終身独裁官カエサルである。時空を超えてやってきた。
数少ない読者諸兄は競馬で何を目指している?
少なくとも馬券を買う人間は、「的中させたい」だろう。その上で「儲けたい」だろう。そしてこのブログを読んでくれる数少ない奇特な読者諸兄は「回収率100%を超えたい」と願っているはずと思う。
ここでは「馬券プロ」を称する方々にはまったく関わりのない話をしたいと思う。そもそも「馬券だけで生活を成り立たせていく」ということは、限りなく不可能に近いことなので、それを「できている」という方には、以下の話はまったく不要だからだ。
さて、「回収率100%超え」を目指す読者諸兄には、さらなる質問をしたい。
先に記事でも上げた通り、「自分自身の年間的中率、回収率が計算できている」という前提の質問だ。
「自分がもっとも高い的中率、回収率をたたき出している『レースの条件』は何か?」
あなたが(比較的)高い的中率・回収率をたたきだしているのは、芝なのか、ダートなのか、障害レースなのか?距離は?クラスは?東京競馬場なのか、京都競馬場なのか?
要するに「あなたの強みはなんなのか?」という質問である。
反対に、「自分がもっとも低い的中率・回収率をたたき出している『レースの条件』は何か?」
「あなたのウィークポイントはどこか?」という質問だ。
なぜこんな質問をするのか?
人間の常として、「得意なことは楽しい」、「楽しいことはもっとやりたい」、「もっともっとやったことは、ますます得意になる」というサイクルが働くからだ。そして「得意だと思っていること」ならば、少々の蹉跌があろうとも「次こそは!」と失敗に立ち向かっていきやすいからだ。
過去の記事を読んでくれている読者諸兄は、「馬券は当たらないのが当たり前」ということがわかっていると思う。ならば、その中でも何故なのかはいまのところわからないが、「成績が良かった条件」を上述のサイクルを利用してさらに上手になっていこう、ということなのである。
「芝の方が成績が良いなー」とか「ダートがあんがい成績が良い」とかいろいろあると思うが、そこからさらに条件の絞り込みをしていきたい。
例えば、「古馬ダート・500万下条件・短距離」とか「古馬芝・1000万下条件・2000m」とか。
この条件に合致したレースしか買わない、という選択をしてみるのだ。
これを1年間やってみたらどうなるだろうか?
おそらくあなたは「古馬ダート・500万下条件・短距離」や「古馬芝・1000万下条件・2000m」に出走してくる馬を覚えてしまうに違いない。どの馬がどんなときにどのように好走・凡走したのか記憶に残るに違いない。
買うのは上記の条件に絞るとしても、その前後の条件で走っている馬・レースを一切気にしないということではない。むしろ、その前後のクラスでのレースっぷりも予想段階ではしっかりチェックすることになるだろう。たとえ買わないとしても。
あなたの「ドル箱」になるだろう、「得意なレース・条件」を作るのだ。
そもそも競馬は当たらない。そして競馬を主催する側は、ことさらに当たりにくく工夫する。「当たりにくく工夫する」というのは、「高配当が狙いやすくなる」というのとリンクしている。
たとえば現在の中央競馬10競馬場が、半分の5つになったら配当的な妙味はずいぶんと薄れるはずだ。それぞれの競馬場で行われるレースは、たとえレースの距離やクラスが同じでも「コース形態の違い」があるため、A競馬場で勝った馬がB競馬場でも同じように勝てるわけではない。その上枠の有利不利、馬場状態の違い、ハンデなど様々な要因があるので、仮に同じメンバーで走ったからといって、同じ結果になることはほぼない。だから「高配当が出る」のだ。
また中央競馬では毎年5,000頭前後の競走馬の新規登録がある。こんな膨大な数の競走馬の中から、毎レース毎レース、勝馬を予想するなどというのは、できるものではない。
そうであるならば、積極的に「狙うレースを絞り込み、自分の強み=得意条件に特化して馬券を買う」ことは、有効な戦略になる。
毎週末、どれだけの資金を用意できるかにもよるが、さして豊富な資金がない競馬ファンこそ「絞り込んだレースに集中投資」するべきなのだ。
競馬ファンは「馬券を売ることはできない」が、以下の選択肢がある。
1.「そのレースを買うか」
2.そのレースを買うとして、「どの馬を買うか」
3.買う馬が決まったとして、「どの式別馬券を買うか」
4.その馬券に「いくらつぎこむか」
