終身独裁官カエサルである。時空を超えてやってきた。
さて、「競馬初心者はどんな馬券種を買えばよいのか?」、ということが今回のテーマである。
ここまでの記事を読んでくださった読者諸兄は、カエサルが陰に陽に「単複」を前提として記事を書いていることにすでに気づかれていると思う。
ここアメーバにおいては、百家争鳴・百花繚乱と言ってもよいくらい様々な競馬ファン、馬券プロ(自称か他称かを問わず)が様々な買い目をアップしたりしなかったりしている。
その中では「初心者こそ3連単を買うべき」、「やはり馬券の基本は単複」など様々な意見が飛び交っている。また某掲示板においても「単勝が儲かるっていうなら競馬で儲けている人は単勝で勝てているの?」というスレッドが立ち、まとめられてもいる。
ここでは結論から言おう。
なんでも好きな馬券を買えばいい。ただし、今現在の時点で、回収率が100%を超えることが最も高い確率の馬券を買えばいい。である。
正直に言って、何を買うべきとか、何が良いのかという議論はどうでもよい。「競馬で勝つとは、回収率100%を超える」ことだから、それが達成できそうならば、何をどう買おうが好きにするのが一番だ。
ただ、競馬を始めたばかりの初心者や、「競馬で負けまくっていて、競馬をやめようとすら最近思う」という感じの初心者のみなさんにおすすめしたい馬券はある。
それはもちろん「単勝」「複勝」だ。
以下、理由を述べる。
<理由1:当てやすい>
前の記事でもさんざん書いたように、単勝の素の的中率は5.6%、複勝は16.7%。他の1%もないような馬券に比べれば、「比較的」的中しやすい。
単勝はリスクとリターンのバランスのとれた馬券である。締切間際にオッズがグン!と動くときがあるものの、払い戻し金の想定が付きやすいのも利点である。
また複勝はもっとも当てやすい反面、回収率を長期で100%を超えるには技術の必要な馬券だ。複勝オッズ下限で2.1倍以上つかない馬券を購入することは自殺行為である。複勝で回収率をあげようと思うなら的中率40%以上の実力を身に着け、複勝オッズ下限2.5倍以上の馬を狙いたい。
<理由2:資金をたくさん用意しなくてもよい>
比較の問題だが、的中率が素で高い馬券のほうが用意すべき資金は少なくてすむ。今までの記事を読んでくれた読者諸兄はもうわかっていると思うが、3連単・3連複と難しい馬券になるほど的中率は下がりそれと反比例して急激に、幾何級数的に「連敗確率」が上がる。
この連敗に耐える資金力がある読者諸兄は、迷わず己の道を歩むのは問題ないが、資金力が比較的乏しい読者はやめておいたほうが無難である。
「万馬券以外は馬券じゃない!」とか思われる方はわが道を進んでほしい。的中率・回収率アップを狙わない馬券購入者がある程度いると、こちらのうま味が増す。「馬券購入者の敵は、他の馬券購入者」なのだから。
<理由3:他の馬券購入者より有利な立場で競馬ができる>
当ブログで今現在トップのアクセスがあった記事「馬券を買って儲ける人、馬券を売って儲ける人」の中でも述べたが、競馬ファンは「控除」という名の天引きによって、最初から不利な立場での戦いをしなければならない。
実はこの「控除率」、馬券の種類によって異なる率となっている。不利なステージの中で、もっとも少ない控除率なのは言わずと知れた「単勝」「複勝」の20%。
JRA日本中央競馬会のサイトで確認していただくと分かるが、難しい馬券になればなるほどこの控除率は上がっていく。要は「天引き」される金額が上がっていくのだ。
枠連・ワイド・馬連では22.5%、馬単・3連複では25%、3連単に至っては27.5%である。この最大7.5%の差異を小さいと見るか大きいと見るかで結論は変わる。
控除率が高ければ高いほど、払い戻しの時のオッズが高くなるように馬券を購入しなければ回収率を高めに維持できないことは明らかである。
高配当オッズを狙うということは、当然その分的中率は下がるのでさらに資金を用意すべきだという結論に至る。また、その分手広く馬を拾って馬券を買うことになり、限られた資金の中での買い目ごとの強弱をつけなければならない。
元AKB小島陽菜さんの3連単5頭Box馬券をご紹介した際の的中率を覚えておられるだろうか?馬券上手な小島さんですら、2016年全重賞3,000点購入中の12点的中、的中率0.4%である。
不利な戦いを挑む以上、いかに自分自身を有利な立場に置くか、というのは兵法の常識と思われる。
<理由4:のちのちの馬券戦略の基礎になる>
主張が矛盾しているように響くかもしれないが、「競馬で勝つこと」=「年間回収率100%を超える」ことであるとした場合、別段「単勝」、「複勝」にこだわる必要などまったくない。
要は自分自身の的中率と連敗確率に基づいて資金運用し、回収率100%超えを達成すればよいのだから、何をどう買ってもよいのだ。
しかし、このブログで想定している競馬初心者諸君が今現在、単勝も複勝も当てられないとしたら、他の馬券を買って回収率100%を超えることが可能だろうか?
