Pixus Pro9000の色合わせ 〜Lightroom | カイザーのブログ

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この週末は、プリンターの色合わせをしているので、その
話題を。

8月にこの記事で書いたように、MacBook Pro 15inchを導入
しました。これは、写真の現像→印刷に使っているソフト
ウェアのDigital Photo Professional がアップグレードする
(DPP3→DPP4)ことにより、Mac OS 10.9でないと使え
なくなることに対応するために最新型のMacを導入した
のでした。

しかし、以前に書いた通り(経緯と検証)、今ひとつ不可解な
ことばかりがあって、不便きわまりない状態です。
(未だ解消しないDPP3.14でのバグやDPP4.0でのバグ。
あるいはDPP3とDPP4が連携していない点や、EOS7Dの
Raw現像がDPP4.0では非対応になっていること等々)

その後7D Mark IIの発表とかもあって、DPP4.0.1のバグ
フィックスや、プラグインソフトであるEasy Phohto Printの
導入などがあるかと思っていましたが、音沙汰なしです。

私は、キヤノンのカメラ(5D3と7D)で撮影し、Raw現像を
DPP3.14で行って、Pixus Pro9000にプラグインソフトの
EPPで出力、というワークフローをとっていました。

しかし、上記のようなこともあり、いつまでたっても
キヤノンからの対応がないので、とりあえず、Raw現像と
EPPでの出力ができるらしいLightroom 5.6のお試し版を
先日導入してみました。(結局何のためにMacbook Proを
購入したのか?という疑問だけ残ります。(笑))

初めてのソフトで慣れの問題もあるのでしょうが、
Lightroom5.6は少し分かりにくく感じました。

いろんな機能がテンコ盛りな上、Adobe独自のインター
フェースとワークフローがあるようで、分かりにくいのです。

私は自分のフローなり、体系に素直にはまるシンプルな
もの(DPP)か、組み替え可能なもの(Mac OS 9)が使いやすい
ようです。(Mac OS10.xも10.5ぐらいからは実用に耐えられる
ように独善性が解消されました)

それはさておき、Lightroomで印刷すると、色味のずれが生じます。

そこで以前も行ったようなことを再び行いましたので、結果を
残しておくために掲載しておきます。

まず、モニターをカラーキャリブレーターで補正します。
デュアルモニター体制なので、この二つの同期もとります。

つづけて、モニターとプリンターのキャリブレーションです。

専用の機械もあるのですが、そこまでしなくとも、モニターが
追い込めているのであれば、実際に印刷してみて、そのカラー
バランスを調整していくことで十分対応できます。

Pixus Pro 9000は、DPPと併用する時、カラーバランスを調整
するには、プラグインのEPPを起動し、「ユーザー調整」から
「補正」を呼び出します。

私の場合以前の校正の結果、C:3, M:3 Y:▲6というのが現状です。
(これはC:0, M:0, Y▲3と同じなはずなのですが、なぜか異なった
出力結果になったので、このようにしました)

今回その値では黄色みが強く感じられました。

そこで、まず、C3,M3,Y-6を中心に全色方向で試し刷りをします。
これは先ほどの「補正」画面の中から、「パターン印刷」を
クリックし、中のパラメーターを変えて指定すればすぐにできます。
(ただし、全方向への試し刷りはA3,A4用紙が必要です)
全方向

結果どうも、Magenta方向が正しい方向(モニターと出力結果が合う方向)
のように思われたので、C3,M3,Y-9を起点にM方向へ展開します。
(これも上述の通りパターン印刷から選べます)

さらにこの結果、C-3, M15, Y-12(M方向にひとつ動いたもの)が
より近く思われましたので、ここを起点に、今度はBlue方向に
展開してみました。
B方向


これらの結果から、どうやらC:+2, M:+15, Y:▲17というのが
モニターと印刷結果が合うようだと分かりました。

最初から、全色方向の印刷結果を見てこの辺りと決められれば
よいのですが、なかなか小さな色見本では画面との比較が難しく
かといって、A3用紙を使うのももったいないので、こんな感じに
ステップを踏むはめになりました。

この各印刷結果ですが、染料系インクを使っているPro9000の
場合、色の定着に24時間程度かかりますので、それぞれ印刷
してみては、一晩おき、モニターと比較しては印刷方向を決めて
印刷し、また一晩おく、ということの繰り返しです。

現時点では上記の結果になっていますが、今しばらく時間が
経過すると少し微妙に変化するかもしれません。


(以下2014.10.21追記)

上記の通りいろいろと色合わせを行って、どうやらC:3,M12,Y-15
あたりが適正なキャリブレーションのように思われたので、
しばらくこれでいってみることにしました。これは上記よりも
Mをやや弱め、Yを気持ち強めたレベルです。

ここからが問題。

この値を設定して、LightroomからプラグインでEPPを呼び出して
印刷してみると、パターン印刷ではうまくいったのになぜか本番
印刷ではとんでもない色合いになってしまいました。

Lightroomの使い方が分かっていないので、これはいきなり現像画面
から印刷に行かずに、プリント画面から新規のプリントを作成して
印刷するのか?(そうなのかもしれませんがよくわかりません)と
やってみてもぶっ飛んだ色しか出ません。

いろいろやってみて、とりあえず分かったことは、
メニューの『ファイル」から「プラングインマネージャー」を呼び出し、
その中の「使用可能なプラグイン」というところで、新たに
Canon Easy-Photoprint Proを有効にしないといけないようです。

私の場合さらに、2つインストールされているみたいで、
/users/●●/Library/Application/Adobe~ という方を有効にすると
いちおう設定していた色校正のものが出力されるようになりました。

これがわかるまでにA4用紙を何枚かと、インクタンクをいくつか
交換するはめになりました。(インクが不足しているのか?と最初は
思ったもので)

しかし、パターン印刷のときには何の問題もなくプラグインが
動いたのに、本番のときには違っていた、というのも何か釈然と
しません。

ところで、Lightroomで印刷する場合には、いちいち「新規のプリントを
作成」を選んで、ファイルを作るのがお作法なんでしょうかね?

以上、出力に苦労した後日談でした。