1日・1競馬場で12R。3場開催で1日36R。土日の二日間で72R。例えば全レースを買うとして、いったい1点いくらで買うのか?1Rに1点買いで100円でも7,200円。2点買えば14,400円、3点買えば21,600円・・・と用意すべき資金は膨らんでいく。これではJRA日本中央競馬会の思うつぼである。
全レースをあなたが買っても別に問題はないが、せっかくある3つの選択肢をフルに使ってもらいたい。
そもそも、まるっきり振るわない成績しかない条件のレースを買うのはバカらしい。理由は知らないが「不得意」なのだ。
得意な条件だけれど「どの馬」と絞れないのなら、買うのはお金をどぶに捨てるようなもの。
「どの式別馬券を買うか」と「いくらつぎこむ」かは、相手となる馬の選別のスキル(あなたがどれだけ相手を選別できるのかという能力)とオッズ次第(トリガミしたら意味ないし)ということになる。
偶然や運に頼る馬券購入で良しとするなら別だが、「なぜこのレースを選ぶのか」、「なぜこの馬を狙うのか」、「なぜこういう馬券を買うのか」を言葉にできないのなら、そういう勝負はすべきでないだろう。当たってもハズれても、「次の競馬に活かせない」からだ。
「設定した条件に絞って馬券を買う」ことは、その条件・クラス・距離などに適した馬を見分け、前走までの成績・走りっぷりから今走を予想し、次走以降の狙いをつけるスキルを高めてくれる、絶好のトレーニングになるのだ。ましてや「自分の得意な条件」、じっくり検討することもいやにはならない。そして次走以降の「高配当」を狙う土台になる。
さらに「資金の集中運用」による投資効率化も図れる。まさに一石二鳥なのである。
「競馬で勝つ」には、全レース買う必要などない。JRA日本中央競馬会の馬券売上向上に寄与する義理はないのだ。「自分の得意な条件で、自信のある馬を買う」、これだけで良いのである。というか、そこから始めなければ、勝つとっかかりがつかめないだろう。
読者諸兄は、中央競馬のすべての競馬場のすべての距離におけるコースの特性や枠順の有利不利、標準的なペース・上り、過去の出走例からの今走のメンバーからみるペース予想などを、さらっと言えるだろうか?
言えたらすごいが、別に「すべて言えなければ競馬に勝てないわけではない」のだ。自分の得意な条件(または「得意にしていく条件」)さえ分かっていればまずは事足りるのだ。
そして、「得意な条件」での失敗から、「その条件に関連する他の競馬場の別の距離・条件の特性」を把握していけば良いのである。
上記の「すべての特性」が言えても、それらが今走の当該条件にどのように関わってくるのかが言えなければ、単なる丸暗記にすぎない。自分の得意とする条件に関わる部分で、把握できれば十分なのである。
そのような意味で、読者諸兄に提案したいのは、
買うレースを絞れ!
ということである。
そして「その条件・クラス・コース・距離」については、誰にも負けないくらいになれ!
ということも提案したい。「誰にも負けない」という条件には客観的な指標はないので、「主観的な自信」で十分である。その自信はレースの結果で日々試されるものだから、決して的外れなものにはならないだろう。
さらに、出走してくる馬に詳しくなれ!
とも言いたい。どんなコース・競馬場で、どのような馬場状態のときに、どこらへんの枠で、どんなメンバーでどんなペースのときにどんな好走・凡走したのか、ぜひメモをつけていってほしいと思う。
競馬は馬が走ってこそ競走になる。決して「ロジック」が走っているわけではない。ロジックが馬や競馬や競争を作っているのではなく、逆に馬が当該レースの条件に応じてロジックを作っているのだ。「実在」と「説明概念」を混同してはならない。ましてや「説明概念」が「実在」を作るなどと主張するのは、端的に言って嘘八百である。
しっかりと自分の得意な条件を作り、コース・距離・枠順・クラスの特性と馬の能力・適性を把握し、競馬で勝っていただきたいと願う。
<まとめ>
○競馬ファンが持つ選択肢をフルに使おう
1.「どのレースを買うか」
2.「どの馬を買うか」
3.「どの式別馬券を買うか」
4.「いくら買うか」
○自分が得意な条件・レースを作り、そこに資金を集中運用しよう
○競馬で勝つには「全レース」買う必要など全くない
○自分の得意な条件・レースから始めて、その条件・レースに関連する他の条件・レースに対する理解を深めていこう
○当該条件に出走する馬に詳しくなろう
○当該条件に前後する条件に出走する馬・当該レースをしっかり観察しよう
○競馬は「馬が走る」、「ロジック」が走っているわけではない
○馬が当該条件・コースを走るからロジックが作られる。ロジックは競馬を作らない。
