脚本: アーミー・バーンスタイン/ダン・ゴードン
撮影: ロジャー・ディーキンス
出演:デンゼル・ワシントン、ヴィンセラス・レオン・シャノン、ジョン・ハンナ他
文通を通じて絆を育み、偏見の歴史を塗り変える奇跡の実話。

評価★★★★☆
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[STORY]
1963年、ウェルター級チャンピオンのグリフィスをわずか1ラウンドでリングに沈め、栄光を手にしたルービン・“ハリケーン”・カーター。
だが3年後、故郷パターソンで殺人事件が発生する。容疑者として逮捕された彼は、人種偏見を持つペスカ刑事の仕掛けた裁判の結果、有罪判決を受け終身刑を宣告される。しかし自分は無実と囚人服の着用を拒み、黙々と自伝の執筆を続ける。そして8年後、ついに出版された自伝は大きな反響を呼び、ボブ・ディラン、モハメッド・アリなどが釈放運動に尽力。しかし2年後に行われた再審で再度有罪判決を受けたカーターは次第に世間から忘れられていく。
レズラ・マーティンが、カーターの自伝をみつけたのは、まさにそんなときのことだった。刑務所に入っても決して気高さを失わないカーターの生きざまに心打たれ、その思いを手紙に連ねてカーターに送った。その交流をレズラの保護者であるテリー、リサ、サムは暖かな目で見守っていたが、次第に彼らの胸にはカーターの力になりたいという気持が芽生えていく。4人の励ましを受け、再び再審請求に動き出すカーター。しかし、却下されたとき、カーターは4人との音信を絶つ。
1年後、高校を卒業したレズラは、卒業証書と恋人の写真をカーターに送った。それに応じるようにかかってきた一通の電話。「もう耐えられない」。カーターの声に切迫した様子を聞き取った4人は最後の闘いの場を連邦裁判所に求めた。
[IMPRESSION]
この手のドラマは、私の最も苦手とするジャンル。というのも、実話だからこそ、辛さや苦しみ、哀しみがじかに伝わってくるから…。結果としては、良い方向へ向かったものの、このような、偏見の固まりを肌に感じ、闘っている多くの人たちを思うと、自分たちがいかに、贅沢な環境で育っているかを実感する…