当然学校でもこのことが話題になり、肩身が狭くなって居場所がなくなってしまった四人。しかも、佑樹はあの放送の翌日から学校に出てきて、今ではヒーロー扱いとなっている。
「これからどうすんだよ」
「どうするって、どうしようもねぇじゃねぇか」
「あたいら、どこに行っても白い目で見られちまうし」
「いっそ学校やめようかな」
徐々に自暴自棄になってきた四人。そんなある日のことである。
「君たち、話があるんだけど。ちょっといいかな?」
なんと、佑樹から話しかけてきたではないか。
「なんだよ。あたいらはもうこれ以上あんたにかまおうとは思わねぇよ」
「てめぇに絡んでたらろくなことはねぇのはわかってんだよ。どうせまた動画であたいらの悪い噂を流そうってんだろう?」
内心、ドキドキしながら佑樹に向かう。が、佑樹は意外な言葉を発した。
「君たちが今まで僕のことをなじってくれたおかげで、僕は生まれ変わることができました。本当に感謝しています。ありがとうございます」
この態度に四人はたじろいでしまった。
「お、おめぇ頭おかしいんじゃねぇか?」
「あたいらのせいで学校に来れなくなったんだろう?」
「それに、動画でもてめぇを陥れようとしたし」
〜おしらせ〜
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