「じゃぁ、放課後一緒に行こうよ。もちろん、コーヒー代はボクが出すから」
四人は佑樹に対しての態度が一変した。こいつ、いいヤツだという感じで接するようになった。そして放課後、佑樹と四人は早速カフェ・シェリーへと向かった。
「ここの二階だよ」
「へぇ、こんなところに喫茶店あったんだ。知らなかった」
「あたいも、ここはよく通るけど。全然気づかなかった」
口々にそんなことを言う。そして階段を上がり、木の扉を開く。
カラン・コロン・カラン
「いらっしゃいませ。あ、佑樹くん」
「こんにちは。今日はボクの人生を変えてくれた人たちを連れてきました」
そう言われると照れてしまう四人。いつものオラオラした態度とは違い、おとなしめのギャルになってしまった。
「四人かぁ、そしたら窓際の席に座って。佑樹くんは丸テーブルの椅子を移動して座ってよ」
「はい」
笑顔で応える佑樹。そして四人をエスコートして窓際の半円型のテーブルにつかせる。佑樹は丸テーブル席の一つの椅子を近くに持ってくる。
「なんか落ち着いた大人の雰囲気って感じ」
店内をキョロキョロ見回す彼女たち。
「ボクはこのお店の魔法コーヒー、シェリー・ブレンドのおかげで今があるんだ」
〜おしらせ〜
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