今年もゴールデンウィークが始まったが、それは令和6年になってもう5ヶ月経ったことを意味する。
ああ、"光陰矢の如し"とは良く言ったもので、これは歳を取れば取るほど身に染みるのだが、20代、30代で気が付いていれば、もう少し違った人生があったのかもしれないが、春眠暁を覚えず、少年学なり難しなのであろう・・・
さて、私の良く行くBMWモトラット店の女性店員さんが、二輪の免許を取ると宣言してるのだが、未だに取っていない。
同じ巳年で、私より一廻り若いのであるが・・・
この冬には2月に「下の息子が進学するので、それが済めば子育ても終わるので、免許を取る」が、未だに取っていないという。
先週も「おいおい、これからが一番良い季節じゃないか!!!」と言ったのであるが、でもこれってHarley仲間のカズちんに似ている気がする。
前回、カズちんと北海道ツーリングに行った令和2年に、「Harleyは重いからSUZUKIのVストローム250に乗り換える」と叫んでいた。
彼はアドベンチャーモデルに乗りたいと言っていた。
アドベンチャーモデルとは、道なき道を走るためのバイクで、有名なのは私のBMWR1250GSやHONDA様のAFRICATwin1100が世界の双璧であるが、車で言えばSUV車が人気なのと同じようにBikeでもアドベンチャーモデルが人気があるのである。
しかし、実際に道なき道を進む輩は、世界中のアドベンチャーオーナーに1%も居ないのである・・・
車だって、TOYOTAのランドクルーザーを持っている人だって、ジャングルを進まないでしょう?
私だって、昔ベンツのGに乗っていたとき、4駆にして走ったのは、スキーに行った数回のみであった・・・
現行のNISSANエックストレイルだって、冬の雪道を走ったぐらいで、泥道には絶対に行かないことは保証できる・・・
カズちんのVストローム250を買いたいは、東京に戻ってから「やっぱり止めたよ、Harleyのステータスがな〜」とのことであった。
するとHarleyから何とアドベンチャーモデルのパンアメリカという車種が発売された。
私のHarleyの営業担当Mが、客に勧めるより先に己が買ったのである。
Mは実はHarleyが個人的に好きで無い事は薄々感じていた。
カワサキのKLX250というアドベンチャーよりオフロードに振った名車にも乗っていた事からもMのアドベンチャーLoveが感じ取れた。
Mの一応Harleyのスポーツスターに乗っていたのだが、何と関東平野から抜けたことが無いことが分かり笑いのネタとなっていたのに、パンアメリカにしてから驚くほどの機動力を見せている。
何と4泊5日で北海道弾丸ツーリングに行ったと言って我々を驚かさせたのだ。
カズちんに現在の愛機は2010式FLTR(通称ロードグライド)であるが、私からすれば"ザクⅡ"であるのだが・・・
機動戦士ガンダム中でも、ザクⅡは汎用型量産機であり、名機ではあるが、それも初期なら・・・
後半、ドムやゲルググが出現すると、どう見ても時代遅れの品物であることはいなめいない・・・
まあ、ポンコツ(旧車)Harleyが好きな奴らも存在するが、其奴らと私ではツーリングの意味が違う。
私のツーリングBikeは、速い、パワーがある、快適であるし、早い話A地点からB地点まで問題なく移動できる事が大前提であるが、ポンコツ元い旧車は、A地点からB地点まで行く途中のトラブルも込みの楽しさがある。
大抵の輩は多少のトラブルは解決できる腕とパーツを持ち歩いているのである。
Harleyディラーに言っても「はいこれですね〜」とはならないパーツばかりなのだ。
他人の本心は分からないが、"アドベンチャーが欲しい"感が滲み出ているのだから、買い換えれば良いのである。
しかし「俺は今のが気に入っている」と言うのだが、私には虚しく聞こえてしまうのだ・・・
これが20代ならまあ、頑張ってねなのだが、70歳が近いならば欲しいと思ったら買うべきなのだ。
同じくHarley仲間のチョロというジジイがいるのだが、彼の趣味はHarleyを買い換える事であるが、1年も所有しないのに初回点検だけはうるさくキッチリ受けていた・・・
このチョロは、ある日目の病気にかかり視野が狭くなったため、泣く泣く運転免許証を返納してBikeも車も処分したのである。
若者と違い、歳を取ると身体の衰えや病気で乗れ泣くことは珍しくないからこそ、"思い立ったが吉日"の精神が必要なのである。
詰まり、「今ここだ!!!」という判断力と決断力が必要となる。
人間の後悔は、やらなかったことの後悔の方がやったことへの後悔より大きいのである。
さて、奥飛騨ツーリングの計画を立て、宿屋を抑えたら「既に旅は始まったな〜」とカズちんが言ってきた。
宿屋も取ったし、ざっくりとした道路の計画も立てたのだから、後は当時の天気を祈るばかりである。
Bikeツーリングの日は、天気が良いに越したことはないが、後々の酒の肴には悪天候の方が盛り上がるのである。
事実、1年前の奥飛騨〜宇奈月温泉ツーリングの初日は雨であった・・・
5時頃に家を出てから数分で雨が降り始めたが、まあ端から雨予報であったのでレインウェアは着ていたから問題は無かったのだが、人気の無い山道は妙な雰囲気に怖かった記憶があるが、昔はここを歩いていたと思えば、速い分ラッキーであった・・・
今年の天候は、当初から変であった気がする。
2月が温かく、3月の方が冷え込んだし、通常3月中に散った東京の桜も4月にずれ込んだ(私学生時代の記憶では4月6日辺りが満開であったような〜)
かと思えば、4月に夏日が来たりと変ではないか?
