Cafe Shelly next 第46話 あたいらだから その14 | 【小説】Cafe Shelly next

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喫茶店、Cafe Shelly。
ここで出される魔法のコーヒー、シェリー・ブレンド。
このコーヒーを飲んだ人は、今自分が欲しいと思っているものの味がする。
このコーヒーを飲むことにより、人生の転機が訪れる人がたくさんいる。

「じゃぁ、放課後一緒に行こうよ。もちろん、コーヒー代はボクが出すから」

 

 四人は佑樹に対しての態度が一変した。こいつ、いいヤツだという感じで接するようになった。そして放課後、佑樹と四人は早速カフェ・シェリーへと向かった。

 

「ここの二階だよ」

 

「へぇ、こんなところに喫茶店あったんだ。知らなかった」

 

「あたいも、ここはよく通るけど。全然気づかなかった」

 

 口々にそんなことを言う。そして階段を上がり、木の扉を開く。

 

カラン・コロン・カラン

 

「いらっしゃいませ。あ、佑樹くん」

 

「こんにちは。今日はボクの人生を変えてくれた人たちを連れてきました」

 

 そう言われると照れてしまう四人。いつものオラオラした態度とは違い、おとなしめのギャルになってしまった。

 

「四人かぁ、そしたら窓際の席に座って。佑樹くんは丸テーブルの椅子を移動して座ってよ」

 

「はい」

 

 笑顔で応える佑樹。そして四人をエスコートして窓際の半円型のテーブルにつかせる。佑樹は丸テーブル席の一つの椅子を近くに持ってくる。

 

「なんか落ち着いた大人の雰囲気って感じ」

 

 店内をキョロキョロ見回す彼女たち。

 

「ボクはこのお店の魔法コーヒー、シェリー・ブレンドのおかげで今があるんだ」

 

〜おしらせ〜
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