馬券を買って儲ける人、馬券を売って儲ける人 | 終身独裁官カエサルの競馬予想考

終身独裁官カエサルの競馬予想考

我が名はカエサル。この世にはびこる「悪徳」有料競馬予想ブロガー&有料競馬予想サイト運営者らに鉄槌を下すため、時空を超えてやってきた!競馬で勝つ方法も併せて考えてきたい。「ブルータスよ、おまえもか!?」

終身独裁官カエサルである。時空を超えてやってきた。

 

思えば在りし日のローマにも「戦車競走」なるものがあった。人間の営みは今も昔も変わらないな。賭け事は日常を忘れさせ、興奮と熱狂の中で日常を超越する。運命をねじ伏せるため、自身の分身たる「お金」を投機する行為が(昔は文字通り「自分自身」を投機してしまった者もいたが)、バクチなのだ。

 

それはさておき。タイトルの「馬券を買って儲ける人、馬券を売って儲ける人」である。

 

馬券を買って儲ける人または『儲けたい人』は分かるが、「馬券を売って儲ける人」って誰?とか「そんな人いるの?」とか思った読者諸兄がおられたら猛反省していただきたい。

 

我々競馬ファンは、馬券を買うか買わないかという選択肢はあるが、「馬券を売る」という選択肢はない。なかには「予想を売る」、「情報を売る」という「業者」もいるがそれは別の機会に話したいと思う。

 

さて、「馬券を売って儲ける人」とは誰か?ここでは広く「馬券が売られている」という事実に基づいて儲けている人たちの中で我々競馬ファンを除いた人々を確認しておく。

 

筆頭は、当然、「競馬の胴元」たるJRA日本中央競馬会である。テレビCMもぶちかまして、これでもかと馬券売り上げに邁進されている。

 

そして公然たるお金持ちとしての「馬主」さんたち。馬の優勝賞金・入着賞金などなどを儲けたり、預託料を払ったりと動かす金額は大きいが、この方々も「馬券を売って儲ける人」たちの範疇にはいる。

 

そして生産牧場、育成牧場など、競走馬の生産・育成に携わる人々。馬主を兼ねているということもある。

 

競走馬を預かり調教をつけ、競馬に出す厩舎関係者。いまは外厩などというものもあり、生産者・馬主と密な関係をもつ人々もいる。

 

そして騎手。馬に乗って手当や賞金の配分をもらっている。

 

これらのみなさんはすべて「馬券を売って儲ける人」たちである。

 

この人たちがメシを食っているのは、すべて我々競馬ファンあってのことだ。

 

馬券購入されたお金は、馬券の式別に応じた「控除」という洗礼にさらされる。要するに「天引き」である。

 

例えば単勝・複勝の控除率は20%。単勝なら単勝だけ、複勝なら複勝だけに賭けられた全金額から、まずは胴元JRAが「控除=天引き」する。馬券が当たろうがハズれようがそんなことは関係ない。とにかく賭けられたお金がまずは2割も胴元に引かれるわけである。

 

例えば単勝馬券を100円買ったとしよう。その時点で額面上は100円だが、実質80円の馬券になるわけだ。

 

残りの20円はどうなる?もちろん上にあげた「馬券を売って儲ける人」のふところにそのまま入る。厳密に言うとこの時点ではJRAのふところだが。レース確定後、この20円は上記のみなさんで分け合うことになる。馬主・牧場・厩舎・騎手などへ分配され、その残りがJRAの利益になる。そして国にも上納されて国庫を潤している。

 

ということは、出発地点から我々競馬ファンは不利な勝負をしかけられているわけだ。年間コツコツと馬券を買うと(ここでは単勝馬券としよう)、購入回数が増えれば増えるほど、特に馬券で当てる方法を研究しておらず当てずっぽうで買っていたら、「大数の法則」により確率的に回収率は80%になる。つまり負ける。

 

なぜか?我々競馬ファンは残りの80%を巡って熾烈な取り合いをしなくてはならないからだ。我々競馬ファンの敵は、我々自身なのである。残されたおおよそ7~8割のお金をファン同士でとりあっているのだから、一歩抜きんでるには他のファンより回収率ベースで20%を超えて優れていなければならないわけだ。

 

たかが20%なのだが、これが存外「高い壁」なのだ。

 

例えば5倍のオッズがついた単勝馬券100円を買い続けていくとして、回収率100%超えにするには、どのくらいの的中率があればよいか?