こう考えて欲しい。
「単勝を買うことは、馬単、3連単のアタマを選んでいることと同義である」(単勝=馬単1頭軸総流し馬券、3連単1頭軸総流し馬券)
「複勝を買うことは、ワイド、馬連、3連複の軸馬を選んでいることと同義である」(複勝=ワイド1頭軸総流し馬券、馬連1頭軸総流し馬券、3連複1頭軸総流し馬券)
つまり、単勝的中率20%を達成するということは、同時に馬単・3連単のアタマを20%的中させられるということ。
複勝的中率40~50%を達成するということは、同時にワイド・馬連・3連複の軸馬を40~50%的中させられるということ。
単勝・複勝以外は「相手のある馬券」なので、他の馬のセレクトを間違えてしまえばそれまでだが、単勝・複勝の精度を上げることは他の馬券種の的中率を上げていくことにつながることは明白である。
単勝・複勝で回収率100%超えを達成できる実力は、他の券種でも応用可能なのである。
単に資金力にモノを言わせて投網のように当たり馬券を「ひっかける」のと、限られた資金を運用しながら「一本釣り」に近い形で勝ち馬を狙い打つのでは、その結論に至るまでの過程が異なる。
単勝・複勝は難しい馬券である。その難しさは3連複・3連単とはまた違った難しさなのだ。競馬初心者は回り道をせず、メインストリートを通って当たりの山に直進したほうが良い。あとで、違う難しさを持つ馬券もある程度の的中率を維持しつつ挑戦できるのであれば、なおさらである。
また、このアメーバブログでも3連複、3連単馬券は隆盛を極めており、現実の競馬においても3連複、3連単はすでに主流と言っても過言ではないほど、売上の多い馬券種である。JRAはきっとホクホクしているに違いない。
その状況下で本来メインストリートである単勝・複勝は、ありがたいことに「裏道」に等しい扱いを受けている。ここがねらい目である。誰も見向きもしないような馬を狙うから穴馬券が取れる。誰も見向きもしないような馬券種だから、うま味がある。それは小島陽菜さんの3連単Box馬券をもし、勝ち馬の単勝買いにしたらどうなるか?という記事で示したとおりである。
競馬で勝てるのは少数派、なのである。
<まとめ>
○回収率100%を超えられるなら、競馬初心者だろうが好きな馬券を好きなだけ買えばよい
○現在、回収率100%を超えられていないのならば、様々に有利な「単勝」「複勝」をお勧めしたい
○また資金力が不足し、ハズれてもハズれても自分の予想理論を曲げずに賭け続ける精神力にも不足しているのならば、「単勝」「複勝」をお勧めしたい
○単勝・複勝で回収率100%超えを達成できれば、他の馬券種への応用は容易である
○競馬で勝てるのは少数派
「どうでもいいけど」な追記
このアメーバブログで「○○の3連単馬券術」と題する自称「プロ」のブログがタイトル変更された。現在では「○○の単勝馬券術」というタイトルになっている。
別段どう変えようがなんだろうが構わないのだが、そのブログでは「競馬初心者は3連単馬券を買うべきだ」というタイトルとともに、何の根拠もない主張がなされていた。今ではその記事はきれいさっぱり削除され、すっかり「単勝馬券」のブログに模様替えが完了したようだ。
自分のブログで自称「プロ」としてなされた発言には、ぜひとも責任を持ってもらいたいものである。
今後、アメーバ等に跋扈する「自称プロ」たちの行状をレポートしていきたいと思う。その際、「自称プロ」や「当たる!」などとブログを書いているみなさまの「見分け方」を書いていきたい。次回以降を待て。