ゴールデンウィークも通常は天気が良かったような記憶があるが・・・
小学生の頃にゴールデンウィーク中に伊豆下田で海水浴をした記憶がある・・・
週間天気予報は当てにならないで、参考程度にしているが、まあ旅に出れば何処かで雨に降られる覚悟は必要であろう。
2泊ぐらいであれば、着替えはカバンに詰めてパニアケースに入るが、これが1週間以上のロングツーリングとなるとそうはいかないので、私は4日分の着替えを準備し、後は途中でコインランドリーに寄るようにしている。
一番効率が良いのは、宿に入る前若しくは宿屋にチックインした後にホテル内部にあればそれで良いが無ければあらかじめGoogleMapでコインランドリーの場所を確認している。
乾燥機が電気式であれば、中々乾かないのである。
コインランドリーの中型サイズのマシーンならば、洗濯乾燥も自動であるから安心である。
まあ、旅の楽しみは何処へ行くかを決めるのも楽しいし、行き先を決めてからだと"どうやって行く?"というのも楽しい。
電車なのか、車のなのか、Bikeなのか、MOTORHOMEなのかで、旅の楽しみ方が違うのである。
更に、Bikeで行くのならば、どのコースを使うかも楽しい計画である。
私の場合は、GoogleMapを観ながら道を探すのが楽しいのだが、陥りがちな誤算があるのだ。
GoogleMap上では「なんだ、直ぐじゃん」と思って甘く見ると、実際は山あり谷ありであるから、2DのMapよりも明らかに大変であるし、Map上1㎝の距離が実際は死ぬほど遠い等々、それも含めての旅なのであるが・・・
旅は非日常なので、脳のリセットにもなるのである。
「最近寝ても疲れが取れない・・・」という方は、思い切って旅に出ることをお薦めする。
電車でもバスでも何でも良いから、決まり切った行動をしている日常から抜け出すことが必要なのだ。
因みに自分で旅のルールを作ることで、ゲーム要素まで入って楽しさ倍増である。
例えば、東京から名古屋に行くとするが、自分のルールで今回の旅は新幹線NGとする。
新幹線に乗れば1時間半もすれば名古屋であるが、新幹線が使えないとなれば、どうする?
JRの在来線だって、東京〜熱海まではJR東日本だが、その先はJR東海であるから直通していないので、何度も乗り換える必要が出てくるし、この際、中央線で行こうとなれば、塩尻まで行ってそこから中央西線におり帰るとうとう普段では体験できない冒険が待っている。
そこに特急もNGとすれば、完全に冒険である!!!
例えば、松本までJRを乗り継いで行き、そこからバスに乗って阿呆峠(トンネル)を越えて飛騨高山まで行き、そこから名古屋を高山線で目指すとか・・・
日常が忽ち冒険になるのである。
ご褒美は、沿線の旨い食べ物と温泉である!!!
さあ、皆さんもRPGゲームの主人公になって、人生から切り取った己ゲームをクリアする旅に出ては如何?
結局、人生を楽しめるかどうかは、自分自身の問題である。
人がどうのではなく、自分自身が楽しく幸福を感じればそれが幸せな人生なのであると私は信じている。