ということで、また二人でカフェ・シェリーに出かけることに。高山の妻りほは
「また二人で行っちゃうんだ」
なんて愚痴をこぼしていたが。ここはなんとかなだめてカフェ・シェリーへと急いだ。
カラン・コロン・カラン
「いらっしゃいませ」
「こんにちは、今日はぜひ報告したいことがあってやってきました」
飯塚はとても明るい顔で、そう言いながら入ってきた。だが、残念なことにカウンター席は二人組のお客さんで埋まっている。
「じゃぁ、今日はこちらへ」
そう言って案内されたのは窓際の半円型のテーブル席。
「私がお聞きしますよ」
のりこがにこやかに笑いながら言ってくれるので、飯塚も早速話を始めた。
「この前、新人と裸の付き合いをすると良いって思いついたじゃないですか。早速それを実行してみたんです。最初は拒否られるかと思ったんだけど、これがびっくり。あいつ、今サウナにハマっていて、それなら連れていきたいところがあるって逆に誘われたんですよ」
確かにこれは意外な展開だった。高山ものりこもうなずきながら飯塚の話に耳を傾けた。
「一緒にサウナに入って、そこであいつのサウナについてのうんちくを山のように聞かされたけど。でも勉強になったよ」
〜おしらせ〜
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