個人年金保険を選ぶコツ | 保険の学校

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民間の保険についての解説

2023/2/26

個人年金保険を選ぶコツ

公的年金の未納率や、運用益などのニュースがよく取り上げられていますが、皆さんは公的年金だけで将来、安全に老後を過ごせるとお考えでしょうか。

大きな会社に勤めていて、厚生年金に加入されている方はあまり心配がないかもしれませんが、一般的な国民年金だけで老後を暮らそうと思うと、かなり質素な暮らしになることは間違いありません。

その頃持家で家賃が必要なければ何とか暮らせるかもしれませんが、それでも家の修繕費がかかるなど思わぬ出費もあるでしょう。

そういったことを想定しておくなら、早い段階で任意で個人年金保険に加入して老後の生活に自分が困らない程度、お金を用意しておくことをお勧めします。

とはいえ、個人年金保険なんて今まで聞いたことがない、よく分からない、とお考えの方もいるかと思いますので、個人年金保険を選ぶコツについて述べたいと思います。

まずざっくりと個人年金保険とは、一般的な生命保険会社で加入するもので、大抵は毎月定額で積み立てするようなイメージのものです。

ここは国民年金と似通っていますが、入った段階で受け取りする年齢、毎月の額などが記載されているので、将来のイメージが掴みやすいです。

そして、入ったときに確定した金額も書いてあり、自分がどれだけ払って、老後いくら受取るかがはっきりしているため、国民年金のように何となく不透明な感じではありません。

さらに、利率と言うものがあって、これも入ったときに確定しているため、例えばその利率と銀行の利率を比べてみると、個人年金保険といういうものが有効であるかということが認識できるかと思います。

おおよそ個人年金保険について分かったところで、ではどんな風に個人年金保険を選択していけばいいか考えてみましょう。

勘のよい方ならお分かりかと思いますが、利率をまず比較してみましょう。

これはあなたの年齢(入る時期)、かける年数などにより、各社異なるようですので、生命保険会社に数社具体的に同じようなプランを作って頂くと比較しやすいです。

毎月払う額、満期まで払い込む額と、老後受取る額や受け取りかたによっての金額などが書いてありますのでとても分かりやすく、きっちり比較できるはずです。

そして、さらにこれがあると大きなメリットなのですが、クレジットカードで払えるものがおすすめです。

同じ利率やプランのものならば、クレジットカード払いすることによって、こちらのポイント還元の恩恵も受けられます。

クレジットカードは最低でも還元率が0.5%、私の使っているカードなら1.75%の還元率なので、この分もプラスになってきますのでほぼ貯金している感覚でさらにポイント分おトクになります。

そしてお金に余裕があるのなら、月払いではなく年払いのプランを出して頂くと、さらに割引が発生するため、その分もおトクになるという事に。

老後のために既に銀行などで貯金していてそれなりの額があるなら、一括払いしてしまうのが一番お得なかけ方になりますね。

生命保険のメリット

生命保険は、加入者が死亡したときに残された家族などに保険金が支払われるシステムになっています。

これが一番基本です。

生命保険は、大きく分けて2つのパターンに分かれています。

まずは、それぞれのパターンのメリットについて説明します。

■定期保険定期保険は、ある一定の期間を定めてその間に亡くなった場合は、死亡保険金が支払われるようになっています。

期間はおおよそ10年間であることが多いです。

この保険のメリットは、必要な期間だけ加入することで、安い保険料で手厚い保障を受けることができる点です。

例えば、子供が成人するまでの20年間だけ定期の保険に加入する人がいます。

成人するまでの期間に自分の身に何かあっても、子供はそのまま学校に通うことができます。

そして子供が成人すれば、自分でお金を稼いでいくことができるので大きなお金を残す必要性がなくなってきます。

子供が成人するまで、特に問題がおきず健康でいられた場合は、更新を行わずそこで解約をすることができます。バカリズムH

定期保険では、このように自分の人生プランに合わせて保険を組むことができるので無駄を少なくすることができます。

■終身保険終身保険は加入しておくといつ亡くなった場合でも、死亡保険金が発生します。

この保険のメリットは、いくつかあります。

1つ目のメリットは、いつ亡くなっても保険金が下りるので、支払っている保険料が無駄になることは一切ないということです。

定期保険の場合は、加入期間が過ぎてしまえば保険金を受け取れなくなってしまいます。

終身保険では、その心配はありません。

終身保険だと更新がないので、途中から保険料が上がることもありません。

月々や年で払っていく金額は、保険金の金額と加入時の年齢に関わってきます。

最初に加入したときに決まった金額をずっと支払って行くことになるので、年齢と共に保険料が上がっては行きません。

終身保険には、もうひとつ大きなメリットがあります。

それは保険料を積み立てていき、その積み立てた保険料を解約するときに受け取ることができる点です。

この受け取れる金額のことを、解約返戻金といいます。

解約返戻金は、支払った額をそのまま受け取れるわけではありません。

保険に加入し、支払期限を過ぎる前に解約してしまった場合は、支払った額よりも少ない額しか受け取ることができません。

これは最近の保険のプランが、低解約返戻金制度になっていることがほとんどだからです。

しかし、支払い期間が終わってから解約を行った場合は、支払った保険料よりも多い解約返戻金を受け取ることができます。

解約する時期は、人それぞれなので、そのまま解約を行わず亡くなつたときに死亡保険金としても受け取ることもでき、解約する時期まで運用を続けることもできます。

このように生命保険には様々なメリットが存在します。北原多香子


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