はい!」このようにして、千尋は自分の名前を奪われ、千として働き始めた―。
[IMPRESSION]
まあまあベルリン映画祭で受賞しただけあって、作品の内容としては子供には理解しがたいくらいの難しさとおもしろさはあったかも?でも、結局のところ、あの千尋に付きまとっていたユーレイみたいなのは、何の目的で千尋に近づいていたのか?単に寂しがり屋だったのか?
少しずつ逞しくなっていく千尋の変化はなかなか見ごたえはあったかと思うが、思い起こせば、アレはなんだったんだろう?ってのが結構あるかもね?