5月21日火曜日、遂に奥飛騨慕情ツーリングも最終日となった。
空は曇天で、標高のせいか霧のようなものがかかっていた。
5時過ぎに起床して、洗面を済ませて珈琲を飲みながらYouTubeを観てマッタリと朝を過ごした。
6時半にカズちんから電話が掛かってきた。
今、小食だからロビーに集合しようという内容であったが、朝食は7時であったので「6:50で良くない?」と返事をした・・・
6:50にロビー行くとロッジのオナーが少し早いが食堂を開けてくれ、朝食となった。
何と、カズちんは5:30に全ての荷物をHarleyに詰め込んだというのだ!!!
早!!!であるが、出発にもたつく癖があるので、まあ、何時ものことだな〜位で受け止めた。
ここで問題発生なのだが、この日のメインにベンドである奥志賀林道を抜けて奥志賀に入り、そこから渋峠を目指して草津温泉は下る計画であったのだが、前日、女将さんにその話をすると「昨日、山菜を採りに上がったけど、まだ冬季閉鎖中ですよ」と言われた・・・
GoogleMapで調べると確かに、道路閉鎖中になっていた。
更にネットで県同管理者のページを見ると、全線開通するのは6月1日からであった・・・
何でも、ゴールデンウィーク明けまでは、春スキーが出来ていたという・・・
最悪、下道で国道292号線を目指して、志賀高原から渋峠(国道最高地点2,172m)へ向かうよう計画変更を考えていた。
その話をカズちんに伝えると「明日から仕事だからさ、奥志賀林道を通れないのなら高速で帰らない?」という提案を受けた。
まあ、それが一番楽なのだが・・・
朝食を終えたのが7:20位であったので、8時出発とした。
私は部屋に戻り荷造りをしてから、チェックアウトしHarleyティアマト号へ向かった。
通常はティアマト号のバックレストとキャリアは、外しているのだが、旅用に取り付けて荷物を縛っている。
更に、ロッジの駐車場は屋根がないので一応バイクカバーを掛けていた。
バイクカバーを外して、畳んでコンパクトにして、バックと共にくくりつけるのである。
その間、慣れればものの5分もあれば出来てしまう・・・
カズちんが登場したのは7:55頃であったが、何と駐車場の床面が外側に向かって斜めに(水捌けを感がえて)なっていた為、彼は自力でHarleyを動かせなかった!!!
自動車や軽いバイクでは感じないが、以外とこれらの斜度は大型Bike乗りにはキツいかもしれない・・・
まあ、跨がる前に手押しすれば良いのであるが、私もHarleyを手押しはしない・・・
BMWのGSは手押しできるのであるが、それはBikeの高さと私の身長が合っているのであるが、どうもHarleyは低すぎるのである・・・
では、どうやってカズちんはこの位置から脱出できたのか?
答えは、単純、私が彼のHarleyの真後ろから引っ張って上げたのである・・・
カズちんにアドベンチャーモデルのHarleyのパンアメリカに買い換えろというと、足付きが悪いとか、倒したら起こせないという買わない言い訳をするのだが、現行モデルだって、奴は倒したら起こせないのである!!
足付きが・・・というのなら、もっと身長の低い人だって乗っているのだから、まあ買わない理由を並べ立てて自分を納得しているようなダメさ加減がある。
引っ張り出して何とかスタートできるようになったカズちんであるが、駐車場はまあ平なのだが、出ると直ぐにそれなりの坂道であり、登るのも下るのも気を遣うのである。
先日降りた上信越道の豊田飯山ICまで進んでいったのだが、霧雨よりは強めの雨が降ってきた。
しかし、高速道路に乗ると雨は止み晴れ間が出てきていた。
更埴JCTから軽井沢方面に進み、横川SAで休憩をして名物の峠の釜めしを買った・・・
碓氷軽井沢ICから藤岡JCTまでは下り坂が続くが、横川SAまでは結構激しい下り坂とワインディングが続くので要注意である。
横川SAからも下り坂であるが、ここでカズちんと逸れてしまった・・・
何故逸れるのか?
私はクルーズコントロールを使用していたので、速度は一定であったし、インカムではカズちんも私と同じ速度で固定したという・・・
次の休憩地を上里SAか高坂SAという言は話してあったし、上里SAは横川SAからの距離も身近すぎるという話もしていたので、逸れたとしても、まあ大人なのだから高坂SAにたどり着けるだろうと考えた。
高坂SAに着いた私は、フードコートでラーマ麺を食べ、その後トイレに行き、もしカズちんが来なければ先に帰ろうと思った。
その理由が、スマホに彼からの着信履歴が有ったからである。
その時間にスマホに連絡できると言うことは、上里SAに寄った可能性が大だからである。
因みに、カズちんは知らないのだが、インカムで電話を受けたり発信したり出来るのである。
「Hey Siri」が使えるのだ!!!
着信があった場合「はい」と言うと、電話に出ることが出来るのである。
私はトイレ方面からTiamat(ティアマト)号に戻ると、何とカズちんが頑張ってやって来たのだ!!
奇跡であった・・・
暑くて疲れたらしく昼食は良いから用を足してそのまま帰りたいとのことであった・・・
トイレから戻ったカズちんは、何と私にブログネタをプレゼントするというのだ。
それは、ロッジの部屋の鍵を持って来ていたのであった・・・
「チェックアウトしたときに、なんで鍵を置いてこないんだよ!?」の問いに、彼は「だって、チェックアウトしたときに女将さんが出てこなくて声だけだったからさ・・・」とまるで初めて宿屋に泊まったお上りさんのような回答であった・・・
「どうしよう・・・???」
と不安だったので、「先ずは電話して鍵を持ってきたことを話せ」そして鍵を送ると言うことになった。
コンビニから送ると言うが、帰り道を少し外れたところに"クロネコ"の集配所があるから、そこの方が、コンビニで出すより早く着くのでは?とアドバイスをした。
その後、やっぱりコンビニで出すよと直ぐに前言を撤回する優柔不断さがでた!!!
奴の言い分は、いったん家に帰ってシャワーを浴びて着替えてからスクターでコンビニに行くという・・・
おいおい、一度家に帰ってシャワーを浴びたらビールを飲みたくならないか?
何で、無駄な行動を取るのか私には理解できない!!!
帰り道に寄れば、家に帰ってシャワーを浴びてビールが飲めるだろう?
練馬ICを出て目白通りに出ると、直ぐに左に鋭角に曲がると三原台の交差点に戻ってきて、ここを11時の方向に左折すると石神井公園駅に出ることが出来る。
こうして、途中でカズちんと別れたのだが、彼はヤマト運輸井草営業所へ向かった。
12時前に家に着くと、今まで暑さを感じなかったのだが、急に暑く感じたのだ。
更にTiamat号が、ヒートマネージメントが発動していて、アイドリングに時に片排(VTwinエンジンの後ろ側のエンジンが切れる機能)になっていた・・・
それでも今までのHarley(イシュタル号)より暑く感じないのは、シリンダーヘッド部分だけでも水冷になったからかもしれない・・・
こうして2泊3日の奥飛騨慕情ツーリングは、無事に幕を閉じた。
後はTiamat号の旅の垢を落とすことであった・・・
シリンダー部分は空冷のために、いきなり水を掛けるのはNGであるので、エンジンが冷えてから洗車をするのである。
今の季節、山の木々が芽吹き、緑色も色々な綠があることや、草木の匂いを感じることが出来る。
普段の疲れを取るためにも、山の中のドライブやツーリングに出かけては如何ですか?
今回の行程が皆さんの旅の役に立てれば幸いです。
おわり