Cafe Shelly next 第1話 独りじゃない その24 | 【小説】Cafe Shelly next

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喫茶店、Cafe Shelly。
ここで出される魔法のコーヒー、シェリー・ブレンド。
このコーヒーを飲んだ人は、今自分が欲しいと思っているものの味がする。
このコーヒーを飲むことにより、人生の転機が訪れる人がたくさんいる。

 マスターのその言葉に、のりこは突然目を輝かせた。

 

「私、このお店にいたいです。ぜひここで働かせてください!」

 

 突然ののりこの言葉に、マスターは驚いた。

 

「いや、今のお仕事は…?」

 

「もうあの職場にいたくないんです。これ以上人間関係で悩んでいたくないから」

 

「でも、ウチで働いても給料はそんなには出せないし…」

 

「大丈夫です。貯金ならそれなりにあるし、特にこれといった趣味もないからお金を使うこともないし。それよりも、このお店にいたほうが毎日ワクワクする出会いがあるかなって」

 

「えっと、でも…」

 

 マスターにはこれ以上、反論する言葉が出てこなかった。

 

「マスター、いいじゃないですか。ボクはのりこさんがこのお店にいてくれた方がうれしいし」

 

「羽賀さぁん…」

 

「えっ、羽賀さん!?」

 

 のりこはマスターがつぶやいたその言葉に反応した。

 

「羽賀さんって、コーチングの羽賀さんですよね?えぇっ、うそっ!」

 

 今度はのりこが驚いた表情を見せた。

 

「のりこさん、羽賀さんのこと知っているんですか?」

 

「知っているも何も、私、昔羽賀さんのコーチング講座を受けたことがあって、それ以来あこがれていたんです。だから独学でコーチングを勉強していました」

 

〜おしらせ〜
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