第38話を振り返って | 【小説】Cafe Shelly next

【小説】Cafe Shelly next

喫茶店、Cafe Shelly。
ここで出される魔法のコーヒー、シェリー・ブレンド。
このコーヒーを飲んだ人は、今自分が欲しいと思っているものの味がする。
このコーヒーを飲むことにより、人生の転機が訪れる人がたくさんいる。

今回のテーマはタイトル通り、「熟年離婚」
ってか、熟年じゃなくても今回のように
旦那さんと奥さんの意識のすれ違い、特に奥さんが旦那さんに対して不満を持つケースって多いんじゃないかな

その多くは今回の主人公夫婦のように
旦那さんが奥さんに対して、今まで特に気遣いをしてこなかった
夫が稼いで食わせてやっている、という意識にあるんじゃないかな

そういう自分も、ちょっとそう思っていた時期がありましたからね
そうならないための反省を込めての小説でもあります

って書くと、すべて旦那さんに責任があるようにも見えますが
実はそうでもないんです

といっても、奥さんに悪いところがあるって言っているんじゃないんですよ
旦那さんがそれだけ「稼ぎ」に対して意識をおいている理由もあるんです

それが今回の主人公の旦那さんの台詞にあります

「オレはな、お前が望む未来をつくってやりてぇんだ。今までお前のことを考えずに、とにかく仕事に打ち込んできた。そうしねぇと小さな酒屋なんてのはすぐにつぶれちまう。でもよ、それはお前がいてこそのことなんだな。そんなこと考えてもみなかった」

実は私自身が言いたいことも、このセリフに込められています
自分も妻が望む未来を作ってあげたい
だからこそ頑張っている

けれど、それが逆効果だったりもするんですよ
そういうことをいかにして夫婦で話し合うか
ここが大切じゃないかな

夫婦ってもともとは他人同士がくっついたもの
価値観が似ていると思っていても、違うところのほうが多いのが当たり前

違うところに目を向けてしまうと、
「この人とはやってられない」
になっちゃう

そうではなく、いかにして同じ価値観を共有していくのか、つくっていくのか
ここのほうが大事ですよね

ってなことで、みなさんも熟年離婚を考える前に
夫婦できちんと価値観を話し合っていきませんか?