「だからこそ僕はこうやって生まれ変われたんだ。そのきっかけをつくってくれたのは君たちなんだ」
佑樹は力強く、四人にそう伝えた。その言葉の強さに圧倒された女の子たち。もうそれ以上何も言えなくなってしまった。
「だから、君たちは僕の大切な人たちなんだ。僕を生まれ変わらせてくれるきっかけをつくってくれたんだから。その恩返しをしたいと思っているんだけど」
「恩返し?仕返しじゃなくて?」
恩返しなんて言われてキョトンとする四人。
「うん、恩返し。僕が生まれ変わるきっかけを作ってくれたのは君たちだけど、どう行動すればいいのかを教えてくれたところがあるんだ。そこに招待しようと思って」
「招待って、なんか怪しいところじゃねぇよな?」
「大丈夫だよ。街なかにある喫茶店だから」
「喫茶店?」
「うん、そこにある魔法のコーヒーのお陰で僕は君たちにこうやってお礼を伝えて恩返しをすることを思いついたんだ」
「魔法のコーヒーって、なんだよ、それ?」
このとき、なおが何かを思い出した。
「あ、それ聞いたことある。魔法のコーヒーを飲めば望みが叶うって。都市伝説かと思ってたけど」
「えっ、それマジかよ!?」
なおの言葉で他の三人の態度が変わった。
〜おしらせ〜
Cafe Shelly第1部、全120話のバックナンバーを一気に読むことができます
https://ncode.syosetu.com/s5786f/