ドラクエ3冒険日記(3) | カインの冒険日記

カインの冒険日記

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ナジミの老人に会い、盗賊の鍵を手に入れたかいん。
そう言えば、アリアハンの城や町には、
鍵のかかった部屋が多いことに気付いた。
早速、入手し立ての鍵を使って情報を集めるかいん。
情報を整理すると、
北にレーベの村があって、
レーベの村に、魔法の玉を作れる老人がいて、
魔法の玉とは、壁を崩せるもので、
壁を崩して封印を解けば、旅の扉から外の世界へ行ける、
ということがわかった。

かいんの目的は、魔王バラモスの討伐。
しかし、バラモスの居場所は、依然わからないまま。
アリアハン王の様子を何回か見るうちに思ったのは、
このままアリアハンにいても、
王様はバラモスに関する調査をしたりしないだろうなぁ、
ということ。
ならば、結局、封印を解いて、
旅の扉から外の世界へ旅立つしかないと考えるに至る。

世界は広いと聞く。
しかし、どのくらい広いのか、見当もつかない。
かいんは、このアリアハン大陸すらも、全貌を知らずにいた。
そのかいんにとって、世界の広さを想像することなど、
できようはずもなかった。

事実、かいんは、旅の扉の向こう側には、
バラモスが待っていると考え、
いざ、戦うにあたって、どういう戦術を取るべきか、
仲間内で話し合おうとしたくらいである。
さすがに、そんなことはないだろう、
と、たしなめたのはあだむ。
旅の経験がなかったのはかいんと同じであるが、
いくらなんでも、
世界に、このアリアハン大陸とバラモスの拠点しか存在しない、
などと考えるほど、あだむは幼くはなかった。

しかし、と、かいんは食い下がる。
では、旅の扉の向こうに、バラモスがいない確証はあるのか。
満を持して、オルテガの息子を打ち倒してしまおうと、
待ち構えているかも知れないではないか、と。

そんな自意識過剰のかいんに、
あべるが言う。
魔王バラモスは、この世界の魔物たちを統べる者。
今、手下の魔物が豊富にいる状態で、
バラモスが直接身を乗り出すことは、まず考えられません。
もし、考えたとしたら、
それは、大軍をもってアリアハンを襲撃するはずであって、
よもや、旅の扉の向こう側で、誰か来るかも知れないのを
ずっと待っていたりはしません。
バラモス側の戦略としても、絶対にあり得ませんよ。
もっとも、手下を待ち伏せさせておく、
くらいの可能性はありますがね。
私たちの旅は、もっともっと長いものになると思いますよ。

いぶは、何も発言しなかったが、
何も言わなくてよかったと思っていた。
なぜなら、いぶもまた、かいんと同じことを考えていたので。
それどころか、旅の扉の向こう側のバラモスを
自慢のヒャドで成敗するつもりでいたのだが、
どうも、あだむやあべるの話しぶりから、
ヒャド程度では、
太刀打ちできそうにない相手だとわかってきたので。


さて、長いようで、実のない作戦会議を終えたかいん一同。
レーベの村で魔法の玉をあずかり、
その玉でもって、誘いの洞窟の封印を解いた。
封印の奥には、旅の扉があった。

まだ、もしもバラモスがいたら、の話をするかいんを
面倒そうに旅の扉に押し込むあだむとあべる。
そして、旅の扉の渦に飲まれて、見知らぬ地へと移動した一行。

移動した先は、ロマリアというお城だった。
この城に、バラモスへの手掛かりはなかったが、
代わりに、カンダタという盗賊の情報が聞けた。
なんでも、金の冠を奪われたという話なのであるが、
命を奪われずに、冠だけ奪われたというのが、
どうも信じ難い話ではある。
この信じ難い犯行を許してしまったロマリア王が、
どんなに鈍い人物であるのか、
かいんはわかった気がした。

信じ難いついでに、
情報収集を行うと、
北にカザーブ、その西にシャンパーニの塔、塔の中にカンダタ、
という、まるでかいんを誘導するような情報が聞けた。
そこまでわかっていながら、王家の人々は、
冠を取り返す努力をせず、
かいんを試すようなことを言う。

かいんは、アリアハンを出るときと同じ印象を受けた。
敵がバラモスだとわかっていながら、
探索に充てる兵士がいながら、
かいんを試そうとするアリアハン王。
犯人がカンダタとわかっていながら、
犯人を取り押さえるべき兵士がいながら、
しかも、犯人の居所まで突き止めながら、
かいんを試そうとするロマリア王。

なんだか腑に落ちないかいんは、
記憶の中の勇者に問い掛ける。
父さん、勇者って、こういうことなのかなぁ?
かいんは、オルテガを思い出そうとしたが、
はっきりと顔を思い出すことができなかった。
それほどに、かいんが幼い頃から、オルテガは旅立っていた。

バラモスを探すうちに、死んだ父さんの遺体とも出会えるだろうか。
顔を思い出せない父の、せめて遺体でも拝める日が来てほしい。
そう思うかいんであったが、
実際、父の遺体を想像してみると、恐ろしくて震えそうになる。
それでも、父との再会を望むかいん。

かいんが、まだカンダタの風貌を知る前のことであった。


かいん(勇者・男):レベル6、HP40
あだむ(戦士・男):レベル8、HP59
あべる(商人・男):レベル8、HP59
いぶ(魔法使い・女):レベル7、HP29





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