「それじゃぁ、ボクも捨てられるってことはないってことなんですよね」
淳は涙を流してそう言う。
「そうだ。私が淳のことを守る。だから淳も私のことを守ってくれないか」
柊も涙声でそう言う。
「淳くん、よかったね。これからは柊さんと一緒に力を合わせて暮らしていくことができるんだよ」
のりこも淳の過去を知っているせいか、一緒になって涙声になっていた。
「そうと決まれば、淳、私のマンションに越してこないか。早速二人で一緒に住む手続きをしよう」
「はいっ!」
淳の顔は明るく、笑顔も見えていた。
翌週、柊はこのことを早速喜林に報告する。
「そうか、よかったな。これで堂々と二人で一緒にいられるってことだ」
「あぁ、お前がアドバイスしてくれたおかげだ。ありがとう。とはいっても、同性カップルだから周りから白い目で見られたりもするだろうがな」
「それについてなんだが。社長に報告しておかないか?」
「えっ、社長に!?」
「あぁ。おそらく、いや間違いなく社長はお前たちのことを受け入れてくれるはずだ」
「どうしてそんなことが言えるんだ?」
「まぁ、それは社長に報告すればわかるよ。オレの方から社長にその機会を設けてもらうようお願いするから」
〜おしらせ〜
Cafe Shelly第1部、全120話のバックナンバーを一気に読むことができます
https://ncode.syosetu.com/s5786f/