機材拡張計画(5) 〜Digital Photo Professional4.0.x | カイザーのブログ

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お盆休みの時期にいろいろとMac Book Proやら
液晶モニターを購入した記事を書きましたが、
その折に、ソフトウェアのことでいろいろと問題が
ありましたと述べておきながらそのままだったので
フォロー。

私はキヤノン純正の現像ソフトDigital Photo Professional
(以下DPP)を用いてRaw撮りした写真を現像しています。

そして、3月末のアップデートにより、DPPがversion3.14に
なったあたりから、従来使っていたiMac2010に搭載して
いるOS10.6ではうまく対応できないことが生じていました。

仕様としてどうもOS10.8/10.9を前提にしているところが
あるようで、例えば現像処理したものが一切反映されない
ままで出てくるとか、web用にJPEGに変換しようとすると
途中の生成用ファイルまでで止まってしまい、コンプリート
できないとかいうことが生じていました。

キヤノンのサービスデスクにも問い合わせをして、彼らでも
再現も確認できたようですが、示された解決方法では改善せず
じまいで困っていました。

で、仕方ないので6-7月に現像したものはDPP3.11でJPEG
変換をしていました。しかし、DPP3.11では、EOS5D3の
ファームアップした画像ファイルをうまく処理できない
ことが生じてしまいました。画質改善処理(周辺光量補正、
レンズひずみ補正、色収差補正など)が反映されないという
症状が生じてしまい、何かと不便な状況が続いていました。

そこにキヤノンからDPP4.0.0が発表され、これはOS10.8/10.9
専用とのことでしたので、これを使うことを前提にMacBook
Proを購入する、という裏の事情があったのです。

OS10.9は無料で配布されており、iMacにインストールできる
のですが、HDDではスピードが遅く、シリコンディスクで
ないと快適ではないとかいう噂がネット上にあったので、
より快適にDPP4.0を使おうということを口実に買い替えた
のでした。

いろいろとMacBook Pro 15"と周辺機器との間の不具合は
生じていますが、MBPを購入した目的はDPP4.0.0を快適に
使うことにあった訳ですから、DPP4.0が使えるようになって
めでたしめでたし、と行くと思っていたのですが.....


DPP4.0.0はバグがあったようですぐにDPP4.0.1に
アップグレードされました。

DPP4.0にはいろんな機能が追加されています。
(キヤノンの解説ページ)
しかし不可解なことも多くあります。

一番問題なのは、キヤノン純正のプラグイン印刷ソフトである
Easy Photo Print Pro/Easy Photo Print EXなどがインストールでき
ない/されていないことです。

入力(撮影)から出力(印刷)までを一貫して扱えることが
キヤノンのデジタル製品を使う大きなメリットである中で、
その一番の強みであったEasy Photo Print Proなどが使えないのは
痛すぎます。

いろいろとコンタクトシートやレイアウト出力、シミュレーション
出力など機能豊富なプラグインソフトであるだけに使えないと
なるとDPP4.0を使う意味の大半が失われてしまったような感じです。

さらに、プラグインではなくDPP4.0自体でもおかしな挙動を
示すことがあります。

セレクト編集でRawファイルを開き、ツールパレットを展開して
現像処理をおこなっていくとき、何枚もの同じシーンの写真
に対しては同じ現像レシピをあてることが多いと思います。
(ここの部分でレシピのコピーにも不具合があったんですが
これはDPP4.0.1で解消しました)

ところが、ツールパレットを「コピー・スタンプ」タブにしていると
この「レシピのコピー」というのができません。

初めなぜなのかよくわからず戸惑いましたが、今はそういう
バグだと思って処理を続けていますが不便です。

また現像したファイルが複数のフォルダにまたがるときなどには、
私はコレクションに指定して、後でまとめて印刷という作業をする
のですが、このコレクションへの指定が分かりにくいです。

メニューからでは操作できず、ファイルをドラッグしてコレクション
フォルダに持っていくという操作に変更になりました。
正直不便です。

ドラッグは初心者には扱いやすい面もありますが、まとめて
指定して、一気に処理というハイアマチュア~プロユースでは
メニューからも選択できるようにしておくべきだったと思います。

webサイト上でもドラッグ操作できます、と謳っているので
自慢の機能なんでしょうが、GUIはショートカットキー操作に
迅速さで負けるというのはMac使いであれば皆知っている
20年以上前からの常識なんですけどね。どうしたキヤノン。
(キヤノン販売は、1980年代からMacintoshの国内販売代理店
でした。そのノウハウはソフト開発にもフィードバックしてよ)

さらに、DPP4.0はDPP3.14/3.11と全く違うソフトなので
片方での操作は、もう片方には反映されないとか、
それぞれの色合いが異なるので、仕上がり具合が読めない、
とか悪戦苦闘中です。

もひとつ最後に、DPP4.0はEOS7DのRawファイルには対応して
いないのです!
サブカメラとしてしか使わず、あまり登場頻度の高くない
7Dですが、スタジオ撮影などではレンズ交換のタイムロスを
避けるために持ち出すことがあります。

でも、7Dのファイルは現像できないので困ったものです。

キヤノンさんには、急いでDPP4.0を出す必要性があったのかな?
もう少し詰めたブラッシュアップをして、せめて現役販売製品
ぐらいはカバーするようにしてほしかったな、という感想を
持ちました。

ということで、ハードウェア導入後に発覚したソフトウェアでの
問題点のお話でした。

あれやこれやで、ちょっと写真への熱意がくじけております。