 

馬券の最少単位金額はJRAにおいては100円なので、5倍のオッズの単勝馬券を買い続けて回収率100%超えを達成するには、的中率は20%あればよい。

 

5倍オッズの単勝馬券で回収率100%を超えるには、5回に1回当たればよい。つまり的中率20%ちょい超えていればよい、ということになる。

 

ところで読者諸兄は単勝の的中確率をご存じだろうか?

 

芝レースのフルゲートは18頭。これをベースにすると、単勝は1着馬を当てる馬券だから、単純計算して的中確率は1/18=5.55555・・・%。たったの約5.6%。

 

これが1~3着馬を当てる複勝ならば、的中確率は3/18=16.66666・・・%。約16.7%だ。複勝馬券で5倍つくというのは穴馬券に近いから、もう少し現実的な複勝オッズ2倍の馬券を買い続けて回収率100%を超えるための的中率はどのくらいか?

 

50%超である。2回に1回はあたらないといけないのである。

 

人気サイド寄りではあるが、そこそこ来そうな単勝オッズ5倍、複勝オッズ2倍の馬を単勝・複勝で買って回収率を100%超えにしようとすると、単勝の場合、5回に1回、複勝の場合、2回に1回は的中しないといけないのである。

 

「高い壁」だと言った理由がお分かりいただけただろうか?

 

単勝的中率20%、複勝的中率50%というのは、これはもう優秀!エクセレント!すごい!という領域だ。年間を通してこの的中率をキープできる人は、馬券で生活できなくとも、馬券の儲けで次の馬券も買え、勝負どころなどを間違えなければ元手を減らすことなく年間での勝ちが見込めるレベル。

 

逆に言うとそれらの年間的中率の相場を超えて、単勝的中率50%だとか複勝的中率80%だとか宣伝しているのは眉唾ものだということが分かるだろう。

 

人気のある馬(=オッズの低い馬)ばかりを買って、「勝とうとする(=回収率100%を超えようとする)」のは、大変難しいことだと分かっていただけただろうか?

 

競馬は単なる「確率」でもなければ「統計」でもない。単勝1.2倍の馬は負ける時は負けるし、単勝100倍以上の馬だって勝つときもある。

 

しかし、少なくとも年間を通じて馬券を買い続けていく人間は、上記の的中率を超えない以上、単勝1倍台の馬を単勝で買い続けるのは大変危険な行為なのだ。

 

買い方(=式別)を選ぶことによって、単勝1倍台の馬を絡めても勝てる場合もあるが、その場合はかなりの人気薄の馬が馬券に絡まない限り、回収率100%を超えることは難しい。

 

競馬初心者にありがちな人気馬を買うというやり方は、短期的には勝てるかも知れないが(G1しか買わないとか)、長期的には負ける確率が高くなるということを忘れないでほしい。

 

ただし、単勝1番人気の馬は年間を通じて、おおむね勝率(=単勝的中率)約30%、連対率約50%、複勝率約64%となっていて、馬券には絡む。つまり「当たる」。しかし「勝てるわけではない」ことも併せて覚えておいてほしい。単勝・複勝馬券以外の式別の馬券で勝負したい人は覚えていて損のない数字である。

 

ではどうしたらよいのか?次回を待て。

 

<まとめ>

○競馬においては「馬券を買って儲ける人・儲けたい人」と「馬券を売って儲ける人」がいる。

○我々競馬ファンは我々自身が敵。

○敵に勝つには回収率ベースで他人よりも20%を超えて優れていなければならない。

○単勝的中率20%、複勝的中率50%を年間通じて維持できる人はスゴイ!上手!エクセレント!という評価にふさわしい実力を持っている人

○上記の的中率を大幅に超える数字を宣伝しているブログ・サイトは基本的に眉唾もの

○単勝1番人気または単勝オッズ1倍台の馬を年間を通じて買い続けることは負ける確率を高めること

○それでも単勝1番人気の馬は馬券に絡むことが多い。それでも勝率は年間30%前後。